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【第38回】政治家に訊く:和嶋未希
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【第38回】政治家に訊く:和嶋未希

2010-10-26 17:08
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    ───────【基本情報】───────

    名前:和嶋未希(わじま・みき)
    政党:民主党
    選挙区:比例・東北ブロック
    生年月日:1972年5月30日
    趣味:読書、旅行
    好きな食べ物:さくらんぼ
    HP:http://www.wajimamiki.com/

    ───────【質問事項】───────

    ─政治家になろうと思ったきっかけは?

    私の出身は酒田市にある90軒の集落で、誰がどこの会社に勤めて、誰といつ結婚して、何時ごろ帰ってくるかわかるほど密なコミュニティーで育ちました。

    高校卒業後、日本大学芸術学部放送学科に進学しました。もともとシナリオライターになりたかったのです。挫折して帰郷し、主に行政関係刊行物の企画制作を行う会社で7年ほど勤めていました。そして山形県議選に出馬し、衆議院に転出していまに至ります。

    ─県議選に出馬した直接のきっかけは?

    当時山形県議会で女性議員は0人でした。平成15年ですよ、信じがたいですよね。できれば女性がいいとうことで女性の候補者を探していたようです。

    私の親は政治家でもなかったので、私は選挙運動とはどういうものかをまったく知りませんでした。生まれてから政治的恩恵を受けたこともなく、関心もありませんでした。ごくごく普通に真面目に働いて、自分の身の回りを一生懸命生きていました。

    政治家になろうとしたのは、政治に対して関わろうというよりも自分の仕事を通して会った人たちの制度、政策づくりを現場でやれるのであれば当時の仕事の延長であると思ったからです。

    ─勤めていた企業では何をしていたのですか?

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    全国の地方や農村集落をあちこち取材していました。取材対象は頑張っていらっしゃる方々が多く、行政や制度、政策に対して不満を聞きました。

    政治家への声がかかった時、そうした制度づくりに関われるならと思い、出馬しました。

    ─山形議会での会派は?

    44人定員で民主党の公認議員は私ひとりでした。いまはゼロです。

    地方議会の中での政党間対立はあまりありませんでした。政党間対立する余裕は地方になくて、何かをやろうというときは、いつも国に対して陳情していました。単独の予算でできる事業はほとんどなく、国の制度が地方の予算をを大きく変えるので、国の仕組みが決まらない限り県は動けませんでした。

    だから今回地域主権改革法案が通るか通らないかは重要です。政権が代わるたびに地方が左右される事態は避けるべきで、財源と権限を地方に明け渡すことは大切です。

    ─地方自治体の中には「お金と権限をもらっても困る」「上で決めてもらった方が安心」という声を聞いたことがあります

    "トレーニング"は必要です。明治時代から中央に支配され、お上の言うことを聞きながら行動するのが地方のあり方でした。

    最近は住民運動が盛んで、住民が直接請求する動きも増えてきています。動き出す議会があれば止まったままの議会もあり、動きながら徐々にスキルアップしていくのだと思います。不安で何も渡さない方がいいと言っていればいつまでたってもできません。やらなきゃいけないと思えばやるんです。

    ─和嶋さんが生まれ育った集落を考えてもできると思いますか?

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    自由を与えられたときに、地域コミュニティや自治会の絆が大事になると思います。

    ─和嶋さんの集落は絆が強かったようですね

    強すぎるぐらい強くて、そこから逃げるようにして大学に行ったほどです。地域コミュニティーの密度が濃かったです。

    今はそこにどっぷり戻っていますが、それはそれでありがたい、得難いものだなと感じるようになりました。

    ─政治家と前職との仕事の共通点はありますか?

    政治家は道端に座ってじっくりバアちゃんに話を聞くことも仕事のひとつです。よく聞いてみると、実は大事なことを言っていることがあり、メッセージを丁寧に聞くことが大切です。新たな感動があったり、涙がでてしまうこともあるんです。

    ─人に話を聞く取材経験は役立っているようですね

    記事を書くときには、さらっとしゃべっている人が本当は何を言いたいのかをうまく聞かなければかけませんよね。

    共感性がないと書くことができなかったので、今の仕事にもそれは役立っていると思います。

    ─民主党政権になって、様々な職業の出身者が政治家になりました

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    社会生活を様々な現場で送ってきた方が政治の場に携わることで、政策の理論と実情のギャップを近づけることができると思います。

    私の実家は農家です。今は農政政策が大きく変わりつつあって、霞ヶ関と国会と宿舎を行き来していると、数字や理論ですっきり割り切れるのですが、地元に帰ると割り切れないことがあります。

    ある政策をつくっても地元には地元ならではの農業の実情や土地の状況があり、そのギャップを近づけるのが官僚ではなく政治家の仕事だと思います。

    東北では米の価格が下がっています。戸別所得補償は価格保証から直接支払いへというのが理念ですが、米価が下落する中で毎年の変動費をずっと確保できるのか、そんな状況で農家には切実な思いがあります。生産者としてこれからも農業をやっていけるのかという思いや空気というのは行ってみないとわからないでしょう。

    ─官僚も研修などで現場に行きますが、霞ヶ関にいると割り切れるようです。都市出身の政治家も同様です。行くだけでなく、生まれ育っていることも大きいと思います

    生きている人の思いや空気、自然とともに生きる感覚はなかなかわからないかもしれませんね。その感覚を持って帰ってきて仕事をしているのが政治家です。

    ...つづき
    和嶋氏の陳情への疑問や、地域主権への思いはインタビュー映像をご覧ください!


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