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Vijuttoke23年5月号「Crazy Monsters』Crack6 × Vijuttoke6ヶ月対談企画 第一弾:千聖【MSTR Crack6 / PENICILLIN】× KAMIJO(Versailles)」対談!
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Vijuttoke23年5月号「Crazy Monsters』Crack6 × Vijuttoke6ヶ月対談企画 第一弾:千聖【MSTR Crack6 / PENICILLIN】× KAMIJO(Versailles)」対談!

2023-05-25 18:00

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    今月号から「Crazy Monsters」ハロウィン公演開催に向けて、毎月、千聖 【MSTR Crack6 / PENICILLIN】と出演者との対談企画開始!第一弾 千聖 【MSTR Crack6 / PENICILLIN】×KAMIJO(Versailles)​

    ――お二人は、いつ頃からの知り合いなのでしょう?

    千聖:最初に会ったのは、いつだったかな? あまり記憶がないな、細かいことは。

    KAMIJO:僕はPENICILLINさんのライブにカメラマンさんと何回か観させていただいたことがあります。あと、メンバーさんが通われていた大学が僕の地元の近くにあるので、勝手に親近感を湧かせていただいていました。そんなふうに、千聖さんはずっと一方的に見させていただいていた先輩です。

    千聖:でも、何回か一緒に対バンしたことがあるよね。この前のWOW WOWもそうだったし。

    KAMIJO:はい、WOW WOWのイベントのときにPENICILLINさんと対バンさせていただきました。千聖さんはCrack6とPENICILLINをやられているじゃないですか。それぞれで活動されるときの千聖さんの心の中のバランスといいますか、モチベーションだったりが僕は常に気になっているんです。僕もVersaillesというバンドとKAMIJOとしてのソロ活動を常にやっているので、その辺りを知りたいんですよね。

    千聖:そうなんだ。俺がソロを始めたのは特殊で、まずCrack6の前に千聖という名義があるんだけど、PENICILLINがデビューしたのが'96年の3月なんだよね。で、俺が徳間ジャパンからソロ・デビューしたのが、同じ年の9月だったんだ。

    KAMIJO:えっ、そうなんですか?

    千聖:うん、デビューから半年後。だから、賛否両論で、ソロ活動をする意味がわからないということを相当、当時マスコミとかファンの人に言われたりもしていた。まだPENICILLINが浸透していない時期にソロを始めるというのは、どういうこと?ってね。当時の普通はバンドが解散してからソロを始めたりすることが多かったから、セオリーがめちゃくちゃというか(笑)。で、そもそも歌い手だった人がソロをやるなら、まだわかるよ。PENICILLINの前にそういう歌手活動をしていて、PENICILLINと並行してまたやりますということならわかる。そうじゃなくて、自分が知らないところでいろいろ話が決まっていて、「歌ってください」とレコード会社の人とかみんなに言われて、仕方なく歌ってみたという(笑)。

    KAMIJO:そういう流れだったんですね。

    千聖:そう。自分個人の音楽の歴史としては、高校1年生くらいからどんどんハードになっていったんだ。中学の頃とかはUSポップスとか、UKポップス……わかりやすくいえば、デュラン・デュランとかカルチャークラブ、プリンスとかが大好きだった。だから、ソロでは元々の自分のルーツに近いところをやることにした。それに、ちょっとハードな要素を混ぜて…という感じのもの。ギターのスタイルが、そっちだったからね。それに、ライブではキーボードとかコーラスの人とかも入れて大所帯にしたし、衣裳もあえてスポーティーにしたりした。そうやってPENICILLINとソロは完全にスタイルを差別化していたから、バランスを取ることができたというのはあったね。KAMIJO君は、その辺りはどうなの?

    KAMIJO:僕はソロを始めたときというのはVersaillesが2012年に活動休止しまして。僕はVersaillesの前にLAREINEというバンドをやっていて、これ以上肩書きがあってもしょうがないかなと思いまして、だったらKAMIJOという名前で活動しようかなと思ったんです。だから、ソロを始めたのは肩書きからでしたね。

    千聖:ソロは、何年から始めたんだっけ?

    KAMIJO:2013年です。なので、今年で10周年になります。2013年からソロを主軸に活動していて、Versaillesが復活したときもメンバーのほうからやろうよという話があって、武道館をやる覚悟があるならいいよという話をして、みんなでがんばって武道館を実現させたんです。そういう流れでソロとVersaillesを並行してやるようになって、自然と差別化はできてきたなというのはありますね。ソロでは僕がイメージするとおりのものを出していて、だからこそVersaillesではVersaillesに求められるものに全力投球できる。そんなふうに、自分の中ではバランスが取れています。

