「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2023年05月09日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2023年05月23日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2022/05/09配信のハイライト

  • 「コロナに音を上げた人類」と「ロシアの防空力低すぎ」
  • 日本の衰退と「ヤバくない東京」問題
  • 「公文書データ10万件消失の謎」と「根源的にダメな証明書交付サービス」
  • 視聴者質問「弾さんが投資で一番大きく儲かった資産は?」と「AIを一専門家として扱う」
  • 「OSSの責任とスポンサー」と「初めてにしてはいい線いってたスターシップ」
  • 「宇宙船がオタマトーンに似た理由」と「ネットの公共財産問題」

「コロナに音を上げた人類」と「ロシアの防空力低すぎ」

山路:ゴールデンウィーク明けの1回目なんですけれども。

小飼:ああ、そうか。世間はゴールデンウィークっていうのやってたんだよな。

山路:ゴールデンウィークやってなかったんですか、弾さんちは。

小飼:実は妻は普通の勤め人で、単身赴任してたので、ずっといたという違いはあったんですけれども。特に連休だからといって、どこか行くわけでもなく。

山路:普通に?

小飼:普通に。

山路:全然旅行、行かなかったんですか?

小飼:旅行はですね、ずらしていくことに決めました。だって、どこもかしこも混みすぎて、そもそもチケットが取れない。

山路:全く。

小飼:なので、日程ずらしました。

山路:私ら基本的に自由なんで、人ごみが嫌いだし。私はずっと部屋の掃除をしてましたけれどね。気持ち的には旅行に行くよりもずいぶん落ち着きましたけども。

小飼:それでけっこう面白いビデオというか、DVDが掘り出されてたり、

山路:そうそう、

小飼:今日貸してっていうの忘れてた(笑)。

山路:弾さんがそれに反応するとは思ってなくて。

小飼:だって借りれないわけでしょ、借りたり、配信で見たりできないわけでしょ。だから、普通面白いもの紹介されたら、もう私も今時の若いものなので、若いものかどうかを置いといても、今時のものなので、すぐ配信で見ようとするんですけれども。だから、わざわざメディアを借りなきゃいけないっていうのは久しぶりに、そうか、そういうことがあるよなというのを。

山路:なんか電子書籍の時にもありましたけど、電子化が当たり前になる時代との空白期間というか、過渡期みたいなところのコンテンツってけっこう顧みられなくなることってありますよね。

小飼:DVDでしょ、だから既にデータはデジタル化されてるわけですよね、その意味で。

山路:まぁそうなんだけど(笑)。まぁでも、来週、次回持ってきますんで、それをお楽しみということで。ゴールデンウィーク明けといえば、コロナが5類になり、

小飼:ああ、そうだ。要は普通の病気ということにしますということになったんだよね、日本でもついに。

山路:WHOもこの緊急事態宣言終了を発表し、と。

小飼:要するに人類、音を上げたわけですよね。音を上げたという意味では負けなんだけれども、でもコロナぐらいで人類は滅びやしないという意味では勝ちなわけですよね。でも、日本、明らかに死者は増えてるんですけどね。でも、今後は統計もきちっと見れないっていうのはそこが残念だよな。

山路:弾さんこれから、マスクとかの扱いは個人的にはどうします?

小飼:今まで通りというのか、屋外では元から一番取り締まりが厳しい時でも、散歩の時にはしてませんでしたし、逆に屋内ではちゃんとしてましたし。ただやっぱり、ちゃんとrestrictionがなくなったということで、電車とかでもついに、

山路:マスクしない人もけっこう増えてきましたよね、

小飼:しない人が出てきたということで。

「アメリカ人の寿命、3年短くなったんだっけ。日本もそれぐらい?」(コメント)

