どもです。
弱いなら弱いままで。
どもです。
どもです。
迷いに迷った挙句、なんとか新品パソコンを注文しました。
しかし、じっさいに商品が届くまでにはまだしばらくかかるでしょう。
しかたがないので、iPadで書いて、壊れかけのパソコンで更新する方式を採ろうと思います。
まだしばらくこのパソコンが保ってくれるといいのですが……。
さて、きょうは最近読んだ漫画の話でも。
マツモトトモ『インヘルノ』。これが、面白い。
この頃読んだ漫画のなかでは傑出した緊迫感。
画力がテーマに追い付いていないといわれればその通りなのだけれど、そこは気にしない方向で読むと、非常に楽しめます。
物語は高校生の姉と弟が再開するところから始まります。
姉は何をやらせても完璧な美少女。弟はどこか野獣の気配を残した少年。
この姉とこの弟は運命的に惹かれ合い、やがて結ばれてゆきます。禁忌を超えて。
そして、ふたりはどうなるのか?
いわゆる近親相姦ものの一類系ではありますが、物語の本質はそこにはないでしょう。
どうしようもなく愛し合ってしまった者たちの絶望、とでもいうべきものがこの作品を傑作にしています。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の結末はあれはあれでとてもよく考えられたものだったと思うのだけれど、あの先にもう少し進んでいたらどうなっていたか、それを見たいと思う人はぜひこの漫画を読んでみてください。素晴らしい出来です。
なんといっても姉のキャラクター造形が秀逸。
生まれつき何もかも持ちあわせていながら、まさにそうであるために何も愛していない少女。
人並み以上の感性はある。ひとを好きになることもできる。しかし、それにもかかわらず、ちっともその対象を愛していないのです。
表面だけ完璧に仕上がった美しい人形、とも取れる。
ところが、その人形はたったひとりの弟と再会することによって、なまめかしく生まれ変わります。まるでピグマリオンの神話のように。
そして、ふたりの世界を守るため、静かな戦いを始めるのです。
そこに倫理や道徳は一切関わってきません。たくさんの人を傷つけることになるかもしれない。すべてを失う羽目になるかもしれない。
聡明な彼女にそのことがわかっていないはずもない。それでも、まさにどうしようもなく止められない想い、そして渇き。
作家はていねいにていねいにそのふたりだけの地獄(インヘルノ)を描いて行きます。
お互いにとってお互いがすべて。世界など、滅び去るがいいといわんばかりの頽廃的な関係は、はたしてどこに着地するのでしょうか?
ふたりの聖域。決して知られてはならない関係。思わず魅せられる物語が展開します。
作中、
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