「ホラー映画のベスト3をあげるなら?」というシンプルながらも悩んでしまう質問を、映画関係者・著名人の皆さんにうかがっていく『ホラー通信』恒例企画です。
今回は『死霊館 エンフィールド事件』が7/9に公開となったジェイムズ・ワン監督にお伺いしました。ワン監督が3つ目を決めかねて、ベスト3ではなくベスト2になってしまいましたが、何を隠そうこの質問をするとかなり多くの人が3つ目を決めるときに一番悩まれるのです。3つに絞るのは難しいですよね……ということで、潔く2本に絞られた作品はこちらです。
人生のホラー映画ベスト2 ジェイムズ・ワン編
・『ポルターガイスト』(1982) 監督:トビー・フーパー
・『ジョーズ』(1975) 監督:スティーブン・スピルバーグ
<ジェイムズ・ワンによるコメント>
まずはトビー・フーパー監督の『ポルターガイスト』だね。幼少の頃に見たんだけど、すごく印象に残っているよ。とても恐くて人形恐怖症になった。僕の映画にしょっちゅう人形が出てくるのはその影響かもしれないよね!
もう一本は『ジョーズ』だよ。あれで海が怖くなった。やっぱり、海っていうのは本来人間が入っちゃいけない領域なんだよね。水面下に何があるのか分からないっていう人間の根源的な恐怖に訴えかける。めちゃくちゃ恐くて、僕は深く影響を受けているよ。好きなホラー映画は本当にたくさんあるから、3本に絞るのは難しいね。あえて絞るならこの2本かな?
<プロフィール>
1977年うまれ。脚本家で俳優のリー・ワネルとタッグを組んだ『ソウ』で一躍脚光を浴びる。『インシディアス』シリーズと『死霊館』の大ヒットでその名を不動のものとした。一時はホラー映画から離れることを宣言し、『ワイルド・スピード SKY MISSION』の監督を務めたが、『死霊館 エンフィールド事件』でふたたびホラー映画界にカムバックした。関連記事:『死霊館』シリーズはなぜ他のホラー映画より恐ろしいのか? ジェイムズ・ワン監督に聞いた“説得力”を持たせる秘訣