山路:日本はそこまでは行ってなかったんじゃなかったかな。

小飼:日本の場合はコロナ1年目の時には、むしろ微増だったんだよね、平均寿命が。2年目でやっと少し縮んだという。

山路:つまり、本来だったら亡くなってたような人も丁寧にケアされたことで伸びちゃったみたいな。

小飼:もあるし、日本では亡くなった人はほとんど高齢者なので。アメリカとかの顕著な例だと、若い人もボンボンやられてたので。若ければ若いほど、平均寿命に対する負の影響力っていうのは大きくて、だから一番デカいのは乳児死亡率。アメリカはその点では統計的にはもうはっきり言って途上国なので。ロシアはもっとそうなので。

山路:大国とは一体(笑)。

小飼:いや本当に。

山路:大国の定義っていうのは、よくわからないですよね、本当に。

「若い肥満の人がたくさん死んだってことか」(コメント)

小飼:まあその通りですね。

山路:しかし、マスクをみんながするようになるっていうのが日本でかなり習慣として根付いたから、インフルエンザなんかの死亡者も今後はまた減っていくのかな。

小飼:いや、まぁでもさ、マスクよりもリモートワークが根付いてほしかったんだよね。

山路:それそれ。

小飼:あんま根付いてないみたいだね、周りの声を見ると。「リモートワークなくなっちまった」って言って、リモートワークだって聞いて就職したのに、入社したら廃止とは何事だ、みたいな。やめてやるみたいな声がさっそく聞こえてくるけど。

山路:リアル出社を強要してるだけじゃなくて、従業員のほうもリアル出社じゃないと落ち着かないところが絶対あるように思うんですけど、日本の場合。あれはなんとかならんのかなと思いますけど。不安なんでしょうけどね、皆さん、働いている人は。というところで、コロナがとりあえずは緊急事態宣言解除されたっていうのは、とりあえずはいいニュースなのか、みなさん用心してくださいと言いつつ。

小飼:はっきり言って、人類が白旗を上げたというのが8割。白旗を上げられるだけ慣れたというのが2割かな。だからいいニュースでも、本来いいニュースではないんだよね。

山路:完全勝利じゃないですもんね。

小飼:根負けなの。

山路:天然痘みたいに撲滅したとかじゃないですからね。

小飼:そうなの。だから病原体に対してほとんどの勝負はあれなんですよね。だからその意味では負けというのか、勝利を得られたものというのは非常に少ない。

山路:じゃあいいニュース、これなんかどうですか。FOXが陰謀論流布の代償で、1000億円(笑)、

小飼:これはいいニュースだよね(笑)。

山路:もう本当に、ちゃんとバカには罰金を課さないといけないよなという。

小飼:いや、でもアメリカだからこの金額になったけどさ、日本だと、例えば地下鉄サリン事件で犯人扱いされた長野の河野さんみたいな、あのクラスでも数千万だって言われてて、億は行ってないんでね。

山路:奥さん、結局、

小飼:亡くなっちゃいました。

山路:亡くなっちゃったんですよね、意識戻らないまま。

小飼:賠償はされたみたいですけども、確か、だから非公開なのかな、それは。

山路:河野さんの振る舞いはなかなか高潔だと思いましたけどね。で、このFOXニュースに絡んで言うと、看板キャスターも事実上の解雇という。

小飼:ああ、カールソンね。

山路:なんであそこまでやりたい放題できると彼らは思ったのかっていうところもあるんですけど。FOXニュースのシンパはまた陰謀論とか言うかもしれないですけどもね。
 国際ニュース、続けて言うと、ちょっとスーダンのほうでヤバいことになってないかという話が。

小飼:もともと、世界一ヤバい地域ではあったけれども(笑)。

山路:これ、戦争もヤバいけれども、このバイオハザードの恐れっていうのが怖くないですか。だって、それが原因で、もしかしたら世界的な感染症になったのかもしれないってこう、COVID-19でみんなが思い知ったことじゃないですか、COVID-19に関してはまだ原因はわかってないですけど。ちなみにこれ、スーダンの内戦って、弾さん的にはどう見てますかと。

