「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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今回は、2023年04月18日(火)配信のテキストをお届けします。
次回は、2023年05月09日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
2022/04/18配信のハイライト
- Starship打ち上げ失敗と、陸自ヘリ事故、「マルチコプターの利点」は?
- 岸田首相襲撃事件と「子育てに最適な国」
- 最高裁判事のスキャンダルと「水素は天然ガスよりもエコではありません」
- 「Appleカードと資産運用」と「AIと日本政府の死の接吻」
- AIと「インテリジェンスとはなにか」「LLMはアンラーナブルなのか」
- 「AIの勉強におすすめの本」と、プログラミングの未来
Starship打ち上げ失敗と、陸自ヘリ事故、「マルチコプターの利点」は?
山路:今日最初に取り入れようかなと思ってて、ダメになったニュースとしてStarshipというものが、SpaceXの。
小飼:昨日、うまくいけば初フライトだったんだけども、ちょっと延期しちゃいましたね。
山路:これって、めちゃすごいことなんですか? 打ち上げが成功してたら。
小飼:いや、けっこう、50年ぶりにサターンの記録を抜くと。
山路:ペイロードとかのその持ってける荷物の総重量。
小飼:そう。すごいよ。4400トンだよ。打ち上げ時に。
山路:4400トンっていうのが一体どれぐらいの重さなのかっていうのがなぁ、ちょっとわかんないんだけど、アフリカゾウ数千頭かな(※編注:アフリカゾウの体重は3〜7トン程度なので、数百頭分)、
小飼:自衛隊の主力護衛艦に匹敵しますね。フリーゲートよりも重い。ちなみにサターンVが3500だったかな。日本が誇るH2が600トンぐらいですかね。
山路:全然ちゃう、もう本当10倍近い、8倍ぐらいか、
小飼:ちなみにそれだけ重いのが、飛行機から打ち上げてない理由の一つなんですよね。実はあれだけでかくても、成層圏に到達するまでに燃料、半分使っちゃうんですって、今の地上から打ち上げてるロケット。それでもなんでそういうふうにしてるかって言ったら、そんな重いものを積める飛行機というのが今どころないという(笑)。飛行機から打ち上げられるのであれば、効率がいいというのはわかっているので、それをやろうとしているベンチャーもありますよね。
H2は軽自動車クラスというのか、大体あの辺がメインストリームというのか。
山路:しかし、地上からそのどでかいロケットをボーンと打ち上げるみたいなのが、最先端のロケット技術というのが意外な方向だったなと思いました。
小飼:どんなところが?
山路:笹本祐一さんの『星のパイロット』で描かれたように、飛行機からの発射がもっと主力になるのかなとか、あるいは宇宙空間で組み立ててというのが今頃は実現しているかと思ってたんですけどね。
小飼:もっともっと宇宙、この番組で繰り返し言ってるように、宇宙ビジネスって意外と規模がショボいんですよね(笑)。
山路:ですよねっていう、結局。現実はそうだったっていうところがね。
小飼:だいたい今一番ボンボン打ち上げてるファルコン9ですら、ウィークリーぐらいなんですよね。
山路:ウィークリー、毎週。
小飼:毎週1本ぐらいですからね。じゃあ翻って、羽田-新千歳とか羽田-福岡って一日何便飛んでます?だから桁が3つ、いや下手すると4つ違うんだよな。コマーシャル、民間商用航空とは。
山路:これ、Starshipが順調にポコスカ打ち上がるようになってきたら、その辺の頻度って、ちょっとは、3桁が2桁ぐらいまでは縮まったりするんですか?
