子供の頃に小松崎茂の未来予想図で見た世界――奇抜な形をした超高層ビルが立ち並び、チューブの中を車輪のないクルマが走り回り、宇宙にはスペースコロニーで暮らす人たちがいる――そんなもの21世紀になってもどれひとつとして実現しなかった。でも、科学は、あの頃夢見たユートピアにちょっとずつ、確実に近づいているみたいだ。
カリフォルニアに本拠を置くAEROFEX社は、早ければ2017年にはホバーバイク『AERO-X』の一般販売を開始すると発表した。
AEROFEX社は2012年にホバーバイク試験機の初飛行に成功した。前後2枚の巨大なローターを回して地上数十cmに浮上し、バイクのように直感的に操縦できるものだった。同社にはその後、世界中から問い合わせメールが殺到。そして今、同社は2017年頃までにホバーバイクの商業モデルを85000ドルで販売する計画に本気で取り組んでいる。
市販モデルはカーボンファイバー製の機体にロータリーエンジンを搭載し、地上から最高3m余り浮上して時速約72kmで飛行。ガソリンを満タンにした状態で1時間15分稼働し、140kgまでの重量を運ぶことができる。平坦な地形(ホバークラフトで行けるところ)ならどこでも走ることができ、測量、捜索救助、国境警備、災害救助、農薬散布などさまざまな用途が考えられるとしている。ライセンスは国によって異なりそうだが、公道の運転はまず認められないだろう。
ホバーバイク『AERO-X』仕様全長:4.5m
全幅幅:2.1m
全高:1.25m
重量:356kg
燃料:自動車用ガソリン
人数:2名
高度:0~12ft
対気速度:毎時72km
積載重量:140kg
稼働時間:1.25時間
予価:85000米ドル
同社ホームページには既に予約フォームが設けられ、5000ドルの予約金を支払うことで市販モデルの購入権を得ることができる。
正直、乗り物としてのエネルギー効率はすこぶる悪そうなホバーバイクだが、いくつかの用途においては飛行機やヘリコプターに取って代わる可能性を秘めていそうではある。「飛行を民主化する」――AEROFEX社の理想にロマンを感じる人は投資してみてはいかがだろう。
動画:Hover 'Bike' Flies on Pilot's Intuition | Video(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=BJ5Sn38NYGA [リンク]
画像とソース:AEROFEX社ホームページより引用
http://aerofex.com/
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