    千聖:俺がバンドとソロを並行していることに関しては誰もがわかる簡単な物理的な話をすると、ソロではボーカルだけどPENICILLINではギタリストなんだよね。パートが違うというのは相当変わる。もちろん曲作りの段階までは一緒だけどね、PENICILLINもデモは全部自分で歌うから。デモの段階までは一緒だけど、そこから先の行程が変わってくる。歌詞も書かないといけないし、歌を歌わないといけない。だから、PENICILLINとソロは物理的に違うというのがあるんだ。で、Crack6は「千聖」と違って、もっとミニマムに最小人数で音楽活動をするという目的のもとに立ち上げた。そういう意味ではPENICILLINに近いところがあるけど、Crack6でも歌っているからやっぱり全然違う。だから、自分の中ではしっかり棲み分けができているというのはあるね。


    ――お二人ともにバンドとソロの両方に同等の熱意を注がれていることは本当にリスペクトします。最近のそれぞれの活動なども話していただけますか。

    千聖:PENICILLINは昨年結成30周年を迎えて、今年の2月からもう31周年になったんだけど、4月までアニバーサリー・ツアーをしてた(笑)。30周年が終わる2月14日の手前の2月1日に『30 -thirty- Universe』というベスト盤を、ギリギリセーフで出した(笑)。要は、コロナで30周年が全然思うように動けなかったから、最終的にここからツアーをまわらないと…いうのがあった。コロナで全然地方に行っていなかったからそのリベンジも兼ねて色々行ったよ。10年ぶりに行くところとかも結構あって、いい光景が沢山見れた。コロナが起こってからいろいろドタバタしていて音楽業界も大変だったけど、やっとなんとなく雰囲気がよくなってきたなということを感じたツアーだった。あと、今年は6月6日(火)に、『カナリア最終楽章:CODA 』というCrack6の新しいアルバムがリリース。っていうかフルアルバムは7年ぶり(苦笑)今回、コンセプトアルバムだから、ストーリー性があるんでぜひ聴いてもらいたいな。

    KAMIJO:僕は、まずVersaillesは5月13日からツアーが始まるんですけど、ドラムのYUKIがジストニアを患っていて年内でドラマーとしての活動をお休みすることになってしまったというのがありまして。なので、バンドとして今前に進むべきかということをメンバーですごく話し合ったんですけど、コロナ禍の中でファンの皆さんがいろんな形ですごく応援してくださいましたし、Versaillesが15周年を迎えて皆さんから受けた愛情をお返しするためにもやはり前進すべきだろうということになりました。前進するというのは新しく曲を作って、今やりたいことを示すことだと思うんですね。未来は変わらないかもしれないけれどあるけれども、今できる精一杯のことをやっていくということに自分達を奮い立たせて、5月のツアーに臨みたいと思っています。


    ――前進している姿を見せることで、ファンの皆さんは1番安心されると思います。

    KAMIJO:僕達も、そう信じています。最近はアニバーサリーのときしか活動ができていなかったので、新しいVersaillesを見せようということで11年ぶりにシングル「VOGUE」をリリースすることになったんです。どれだけ出していないんだという話ですが(笑)。なので、シングルにも期待していていただきたいです。


    ――Crack6のアルバム、Versaillesのシングル共に楽しみです。そして、お二人は今年10月28日・29日に新宿ReNYで開催されるCrack6主催の<Crazy Monsters Halloween Party 2023>というイベントで競演される予定です。

    千聖:<Crazy Monsters Halloween Party 2023>は元々ハロウィンのために企画したイベントなんだよね。なぜヴィジュアル系は仮装パーティーをやらないんだろうというのがきっかけになった。ハロウィンは2000年代の始めくらいからだんだん日本に入ってきて、その前はほとんどなかったんだよね。せっかく日本にハロウィンというカルチャーが入って来たのに、ヴィジュアル系がなにもしないのは変だなと思って。それで、2012年に<千聖プロデュース! ハロウィンイベントライブ>というのを企画して、2013年から<Crazy Monsters Halloween Party>を始めた。あと、PENICILLINや千聖の土台を作ってくたのはヴィジュアル系なので、そういうシーンに恩返しをしたいという気持ちもあった。あと、あの当時は自分達よりも若いバンドは同じ世代のバンドだけでイベントを組んだりしていて、俺らが出られるようなイベントがほとんどなかったな。それで、自分で作ってみたいなと思ったのはある。自分達とか、それよりもうちょっと上の世代の人達が競演する場所を作らないとんどんワンマン展開になって、それぞれが孤立してしまう。だから、元々はコミュニティを広げるという意味での作業とハロウィンがくっついた感じだったな。

    KAMIJO:<Crazy Monsters Halloween Party>はしっかりしたコンセプトがあるからだと思いますが、毎回すごく魅力的な方々が出演されていて、ぜひ自分も出させていただきたいなとずっと熱望していたんです。そういう中で今回お話をいただいたので本当に嬉しいし、楽しみにしています。