小飼:どうなんだろう。他のお客さんがつかないとね。今のところSpaceXの一番の客というのはSpaceX自身じゃん。一番多いペイロードというのはスターリンクでしょ。スターリンク2を打ち上げるのにも必要だということになってるけれども、Starshipは。
山路:そうか、スターリンクの需要が一段落したら、需要はある程度収まってしまいそう。
小飼:そうそう、でも自ら需要を作り出してるっていうのはやっぱりなんだかんだ言って偉い。
山路:マスクは、宇宙発電衛星とかブチ込んでくるかもしれないですけどね。
小飼:Starshipをもってしても、発電衛星をブレイクイーブンできるほどではないんだよね。さらに、さらにひと回り安くならなければいけない、太陽発電衛星の場合。だから、宇宙エレベーターができるのであれば、それで資材を持っていくのが一番いいのではあるけれども。
山路:テクノロジーレベルとして、宇宙エレベーターのほうがずいぶん先のもんだという気がするけれども、
小飼:そうなんだよね。
山路:それこそゲームの『シヴィライゼーション』で先にこっちの文明ツリーを開けとかないと次には進めないみたいな感じで、
小飼:あるいは地球の自転速度がもっと速ければね(笑)。
山路:無理な要求きた(笑)。
小飼:それはだからちょっと、でも火星であれば、今の人類の技術でも宇宙エレベーターを建造と言えばいいのか、敷設と言えばいいのか、できるんだよね。
山路:まあでも本当、次回の時までにはたぶんStarship、順調にいってれば打ち上げ、
小飼:たぶんあと2、3回ぐらいは爆発してくれるんじゃないかと(笑)。
山路:それは1回で成功すると、イーロン・マスクがいい気になりすぎるから(笑)?
小飼:ということではなくて、いや、名物になってるじゃん、Starshipの実験でさ、そう、ちゃんと着陸ができたけどボトーンと倒れちゃうとかさ、名物になってるじゃん。
山路:今回は着陸する時のキャッチはしないんですよね?
小飼:いや、今キャッチ失敗できて、設備ごと失うというのはちょっとリスクが高すぎるかな。
山路:まあ、これは次回の楽しみにとっておきますかね。
じゃあ、これ時事ニュースなんですけども、ヘリ、陸自のヘリが墜落して、亡くなった方が、
小飼:これは残念なニュースですけれども、ヘリってわりと落ちますし。で、さらに軍用機というのは平和の時にもポコポコ落ちるものなので。前にも言った通り、イーグルって、F-15って今まで戦闘で撃墜されたことはないんですけれども、空自だけでも、12機、13機が事故で失われて、
山路:訓練とかで?
小飼:訓練とかで。はい。ただ、戦闘とか演習でなくて普通に人を運んでる時に落ちちゃったっていうのはちょっと残念ではあるんですけども、ヘリコプターというのは普通の固定翼機よりはやっぱり落ちやすいですね。やっぱ操縦、難しいですし、それだけ気象の影響も受けやすいですし。わりと普通の飛行機よりは、リスキーな乗り物ですね。オスプレイだけじゃないです。
山路:最近、空飛ぶ車とかそんな文脈でマルチコプターとか流行ってるじゃないですか、それやろうっていう動きもあったりするじゃないですか。万博、大阪万博で飛ばそうとしたりとか、
小飼:もしあれが通ってるんだったら、もうとっくにできてなければいけないのに、なんでできてないかって言ったら、もうこれ単純に物理法則で、
山路:マルチコプターのほうがなんか簡単そうじゃないですか?
