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高野孟:東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センターの開設について
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高野孟:東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センターの開設について

2014-05-30 09:00
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鳩山由紀夫元総理が理事長となって昨春創設された一般財団法人「東アジア共同体研究所」は、一年後の今年四月に那覇市内に同研究所の「琉球・沖縄センター」を開設した。私も同研究所の理事の一人としてその準備に携わり、そのためこのところ月に一、二度は那覇を訪れている。

正直なところ、そのセンターを開いて何をするのかは、まだ模索中である。ただ大まかな方向性としては、第一に、鳩山氏が政権時代に普天間基地の「国外、少なくとも県外」移設を公約にしながら果たせずに終わったことを心底から悔悟し、政治の世界から退いた後の残りの人生をその雪辱のために捧げたいとまで思い定めているので、その思いを体現して、辺野古基地建設を阻み、さらにそれだけに限らず沖縄への過大な米軍基地負担を解消しつつ、その先に基地なき沖縄の平和的な経済発展の道を切り開いていくために、県民の皆さんと闊達な議論を交わしつつ、それを本土や世界の世論につなげていく役目を果たしたい。

第二に、そうかといって、秋の県知事選をはじめとする県内政治に直接にコミットすることはまったく考えていないし、むしろそのことを慎重に避けなければならないと考えている。というのも、そもそも「県外」の挫折そのものが、ご本人とその内閣の力量不足もさること ながら、県民の声を本土政治や米国世論に突き付けていく回路が、本土マスコミのあり方を含め、完全に断絶してきたことの現れであって、その現実をそのままにして我々が乗り込んで行って「何とかしてあげましょう」などと言える立場でないことを理解する程度には、鳩山氏も私も謙虚である。

第三に、沖縄の未来を考えるとき、その成否は「東アジア共同体」の展開にかかっている。安倍政権の、中国・韓国はじめ近隣と敵対することでこの国の安全と繁栄が達成できるかのような国政方向は真逆を向いた大間違いで、東アジアの集団的安全保障体制が形成されるほど日米安保とそのための米軍基地は無用化するし、東アジアの経済連携が実現するほど日本の成長力は回復する。沖縄をその中心にすることで新しい日本の生き方が実現するというのが我々の信条である。

 このセンター開設を記念して、31日、ロワジールホテルでシンポジウムを開催する。申込みは、TEL&FAX 098-963-8885 ▲
(沖縄タイムス5月19日付の高野投稿を転載)


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<高野孟(たかの・はじめ)プロフィール>
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。94年に故・島桂次=元NHK会長と共に(株)ウェブキャスターを設立、日本初のインターネットによる日英両文のオンライン週刊誌『東京万華鏡』を創刊。2002年に早稲田大学客員教授に就任。05年にインターネットニュースサイト《ざ・こもんず》を開設。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。
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鳩山氏のことを考えると、何か中途半、「花火をぱっとあげて、ぱっと散ってしまった」、一人芝居の物語を見ている気がしてならない。鳩山氏と安倍氏、すべての面で対照的である。
鳩山氏が目指した方向は、新しい日本の創造であり、自民党の政治に辟易し一度民主党にやらせてみようという国民の温かい支援もあり、門出は期待に満ち溢れていました。しかし、鳩山政権を構成する人は思想信条が同じでなく、見事に足を引っ張られてしまった。安倍総理と比べて人間性が劣るということではなく、米国、官僚、大企業依存からの脱皮を志向する人はどちらかというと、独立性を尊重するがゆえに、安倍氏支持のように、ミーハー的ではないので、支持層の力が表立った大きなうねりにならない。鳩山氏が、ご自身の長所と欠点を自覚され、謙虚な気持ちで小沢氏を利用されれば、違った形ができていたかもしれない。鳩山氏の名前が出ると、つい、愚痴っぽくなってしまう。愚痴っぽくなれば、老齢化が進んでいることがわかっていながら、愚痴る。裏返して言えば、それだけ、現状が危機的でもある。
68ヶ月前
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