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小飼弾の論弾 #63「異常な校則、相次ぐ企業不正、時代遅れの選挙制度……。ヤバい日本の根本原因は何だ?」
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小飼弾の論弾 #63「異常な校則、相次ぐ企業不正、時代遅れの選挙制度……。ヤバい日本の根本原因は何だ?」

2017-12-05 07:00

    「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
    今回は、10月30日(月)に配信した、ニコ生公式放送「小飼弾のニコ論壇時評」をお届けします。

    次回のニコ生配信は、12月11日(月)20:00の「小飼弾の論弾」です。

    お楽しみに!

    2017/10/30配信のハイライト

    • 生まれつき茶髪なのに教諭が黒染めを強要
    • メガバンクの基幹システムと大規模リストラ
    • 保育士は誰でもできる仕事?
    • 2017年の衆院選をどう見た?
    • 記名投票って……バカか!
    • ビットコインは「仮想」通貨ではなく、「純粋」通貨だ

    生まれつき茶髪なのに教諭が黒染めを強要

    山路:最初におかしいよねっていう話として、学校がちょっとおかしくなってないかと。

    小飼:まあ昔からおかしかったんですけどもね。

    山路:特にここ今週ぐらい話題になったのが、黒髪の地毛が茶髪の生徒を無理やり黒染めを強要したっていう。

    小飼:僕も昔結構茶髪で、今白髪なので。

    山路:そこのところでインタビューに答えていた府立学校の教頭っていうのがなんか結構白髪入ってたから、こいつまず染めた方がいいんじゃないかみたいなコメントっていうのがいっぱい出てますよね。これってなんて言うのかな、もうおかしいことは言うまでもないとかなんですけれども、なんでこんなことになっちゃってるんだろうっていうのは素直にありますけどね。なんでこんなわざわざ茶髪のやつを黒く染めさせるとか、あるいは金髪まで、金髪の人でも染めさせるって言ってるんですよね。

    小飼:まあそう言ってますけども、でも、なんでだと思います?

    山路:同じ集団でないと安心できないとかですか?

    小飼:実は、この番組でもちょくちょく話題になる掛け算の順序ですとか。そういうのともつながってるんですよ。あとブラック企業のルールですとか。実はそういったルールというのは、やっと確信を持てるようになったんですけども、むしろ理不尽であれば理不尽であるほどいいんです。

    山路:ほう。理不尽なルールみたいなものを耐えてる……。

    小飼:そうそう、ナンセンスであればナンセンスなほどいいんです。例えば宗教の教義とかっていうのは、そのナンセンスであるっていうことに対して疑念を抱いてはいけないでしょ?

    山路:なんかキリスト教とかの聖書でも結構理不尽な話が出てきますね。

    小飼:公理なんですよ。だから学校とか企業とかっていって見てるとそれをおかしいんですけれども、入信するというふうに考えるととても自然ですよね。

    山路:これっていうのは高校っていう、この場合の組織に一体化するためのものということなんですかね。その府立高校の完全な一員になるみたいなそういうことなんですか。それとももう地域だったりとか日本に入信するみたいなことだったりするんですかね、極論すると。

    小飼:まあそれに近いでしょうね。だからここでまともに考えちゃいけないんですよ。

    山路:まともに考えちゃ、もう。

    小飼:そう、だから疑問を抱いてはいけないところなんですよね。で、なんでそういうふうにしてるかって言ったら、またこれブレードランナーに話つながっちゃいますけれども。ブレードランナーには、レプリカントっていう人造人間が出てくるじゃないですか。自分の言うこと聞くやつが欲しいんですよ。

    山路:ああ、そういうことね。奴隷労働力として。

    小飼:まあ実際の物語は不良品にフォーカスが当たってますけれども、でもそうではなくて大部分のレプリカントは生体ロボットなわけですよね。ちゃんと言ったら言われたことをやってくれるわけですよね。

    山路:そういうふうに考えると、日本企業で今おかしくなってるっていうことも確かに説明が。

    小飼:おかしくなってるんじゃなくて、それをおかしいと思っちゃいけないっていう圧力が強くなってるんですよ。例えば茶髪染めろの話も、10年前ぐらいに同じ話をしたら「そんな馬鹿な」だったと思いますよ。最近また出てきたんですよ。

    山路:あ、そっか。一時期緩んだものが、緩んだというか自由になった方向に行こうと思ったらまた振り戻してきたっていう。

    小飼:そうそう、振り戻してきたっていうことです。

    山路:ただ日本企業なんか、例えば神戸製鋼とかその辺っていうのは、ずいぶん昔からそういうことやってたっていう話もあったみたいですけどもね。

    小飼:まあ面従腹背というやつですかね。

    山路:そういうことに関してやっぱりおかしいと思う人も増えてきたというちょっと希望的観測っていうのもあるんでしょうかという。例えば神戸製鋼なんかの。

    小飼:なんで今出て来たっていう意味ではこのままじゃまずいっていう。

    山路:なんかあの、これちょっとまた後のITの話とかもつながってくるとは思うんですけど、こういうふうに手作業で神戸製鋼でしたっけ、そういう書類なんか、伝票とかを入力して改ざんをしてたみたいな話があるじゃないですか。一体どこに努力の方向を使ってるんだみたいなところはありますよね。

    小飼:だから多分それって寺で修行する小坊主たちが念仏唱えてるのと同じなんですよ。唱えることに意義があると。むしろ無意味でなければいけないんですよ、神Excelにしろなんにしろ。それが理不尽であればあるほど、なのに聞いてしまうというのは従順性の証でしょ?
     だから、これの筋が通って、なぜならこれをやらないとこれができなくてっていうふうに理路整然と説明できるような理由であれば。理に適ってるから従ってるのか命令だから従ってるのかっていうのはわかりづらいじゃないですか。理不尽なものであれば迷いようがないわけです。

    山路:なんかこれを聞いてるそれぞれの会社の人って、心に響くといいですけれどもね。

    小飼:いや、でも心に響く前に業績に響いてるわけですよ。

    山路:うまい(笑)!

     
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