小飼:あのですね、これは本当に改めて皆さんも『ゾウの時間 ネズミの時間』を読みましょうという話なんですけれども、虫ってすげえ不恰好なのに飛んでるじゃないですか。不恰好でも飛べるんですよ、あれくらい小さければ。ところが、これがネズミぐらいの大きさになると、ネズミぐらいの大きさで飛ぶって言ったら、スズメだとか、ハトだとか、それくらいになりますけど、かなり空力的に洗練されたフォームでないと飛べなくなりますし。これが人間ぐらいになると、もうそう簡単には飛べなくなってしまう。
山路:ハングライダーとかないとダメなわけですよね。
小飼:だからもう、単純に2乗3乗則というやつなわけですよね。そう、寸法が、長さが倍になると翼の面積は4倍になって、容量が4倍稼げるような感じがしますけれども、ところが体積のほうは8倍になってしまうという。要は被揚力は半分になってしまうわけですね。それだけで。で、3倍になれば3分の1。というわけで、重いというのはもうそれだけで飛びにくくなるんです。ちなみに、ちょっと話が飛んじゃいますけれども、船はこの制約がない。3乗3乗則なので。体が大きくなればなっただけ、浮力が取れるので。
山路:だから、海は低コストで済むということもでかいわけなんですね。
小飼:むしろ海の大きさが制限要素になっている。船はもっと大きく作ることも可能なんだけれども、接岸できなくなる(笑)、座礁しちゃう。
山路:このマルチコプターで大きくするのは意味がないんですか? マルチコプターのプロペラをものすごい勢いで回転させ出力を稼ぐとか、
小飼:空飛ぶバイクとか空を飛ぶ車とかって言ってるじゃないですか、これもやっぱりもう単純に物理法則で、大きな回転翼一つのほうが、小さな回転翼を複数よりも、大きな揚力を生めるわけです。これもちょっと一見違うように見えるんですけれども、風力発電の風車、あるじゃないですか。ちなみに英語では、すごい高速で回るgas turbineも風車もどっちもturbineといいます。そう、小さなやつをいっぱい並べるのではなくて、大きなやつを少しのほうが出力が大きくなるという。ちなみに今一番大きいやつって、翼1枚が115m(笑)。
山路:風車?
小飼:風車。風車の高さが280m(笑)。
山路:東京タワーみたいな感じだな(笑)。
小飼:なんでそんなバカデカくする、そう、もう747とかA380とかがほんとちっちゃく見えるサイズで、なんでそんなデカくするかって言ったら、そのほうが効率がいいから。一重に。
山路:じゃあマルチコプターって全然意味がない?
小飼:意味がないというよりも、multi copterにするぐらいだったら普通の1枚バネか、あるいはせいぜい二重反転翼の一対ぐらいにしておいたほうが効率がいいんですよ。
山路:空飛ぶタクシービジネスやりたいんだったら、ヘリでやれってこと?
小飼:単純にヘリでやりましょうという。
山路:じゃあマルチコプターの利点っていうのは、小さいものを運べる、そういうドローンを安く作れるということか。
小飼:実はですね、制御のやり方が全然違うんですよね。大きなヘリと小さいドローンとかのmulti copterとは。大きな奴というのは、ピッチ制御をしてます。
山路:羽根のねじれで。
小飼:そう。羽根のねじれを本当に1回転ごとに調節してるんですよね。それをやらないと、まともに飛んでくれない。それに対してmulti copterというのは固定です。固定で、本当に電気モーターが直結してて、それだけ。何を制御しているかって言ったら、回転数だけ。でも、電気なので、もう1/4回転1/8回転ぐらいのものすごい細かい制御ができるわけです。もしそうであれば、部品数はどっちが少なくなるかっていうふうに言ったら、翼は固定で、動力も電気モーター直結のほうがずっとシンプルでしょ。
山路:簡単に作れそう。
小飼:だから、なんでドローンはマルチコプターで、もっと大きなヘリというのは、もう農薬を散布するやつとかっていうのも無人のやつでも、普通のヘリコプターの形をしてますよね。っていうふうになったら、もうこれ単純に物理法則なんですよ。本当、泣く子と物理にはかなわんという(笑)。
山路:ヘリコプターのピッチ制御するみたいなプロペラっていうのは、高コストになりそうですね。
小飼:ものすごい高コストですよ。ものすごいハイテクですよ。ヘリというのは高いんですよ。同じ大きさだったら、固定翼のやつよりも一桁高いですね。
山路:あら、そんなに違うんですね(笑)。
小飼:ちなみにこのあいだ落ちたブラックホークはやっぱり数十億円のオーダーですね。もったいないとは思いつつも、でもやっぱり落ちる時には落ちる。
山路:話聞いてると、万博で空飛ぶ車、マルチコプターでやろうとするのは馬鹿みたいじゃないですか。
小飼:いやー、事故ったら万博どうなるんだろうなーっていうね。
山路:そうか、なんか残念だけど、
小飼:いやー、ミャクミャク君のドローンパフォーマンスにとどめておけと言いたいですね、それは。
「師団長ってどれくらい偉いんですか?」(コメント)
小飼:今、自衛隊って何個師団持っているのかな? 確か、普通の国では中将なので、日本だと。
山路:何かの記事では、陸将って。
小飼:二等陸将になるのかな。かなり偉いです。もう、その上にあると、あと二つぐらいしかないぐらい、偉い。
山路:それにしても宮古島のすぐ上でそんな墜落することはあんのかいって思ったんですけど、ヘリが急に落ちちゃうってことは十分にあり得る?
