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堀潤氏 NHK時代の『twitter』活用や退職の理由を語る 「ゆるいツイートが問題視されてアカウント削除を求められました」
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堀潤氏 NHK時代の『twitter』活用や退職の理由を語る 「ゆるいツイートが問題視されてアカウント削除を求められました」

2013-07-27 11:00
    堀潤氏

    2013年3月にNHKを退職し独立メディア8bitNewsを設立した堀潤氏が、デジタルハリウッド大学院の公開授業「アントレプレナーシップ」に登壇。NHK時代に積極的に活用した『twitter』による情報発信やソーシャルメディアの可能性についてや、退職した経緯についても言及。「あるひとりのカリスマでなく、それぞれができることで繋がって協業体制が今ならばSNSで多様なグループで出来る。それを信じて飛び込んでみて、実践すればジャーナリズムになる」と率直に語りました。

    堀潤氏と佐藤大吾氏

    オンライン寄付サイトJustGivingの日本版を立ち上げ、寄付文化の定着に取り組む佐藤大吾氏の授業に登場した堀氏は、終始リラックスした表情。「打ち合わせゼロなのに、服装が似ている」と笑わせつつ、2001年に入局してから12年間のNHK勤務時代を振り返り、アメリカUCLAへの留学で「ランドスケープ×メディア×AR」を研究テーマにしたというエピソードを交えながらソーシャルメディアの可能性に着目した経緯について説明します。

    「シリコンバレーではメディアへの投資が膨らんでいますが、今もっとも注目されているのはテレビ。スマートフォンと比較して普及率が高く、コンテンツを乗せていくものとしてはあんなに良いメディアはない」と評価する堀氏。それではなぜNHKを辞めてしまったのかという疑問が湧いてきますが、そのルーツとしては立教大学在学時に大日本帝国時代のメディアを研究したことが挙げています。

    「日本ではドイツと違って戦前と戦後で政治や経済といった主要なプレイヤーが変わっていないけれど、メディアも同じです。私は松本サリン事件などでマスコミ不信が頂点だった頃に大学生で、テレビは変わるべきだと議論になっていました。また、地上波デジタルになり双方向通信ができるということで、変わる可能性を感じてNHKに入局しました」(堀氏)

    しかし、デジタル放送になってもテクノロジーが追いつかず「紅白の投票がNHKの双方向だった」という状況化で登場したのが『twitter』。「これなら自分のやりたかった視聴者の意見が反映できるメディアができると、2010年にアカウントを作りました」という堀氏ですが、最初は局の許可を得ずに勝手にはじめたとのこと。

    「最初は『twitter』は名前を出してやってはいけなかったんです。そこを勝手に"紅白のキャストが食堂にいる"というゆるいツイートをしていると、それがリスクと捉えられて、局にあるサイバーパトロール隊に見つかり、ある日アナウンサー部の上司に呼ばれて、デジタル担当の部長のところに行くと、アカウントを消すことを求められました。そこで、"開かれた局を目指してやっているのに、なぜ規制をするのか"と訴えると、その部長は純粋なNHKマンで特例として認められました。そこからNHKブランドは"NHK_PR"のように所属を明らかにして運用をはじめることができたのです」(堀氏)

    デジタルハリウッド大学院公開授業の模様

    ニュースで取り上げて欲しい情報を視聴者から知らされたり、番組内容や取材に活かしていったという堀氏の転機となったのは、2011年に発生した東日本大震災。

    「どこに正確が分からないような時はメディアはどうしても安全運転になりますが、視聴者は実際に見てきた一次情報やコアな情報を持っているし、CNNで何を放送しているのか『twitter』ですぐに手に入って、仕組みとしてネットの情報が先行していました。でもテレビではニュースは合議制で作られる。部長と副部長、編集長…全員のマルがついているものが出て、ひとつでもバツがつくと出ない。それで約10万人いたフォロワーがいる自分の肩書きで出してきたのですが、どうしてもハレーションが起きて、内部でも"先行しすぎている"と指摘されたり、情報が出ることを嫌がる団体からの外圧がかかってきました」(堀氏)

    「テレビはクレームに弱い」という堀氏に対して、佐藤氏が「でも、マスメディアは数百くらいのものならば慣れているのでは?」と水を向けると、「実際は担当ディレクターに直接クレームが来たり、"この番組の責任者は誰か"ということになりピンポイントにきます。そうなると安全運転になっていきます」と内部のからくりを語ります。

    結局、NHKを退職することになった堀氏。決意の裏には、司会を務めた『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』で交わされた討論があったことを明かしました。

    「国や組織の中で運用していくよりも、自分たちで仕組みを作って成功事例を置いていくということを議論し、それを番組の最後に締めの言葉でまとめていたので、『ジレンマ』で言ったからには落とし前をつけないとメディア不信につながるという思いがありました。実はUCLAへの留学費用が260万円かかっていて、NHKに変換しています。退職金が先輩に"800万円くらいじゃない"と言われていて実際は230万円だったので30万円のマイナスとなりぬか喜びでした(笑)」(堀氏)

    8bitNewsの立ちあげの際に、クラウドファンディングが役に立ったという堀氏。「NHK時代の取材費もあり借金もあって立ち上げた。クラウドファウンディングで支援者とつながりが広がっていく。(SNSが普及する前の)共有されない世界だと落ちていく。セーフティーネットといえるようなものが見えました」と可能性について述べ、「資本・人脈・経験がなくても、アイディアと技術があれば実現できる。イノベーションを加速していく仕組みを社会として整備していくことが重要。それが連鎖していくと企業共同体とは別のものができていくだろう」と話します。

    これから起業しようという受講生から授業後も質問攻めになっていた堀氏がいうような"つながり"の社会が実現されるかどうか。自身の活動とともに今後の展開が注目されるところです。

    公開授業「アントレプレナーシップ」(終了) デジタルハリウッド大学大学院
    http://gs.dhw.ac.jp/event/130724/

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