    千聖:KAMIJO君は毎日がハロウィンなので申し訳ないんだけど、出てほしいなと思ったんだ(笑)。


    ――“毎日がハロウィン”って(笑)。

    千聖:いや、だってああいう服装を普段からしている人はいないじゃない(笑)。

    KAMIJO:でも、ハロウィンにはハロウィン用の衣装があるので。

    千聖:そうなの? そういうのじゃなくて、いつもとは違う方向性でなにか考えるんだろうなという勝手な思考で声をかけたんだけど(笑)。サンボマスターみたいなバンドがハロウィンをやるとなったらすごく変化がわかりやすいけど、KAMIJO君がハロウィンをするとどういう姿になるんだろうというのを、すごく楽しみにしているんだ。

    KAMIJO:そうなんですか? 困るなぁ(笑)。でも、たしかにハロウィンといえば仮装ですよね。

    千聖:うん。KAMIJO君はヨーロッパのイメージが強いから、超絶真逆な
    アメリカンでも仮装になると思う(笑)。あと、和装系とかね。

    KAMIJO:いろいろありそうですね。ちなみに、これまで出演された皆さんは、どんな感じだったんですか?

    千聖:たとえば、俺はジョジョのコスプレをしたりとか、メンバーみんなでポリスっぽい制服を着てみたりとか、映画のキャラクターになってみたこともある。出演するバンドに関しては、どういう格好をしてくるかというところでアーティスト達の熱量を見ているというのはあるね。この人達はすごくバイタリティーがあるなと感じたら、また誘わせてもらったりとか。UCHUSENTAI:NOIZは“全員千聖”という面白いコスプレをしたんだ(笑)。全員俺というイメージらしいけど、それぞれみんな違ってて面白かった(笑)。Ricky(vo/DASEIN)さんとか毎年出てもらっていたんだけど、’19年のときはホストのローランドになっていたよ(笑)。

    KAMIJO:皆さん、凄いですね(笑)。僕がコスプレするとしたら、なんだろうな……シャア・アズナブルとか。

    千聖:いいじゃん!

    KAMIJO:僕の髪の毛だったら、“クワトロ・バジーナ”バージョンとか(笑)。ただ、僕は定期的に赤い服を着たくなるんですけど、赤が全く似合わないんですよ(笑)。

    千聖:えっ? そんなことは、ないんじゃない?

    KAMIJO:いやいや。代表曲とかでも結構赤い服を着たりしたんですけど、シックリこなかった。シャアを知っているからだと思いますけど、自分には似合わないなと感じてしまうんです。


    ――でも、KAMIJOさんのシャア・アズナブルはぜひ見たいです。

    千聖:いいと思う。シャアはフランス出身だしね(笑)。

    KAMIJO:詳しいですね(笑)。

    千聖:シャアでもいいし、極端な話ガンダム(モビルスーツ)で登場してもいいよ(笑)。“あれ? シャアじゃなくて、そっちなの?”っていう(笑)。<Crazy Monsters Halloween Party>はいろんな角度で楽しんでもらえるイベントだから、目当てのバンドだけじゃなくて全体を観てほしいというのがあって。もしKAMIJO君がガンダムで登場したら、うちのファンは絶対に観ると思うよ(笑)。

    KAMIJO:それは心強い(笑)。ガンダムをやるかどうかは保留にさせていただきたいですけど、<Crazy Monsters Halloween Party>に出演されるアーティストは’90年代から活動されている方がすごく多いですよね。僕も'90年代からLAREINEというバンドで活動させてもらっていて’99年のデビューだったので、当時は本当にペーペーだったんですよ。それこそKneuklid RomanceさんとかYUKIYA(Kain/D≒SIRE/JILS)さん、THE MICRO HEAD 4N’Sのギターのお2人とかは少し上の先輩なんですよね。あと、Nicori Light ToursはJanne Da Arcのyou(g)君とkiyo(key)君のバンドで、僕のバックでドラムを叩いてくれるのがJanne Da ArcのShuji君なので、不思議な組み合わせになったなというのもありますし。僕は'90年代の匂いというのが大好きなので、<Crazy Monsters Halloween Party 2023>は本当に楽しみにしています。

    取材:村上孝之


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    ≪23年5月号 配信LINE UP≫
    5月22日(月)18:00 ゼラ
    5月23日(火)18:00 DEXCORE / MIMIZUQ
    5月25日(木)18:00 千聖 【MSTR Crack6 / PENICILLIN】× KAMIJO(Versailles)
    5月26日(金)18:00 団長(NoGoD)× KISAKI × ryo(HOLLOWGRAM他)

    Artist INFORMATION

    ■千聖 info
    2023年6月6日(火) Crack62種類 発売決定!
    カナリア最終楽章:CODA / カナリア最終楽章:CODA -Fly away- ¥3,600(税込価格)

    6月11日(日)より4年ぶりの全国ツアー開催!
    〜カナリア最終楽章:CODA〜ツアーファイナル 7月1日(土) & 2日(日) 渋谷REX


    ■KAMIJO info
    Versailles × KAMIJO 「BLOOD OF VAMPIRE」 7月19日(水) Spotify O-EAST
    KAMIJO 10th Anniversary Special Live 「LOUIS XVII」 8月28日(月) Zepp Shinjuku

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