小飼:よくって言うのか、本当に年数回ぐらいの頻度だとあるじゃないですか。山岳救助のヘリが事故っちゃったりとかっていうので、わりとヘリコプターは固定翼機よりも一桁以上はリスキーなはず。それでも乗りたいけどね。
(コメントを見ながら)オスプレイはって言いますけど、オスプレイは事故率から言うと、普通ですね。ヘリコプターというのは、あれくらいは事故るものだと(笑)。それでも、民間バージョンのオスプレイとか来てくれないかなというのか、今、この間落ちた陸自のブラックホークももうかなりトウが立ってるんですよね、もう40年ぐらい経つ、もうちょっとか、もっとか、もう半世紀近くなるのかな。というわけで、後継機を今開発してるんですけど、後継のやつはオスプレイみたいにティルトローターになる予定です。Valorという名前、V280という。
山路:結局もうティルトローターか、普通の一枚羽根のヘリコプターか、それぐらいしか、
小飼:いや、でもティルトローターの民間機ができれば、小笠原までやっと飛んでいけるようになるんですよ。今はちょっと遠すぎて、ヘリの航続距離では無理なんですよね、小笠原。
山路:じゃあティルトローターとかの開発なんかにリソースを投資したほうがまだ有望なんだ。新しいものを作るんだったら。
小飼:今のところはアメリカの独擅場ですけどね。今のところ唯一実用化されたのがオスプレーで、これから実用化されているようとしてるのがValorなんですけれども。
山路:民間用のができたらすごい盛り上がりそうな気がしますね。
小飼:民間用のもしてるんですけどね、AW689だったっけな(※編注:正しくは、AW609)。
岸田首相襲撃事件と「子育てに最適な国」
山路:時事ニュースで言えばもう一つ、岸田首相の襲撃事件がありましたよね。
小飼:あれはちょっとしたトロッコ問題が発生してましたよね。どういうことかっていうと、パイプ爆弾をあれはSPの人ではなくて、実は県警の人だったらしいですけども、蹴って首相から遠ざけたじゃないですか。ただ蹴った方向に群衆がいたでしょ、あれ僕すごい気になってて。トロッコ問題で5人対1人の、5人のほうに振った状態になるんじゃないかと(笑)。要人警護という点ではあれ正しいんですけれども、でもあれ、本当に普通の手榴弾だったら、犠牲者が多くなる方向だったので。こういう、いや、でもこういう場合、実は一番冴えたやり方というのは、
山路:身をもって庇う、
小飼:あれです、アメリカ海兵隊でそれをやった人は軍艦の名前になることが、もうなったのか。モンスーアという人だったっけ。
「判断してる時間もなさそう」(コメント)
山路:今回の襲撃事件でネットなんかでよく出てるのが、テロ容疑者のバックグラウンドについて細かく報道する必要、すべきじゃないっていう意見と、
小飼:それちょっと勘違いしてるよ。テロリズムに関しては、冴えたやり方っていうのは実はあんまりない。まだどこの国も、どこの社会も、抑え込みに成功した例というのはないじゃないですか。いや、でも日本は少ないほうだけども、それでも地下鉄サリン事件があり、安倍元首相の銃撃事件があり、今回のパイプ爆弾事件があり。ただ、個人的なterrorと組織的なterrorは分けられるじゃないですか。安倍元首相と岸田首相の例というのは、どっちもいちおう個人的なterrorというところまでは言い切れるような、組織、まあ安倍元首相の場合は、反組織テロではあるけれども(笑)。
山路:弾さん的には、報道のあり方に関して一律にこうっていうのは、ちょっと言えねえだろうと。
