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本編を邪魔せず厚みが増したスピンオフ! 『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』クロスレビュー
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本編を邪魔せず厚みが増したスピンオフ! 『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』クロスレビュー

2016-12-15 21:30
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    『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』

    【ストーリー】
    物語の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。無法者たちによる反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた……。

    【スタッフ&キャスト】
    監督:ギャレス・エドワーズ

    フェリシティ・ジョーンズ:ジン・アーソ
    ディエゴ・ルナ:キャシアン・アンドー
    ドニー・イェン:チアルート・イムウェ
    ベン・メンデルソーン:オーソン・クレニック
    マッツ・ミケルセン
    アラン・テュディック:K-2SO
    フォレスト・ウィテカー:ソウ・ゲレラ
    チアン・ウェン:ベイズ・マルバス
    リズ・アーメッド:ボーティー・ルック
    ジュネビーブ・オライリー:モン・モスマ

    2016年12月16日公開。
    http://starwars.disney.co.jp/movie/r1.html

    スピンオフとして完璧な1本

    この映画を観る誰もが気になるのが、「エピソード4にどう繋がっていくのか」ですよね。1年近くアレコレ想像を膨らませていましたが、エンドクレジットが流れ始めた頃にはポロポロと涙を流している自分がいました。主人公ジン・アーソをはじめとする部隊のメンバーたちがその後のストーリーに登場していない、ということは、ほぼ決まり切った結末に向かって進んでいくワケですが、これ以上ない完璧なラストにサムズアップする親指が2本じゃ足りずに困ってしまいました。観たら誰もが納得だけど、想像を遥か彼方の銀河系まで超えてくるってゴイスーです。『スーサイド・スクワッド』の製作陣は、この映画を100回鑑賞しなさい!

    「一方、その頃……」的なアプローチで若き日のハン・ソロやチューバッカ、ご褒美演出でイウォークやボバ・フェットあたりも登場するのでは? とニラんでいたのですが、まさかの“あの御方”が“あの御姿”で登場した時には目が飛び出るかと。ネタバレされる前に劇場に足を運ぶことを強くオススメします。

    登場するキャラの多くが初登場にもかかわらず、序盤からサクサク話が展開する手際の良さはお見事。そのおかげで、『スター・ウォーズ』の醍醐味である戦争シーンをたっぷりと堪能することができるのです。「ただ喋っているだけのシーンが多い」と揶揄されがちなプリクエルへのアンチテーゼになっているのは、『スター・ウォーズ』マニアを自負するギャレス・エドワーズ監督の手腕を讃える他ありません。

    本筋のストーリーを邪魔せず、むしろ厚みを持たせるように補完するこの作品。エピソード4で指摘される“とある問題”に果敢に挑み、器用にも回収に成功した『ローグ・ワン』は、劇中で描かれるミッション並みの不可能な偉業を達成してしまいました。今作を観た後にエピソード4を観直すと、その節々に彼らが信じた“希望”を感じずにはいられないのです。

    【プロフィール】よしだたつき
    PR会社出身のゆとり第一世代。『Variety Japan』(http://variety.co.jp/)のシニア・エディターとしても活動中。ハン・ソロのスピンオフも楽しみ。

    思わず涙がこぼれる人間ドラマ! カッコ良過ぎる衣装にもご注目

    「泣ける、スター・ウォーズ」。
    こう言うと「おいおい、また感動推しですかい?」「日本の宣伝だけ感動推しですかい?」「そもそもSWってクソ泣けるから!」などなど、SWファンの皆様のお叱りを受けるかもしれませんが、泣けます。最高に心震えました。しかも、演出と音楽にやられて号泣! という涙では無く、心からお話の展開に驚き、ほろりと自然にこぼれ落ちた涙。これまでSWを「男の子カルチャー」と敬遠してきた女性の皆様に心からオススメしたいです。

    その他、戦闘の格好良さ、ガジェットや乗り物のワクワク感、そして愉快な仲間達……と、SWの魅力はそのままに、未だ観た事の無い様な素晴らしい人間ドラマが集約された本作。

    主演のフェリシティ・ジョーンズや、マッツ・ミケルセン、フォレスト・ウィテカーなど有名俳優陣はもちろん、ディエゴ・ルナ(金子ノブアキ似)、チアン・ウェンなど、かなりの映画好きでないとサッと名前が出てこない名優達まで「これあて書き?」と思ってしまうほどにキャラクターとの相性が素晴らしかったです。マッツの役は「ああ〜、これはマッツよねえ」って感じですし、ドニー・イェンにいたっては「そうそう、ドニー・イェンにやって欲しいのはこういうキャラ!」というのが全開に出ており、もっともっとこの仲間達の活躍を見たい! そう思わせる冒険ものでした。

    また、筆者が本作で一番最高だなと思ったのが衣装たち。味方役、敵役、どれをとっても衣装がめちゃくちゃカッコ良くて、どの衣装もキャラクターの思想を表現している様です。何度か観てじっくり確かめてみたいと思います。

    【プロフィール】藤本エリ
    映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。男性声優と猫が好きです。

    RSSブログ情報:http://getnews.jp/archives/1570738
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