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篠塚恭一:LCCの普及に思うこと(公共交通機関をもっと使い易く──【介護旅行】安全で快適な旅のために(6)
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篠塚恭一:LCCの普及に思うこと(公共交通機関をもっと使い易く──【介護旅行】安全で快適な旅のために(6)

2019-01-19 21:26
    今年度も訪日外国人数が過去最高となり、新記録をさらに更新中だそうです。

    行楽シーズンを迎えた観光地だけでなく都心にも大きなスーツケースを引きずるように歩く外国人であふれ、今さらですが東京は日本最大の観光地であることに気づかされます。

    データでは特に中国や台湾など、東アジアから来る人が急増していて、毎日のようにニュースで流れる政府同士の緊張は町をゆく人の感覚とはずいぶん温度差のあることを実感します。

    こうした背景のひとつに国内空港の整備がすすんだことでLCC(ローコストキャリア)と呼ばれる格安運賃の航空会社が日本にたくさん飛んでくるようなった経緯があります。

    私はLCCをもっと高齢者にも使いやすいサービスとして提供してくれたなら、遠距離介護で困っている家族を助け、身近な外出サービスを充実させていくことに繋がると思います。

    日本には現在650万人を超える要介護高齢者がいて、その数はこれからさらに増えていきます。障害者手帳を持つ人はさらに100万位いて難病の人とあわせると1000万人をこえ、それら家族や医療介護福祉の従事者も含めれば国民の約4割が日々、介護や障がいとともに生活をしている人にあてはまります。こうした人は、旅行に限らず移動に対しては常に何らかの障害があり、介助者の付き添いも必要です。

    ところが鉄道と同じで航空機を利用する際も、要介護高齢者には障害者手帳を持つ人のような割引運賃制度はありません。

    最近トラベルヘルパーの利用相談として増えたのは、都市に住む働き盛りの子供が高齢になった親を近くの高齢者住宅へ呼び寄せたいというもので、核家族化がすすんだために地方に残してきた親の暮らしのが、都市に住む家族の大きな不安となっているのがわかります。

    しかし、年寄りに限らず地縁による人の存在はとても貴重で、高齢の親を地方から呼び寄せたところ、友人もつくれず意気消沈して一気にボケさせてしまったという後悔を耳にします。

    これから航空便は地方路線が整備され、さらに多くの外国人観光客が日本にやってくるようになりますが、外国人や障がいを持つ人と同じように高齢者も気軽に利用できる運賃サービス制度の検討をすすめてほしいと思います。


    【篠塚恭一しのづか・きょういち プロフィール】
    1961年、千葉市生れ。91年株SPI設立代表取締役観光を中心としたホスピタリティ人材の育成・派遣に携わる。95年に超高齢者時代のサービス人材としてトラベルヘルパーの育成をはじめ、介護旅行の「あ・える倶楽部」として全国普及に取り組む。06年、内閣府認証NPO法人日本トラベルヘルパー外出支援専門員協会設立理事長。行動に不自由のある人への外出支援ノウハウを公開し、都市高齢者と地方の健康資源を結ぶ、超高齢社会のサービス事業創造に奮闘の日々。現在は、温泉・食など地域資源の活用による認知症予防から市民後見人養成支援など福祉人材の多能工化と社会的起業家支援をおこなう。



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