小飼:収めようがあるのかなという。

山路:あと根本的な問題としては、

小飼:結局、ソマリアも全体を収まらなかったわけじゃん。だからアメリカでも収める力はなかったわけじゃん。で、アフガニスタンも元に戻っちゃったわけじゃん、タリバンの手に戻っちゃったわけじゃん。やっぱり、地元の人が変えないとダメだよね。だから、外国からトップダウンで、お前ら変われっていうのはダメだよね。アメリカほどの軍事力があってもダメっていうのがわかっちゃったよね。

山路:本当、その「内にいる人」っていうのは何なんだろうな、その土地に根付いて暮らして、アイデンティティがその国の国民。

小飼:国民って意識あるかな、そんなに。だから、スーダンの人は、自分たちがスーダン人だという自覚はあるかな、というのもアフリカの国々というのは皆さんご存知の通り、植民地時代の線引きがそのまま来ちゃってるので、

山路:真っ直ぐですもんね、国境線が。

小飼:そうそうそう、

山路:国境線が直角になってたりしますもんね。国民国家ができる前に植民地支配とかされちゃうと、うまくいかないってことなのかなという気もしますけどもね。

小飼:そうそう。ルワンダも、もともとあったかどうかも怪しい民族間差別というのを煽る形で、植民地支配をしてたわけだよね。だから、それがもとで内戦が起こったんだけれども。内戦というのか、虐殺というのかが起こったんだけれども。

山路:世界の歴史では、よく「バスに乗り遅れるな」みたいな言い方がされるじゃないですか。そのタイミングというのが、国民国家のタイミングで乗れたかとか、経済成長のタイミングに乗れたかとか、そういうのはあるのかなという気はするんですけれどもね。その後その国がうまくいく、いかないみたいなものが。

小飼:ただ、それが全てではないとも思うんだけどもね。

「日本だけ上手くいったから不思議」(コメント)

小飼:いや、日本だけじゃないじゃん。今、アジアの国というのはそこそこどこも上手くやってます。まぁアジアにも北朝鮮とかいるけどね。

「ソマリランドの収拾方法はすごかった」(コメント)

山路:ソマリランドはどうやって収拾したんだっけ?

小飼:いや、だからソマリアから独立したわけ。

山路:したけど、すごく安全だってなったのは、結局どうやったんだっけ。

小飼:いや、だから安全なところが独立したわけ。

小飼:「一緒にするな」方式。

山路:なるほど(笑)。

小飼:だから、イタリアとかで北イタリアが独立しようとしてるけど、それが実際になったみたいな形かな。

山路:逆に言えば、ソマリランドがソマリアを切り捨てたともいえるわけだ(笑)。

小飼:そうそうそう、それが実態。

山路:しかし人類、なかなか難しいですね。この時代になってもうまくいかないというのが。
 じゃあ国際ニュース絡みでもう一つ、ウクライナ戦争、色々相変わらず。

小飼:結局ロシアはバフムートも落とせないのかっていう(笑)。落とせないのかっていうのもあれだけれども。ウクライナのほうもよくバフムートを死守してるなっていうのはあるけれども。でも、プリゴジンという人は今時珍しい悪人面で、悪人根性で、かつ悪人という。見た目と性格とやってることが全部一致してるという、今時珍しいタイプの(笑)、

山路:わかりやすすぎて、逆にいい人みたいな感じですよね(笑)。

小飼:絵に描いたような悪人だよね。

山路:やってることも本当にひどいし。

小飼:いや、本当に日本の悪人からペンネームを取ったアクーニンという人がいるけれども、名前返上すべきなんじゃないか(笑)。

山路:ちょっと前、プリゴジンがロシアの国防省をすごい非難して、弾をよこせって言ってたじゃないですか。

小飼:あれはなかなかすごい絵だったよね。

山路:あれっていうのはやらせなんですか?

小飼:いや、でもあの背景にいた戦死者は本当に死んだ人でしょう。

山路:国防省を非難することによるメリットって何? みたいな。純粋に弾がなかったってことなんですか?