小飼:言えない、言えないけれども、さっきの陸自のヘリ墜落にしても、結論を急ぎすぎるなっていうのは。憶測があたかも決定事項のように流されちゃうというのも。最初の時にも、最初は左翼の仕業だとかって言ってたら、ド右翼だったわけじゃん(笑)。
山路:そこのところSNSの時代っていうとこありますね。
小飼:いや、SNSの時代伝わったということはあるけれど、でも実際に日本はテロリズムが多い国かって言ったら、そんなことはないわけですよ。実際にテロリズムによる死傷者というのもゼロではないけども、かなり少ないわけですよ。
山路:アメリカなんて普通の事件として起こってますからね。毎週のように。
小飼:フランスとかは組織的なやつがあったじゃないですか。劇場襲撃とか、スタジアム襲撃とか。
山路:まあそれに比べたらまだマシではあるんでしょうけど、一つのことで傾向を言っちゃうとか、そういうことは危険だということですよね、一つの例取り上げて。
小飼:いや、でも、警護の時の手術弾対策というのはやっぱり訓練メニューには含めて欲しいとは思う。でもやっぱり、覆いかぶさるというのがやっぱり一番冴えたやり方で、防弾ベスト着てても、やっぱり致死的かな、完全に覆えればいいんだけどね。いや、もっと時間に余裕があれば、液化窒素にドブ漬けしてしまうというのもあるけど、液化窒素のボトルを用意してるわけにもいかないし(笑)。
山路:爆弾処理班をいつも同行させるわけにはいかないですからね。
小飼:こういうのもなんだけれども、奇襲というのはもう、するほうが守る側よりも圧倒的に有利なんですよね。場所も方法も選べるわけですから。先手が圧倒的に有利だというのは変わらないので、先手を取らせたくなるような状況にしないっていうのは、すごい意味があるわけですよ。
格差を一定レベル以下に抑えるとかっていうのは、ものすごい効果があるんですよね。日本が安全な国の理由の一つっていうのは、これでもなお格差が薄いほうの、
山路:他の国に比べたら、圧倒的ですもんね。
小飼:いわゆる先進国に比べたら、格差少ないほうなんですよ。
山路:これからはどうなるかわからんけれど。
小飼:大きくなるほうには来てはいる、あらゆる統計がそれを示してるし。
「液化窒素に入れたら、爆弾を抑えられるの」(コメント)
小飼:要は化学的に起爆しなくなりますね、ほとんどのものは。あれだ、いちおう原爆は別だな(笑)、いや、ただ原爆もあれだ、起爆は普通の化学的な爆弾を使っているので、起爆しにくくはなるけど、でも大きなものなどで、簡単に冷えてくれないな。でも、手榴弾ぐらいだったら本当に液化窒素ドブ漬けでいけるはずではある。
「アメリカは政治家が道で演説することはないの?」(コメント)
小飼:してるけれども、防弾ガラスをちゃんと展開する。アメリカはスピーチがすごい大事なところなので、全くしないってわけにはいかないので。狙撃されるリスクを背負ってでも、それは取らなければいけないリスクなんだけれども。
山路:いちおう狙撃されにくいポイントでやるようにするとか、
小飼:対策のほうもなかなか。大統領専用車とかはNATO弾くらいでは破れませんからね。たぶん12mmでも耐えるでしょう。
山路:えー、そうなんですか。
小飼:いや無傷とはいかないよ。さすがに20mmで撃ったら、爆発炎上すると思うけれども(笑)。いや、(指を広げて)こんなんですもん、窓とかの厚さも。
「簡単に狙撃ってできそうな気がしちゃうんだけど、映画の見すぎ?」(コメント)
小飼:きちっと当てるのは難しいでしょうね。
山路:日本って銃を持ち込むことができたら、意外に狙撃簡単かもしれないですよね、街頭演説とか多かったりもするし。
