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再掲「横山智佐さん結婚披露パーティ」2010/02/07@原宿
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再掲「横山智佐さん結婚披露パーティ」2010/02/07@原宿

2016-10-12 01:10

    2010/02/07


    11:09 pm


    横山智佐さんの結婚披露パーティにお呼ばれして来た。
    お相手は、11歳年下のバンドマン、チャカさんというベース弾き、
    知り合って6か月でのスピード婚だった。

    人生というプラットフォームでは、どの電車が最終電車なのかは、だれにも分からない。
    たぶん、失礼かもしれないけど、横山さんにとって彼が最終電車なのは、はっきりしている。
    それは老人になっても恋愛はあるし、結婚もあるかもしれない。
    でも、彼女がしたかっただろう結婚は、子供が生まれて家族が増える、
    という家庭のイメージなのではないかと思う。
    そこを考えると、大台に乗るか乗らないかの年齢の彼女には、
    今が終電車のタイミングだった。

    横山さんはとても自分に厳しい人だと思う。
    彼女とは、20年前、
    NG騎士ラムネ&40」というアニメ番組のヒロインと主題歌をお願いして以来のお付き合いだ。
    鮮明に覚えている場面がある、20年もたっているのにである。
    オーディションで主役と決めた後、すこし経ってから、下町のレコーディングスタジオのことだ。
    行ってみると、横山さんが一人で、部屋に座っていた。
    タレントと番組Pがきているのに、レコード会社の人や、音楽スタッフがきていないのだ。
    困った、世間話でもして時間をつぶそうとしたら、横山さん、怒っていた。
    19
    才、新人、主題歌、初めての歌録音、マネージャーさんもいない、
    そんな状況で、なんで誰も時間に来ていないんですか、って怒りをあらわにする人はめったにいない。
    僕にしてもそんなに親しいという訳ではなかったのだから。
    ただ、その時の歌詞は僕がコンセプトを出し、
    作詞家の紅玉さんと一文字一文字ひざを詰めながら作り上げた歌だった。
    そんなことを知っていて僕に親しく話しかけてくれたのかもしれない、
    でも、今思えば、自分が頑張って練習してきたのだろう、
    張り切ってスタジオに来てみたら、スタッフが時間にいい加減で、
    いったいなに!というところだろう。

    彼女は常に「高み」を目指していた、
    その後、彼女にボーカルトレーナーを紹介し、
    歌が歌えるようになると、ジャズボーカルにトライし、声楽に進み、
    日舞にも励み、
    ダンスレッスンも、ジャズダンスからタップダンスも収め、
    ダンサーとしてミュージカルに出演し、
    俳優として身に着けていなくてはならないと感じたありとあらゆるもの、
    一つ一つに挑戦し、身に着けた。
    それだけではない、マネージメントは自分ですると決め、事務所も辞め、
    ファンクラブも自前で起こし、手作りの会報を発行した。
    そんな横山さんの仕事に対する姿勢が僕はとても好きだ。
    だから、僕は、これはという番組で、これはというミュージカルで、これはというお芝居で、
    彼女にお願いして一緒に仕事をした。



    そんな彼女が選んだ人、チャッキーさん。
    とても明るい人だった。
    ちゃんと話し込んでみたら、見た目と異なりまじめな人だな、と思った。
    よかった、ほっとした。

    人生というプラットフォームではでは、どの電車が最終電車かは誰も教えてくれない。
    駅員がいるわけでもない、今までは電車は次から次へとやって来た
    でも次の電車が来るまで待っていよう、と思っても、
    もう今行ってしまった電車が終電車だったのかもしれない。
    そうなったら、もう電車は来ない、一人で歩いていかなければならない、それは寂しい。
    目の前にある電車、
    その電車が一番いい電車なんです、乗ってください。

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