小飼:だからけっこうアメリカのシークレットサービスのフリをしてというのはあり得るかもしれない。日本は止められないから、アメリカのシークレットサービスを。属国なんで(笑)。エアフォースワンが来てる時とかっていうの、銃を持ったシークレットサービスが、日本の土地を闊歩してるわけですよ。
山路:じゃあ政治絡みであの暗い話多かったりするので、ちょっとこれは政治絡みでいい話なんじゃないかというのがこの話。
小飼:でもまだ提言なので、この状態でぬか喜びしちゃいけないんですけれども。
山路:ああ、ちゃんと決まるまで見とかんといかんぞっていう。
小飼:これは喜ぶというよりも、ちょっと今までがひどすぎたという。
山路:アムネスティに非難されるようなレベルの話だったわけですもんね。
小飼:というのか、タリバンに非難されかねない、日本のやつ、あまりに。
山路:また新しい比喩が増えてきましたね(笑)、「タリバンに非難されるレベルの人権侵害」。
「このニュース、本当良かったな」(コメント)
山路:本当にいい話だと思いますね。ただまあはっきり言って、この動きが進んできたのは、移民をいい加減ちゃんと受け入れる体制作らんとダメやろっていうふうな圧力もあったんじゃないかなって気がしますけどね。
小飼:一つ希望が持てるのは、例の観光立国というのはちょっとやばいんだけど、一ついいこととして、外国人慣れするというのはありますよね。でも、ねえ、今、少なくとも東京は外国人がいないというのはありえないですからね。
山路:めちゃめちゃ増えましたよね。
小飼:インバウンド、ちゃんと戻ってきてくれた。
山路:ありがたいことに。それに関連してちょっと言うと、BBC のニュースなんですけど、子育てに最適な5つの国っていうのが、
小飼:日本が入ってたと。
山路:そうそうそう、もうトップで上がってたという。まぁ治安の良さみたいなことが、
小飼:安全というのはでかいよね。ただ、教室いじめにあうとかっていうのだってあるぞ、君たちはそういうリスクをご存知なのかいという、
山路:それって、そのいじめって世界、アメリカとかなんか、
小飼:いや、もちろんある、
山路:めちゃめちゃ酷いのあったりするじゃないですか(笑)。
「日本入っているの?」(コメント)
山路:もうトップに、子育てには最適な国って上がってますよね。日本の子育てのしづらさって、日本人の賃金の低さみたいなところがあったりするからっていうのはあるんじゃないのと思ってますけど。
小飼:まぁあるいは労働、あるいは労務管理のずさんさね。
山路:そうそうそう。
小飼:これはもう、技能研修生とかにも本当に言えることだけれども。
「ただし金持ちに限る」(コメント)
山路:確かに金に心配がないんだったら、日本は最高に子育てしやすい国じゃないですか。
小飼:人事管理というのがド下手だよね。あんまり人事が上手い人っていないし、訓練もしないよね。訓練である程度どうにかなるものではあるはずなんだけれど。
山路:なんか日本って、元からあるスキルを教育で伸ばすって思想はあんまないですよね、全般的に。この子育ての話が出たところで、
「歴史上ずっと属国だったからですかね」(コメント)
小飼:属国かどうかわからない、けども、やっぱり属国レベルになったというのは日本が戦争に負けてからじゃないでしょうかね。というのも、島国だけあって、べつに属している意識がなくても、やっていけたわけですよね。日出るところの帝が、日沈むところの帝にお祈り申すって言っても、この無礼者! って言って、占領されないで済んだ国ではあるんだけど(笑)、
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