小飼:そういうことです。だから本当に何と言えば、損得勘定抜きで怒りに任せていってるように見えましたね。だから、あの行動によって弾薬の支給とかというのが優先順位が上がるかどうかというのはちょっとわかんないんですけれども。

山路:へー、計算ずくってわけでもなかったのかもしれないという。

小飼:全体的に武器弾薬不足っていうのが深刻みたいで、本当に二次大戦の時のT-34を引っ張り出してくるという(笑)、

山路:T-34って戦車?

小飼:戦車。

山路:ていうか、それが動くのがすごいですよね。

小飼:いや、まだ動くのいっぱいありますよ。実際に戦力になるかどうかというのはさておき。でもすでにその一つ後の、冷戦初期の頃のT-55とかは、もう実際に出てるのが確認されてるしね。だから日本に例えると74式どころか、61式が引っ張り出されてるような状況だというのは。それでもあの物量で来られると、やっぱりそう簡単に撃退できないんだよね。

山路:しかもその古い戦車って、弾薬とかも現行戦車とは規格違う、同じなんですか? 全然詳しくないんで、

小飼:僕もちょっとそこ、戦車砲弾とかっていうのはどうなんだろうね。

山路:うーん、なんか弾ないんだったら、そんな古いやつを引っ張り出してきても、あんまり状況改善しないんじゃないかって思うんですけどもね。

小飼:戦車の主砲の砲弾っていうのはけっこう変わってきたわけですよ。T-34のころは75mmだったのが、次のやつは85mmになって、次のやつは100mmから110mmになり、それが120mmになりっていって、主砲はけっこう口径とか、あと砲弾の種類とかっていうのもアップグレードされていたんですけれども。機関銃とかの銃弾とかっていうのはほとんど変わってないんですよ。100年以上変わってない。

山路:え、そうなの?

小飼:はい。

山路:今の弾丸を昔の機関銃に入れて撃つことも?

小飼:できます。今の機関銃M2で使われている弾薬は、これは西側の銃ですけれども、M1918に入れてちゃんと撃てます。

山路:火薬式の銃器ってかなり昔に完成されてるんですかね?

小飼:そうなんですよ。

山路:自動小銃の時点で、ある意味完成はしてるわけなのか。

小飼:そうなんですよ。べつに新しいAKでなくても、撃てば人死にますからね。

山路:ウクライナ戦争といえば、クレムリンの無人機攻撃もあったよっていう。あれ何なんすかね。

小飼:クレムリンのドローンはあれはウクライナではない、ウクライナから飛んできてないのは確か。ロシア国内からディプロイしたのは確かなんだけれども。

山路:もういろいろな記事で言われていることではありますけど、あれが自作自演だったら、あるいは自作自演でなかったにしても、ロシアはどっちにしても評判落とすだろうっていう(笑)。

小飼:自作自演ではないと思うんだよね。どっちかっていうと、ウクライナひどいというよりも、俺たちの国の防空力……、

山路:「うわっ…、私の防空力低すぎ…?」ってやつですよね(笑)。

小飼:そうなっちゃうよね。実際に物理的な戦果が上がらなくても、政治的な戦果っていうのは、攻撃されたというニュース自体がけっこう価値がありますからね。日本もミッドウェイで逆転される前に、アメリカの空母に無理やり陸軍の爆撃機を艦載して、飛ばして戻さないで、中国まで抜けさせて着陸させたという、それで東京を爆撃したということがあったんですよね。

山路:そのデッチ上げにしろ、なんというかこの言い訳を作ることの重要性というか、

小飼:そう、だから攻撃しましたという実績を上げるという意味で。だから一番可能性が高いのはロシア国内のウクライナのスパイ的な機関が、あるいは協力者がやったというものだけれども。それはさておき、どれくらい続くんだろうな。今、戦場は膠着状態になっているけれども。

山路:そのウクライナ、TPP加入の意向だそうですよ(笑)。もう、太平洋とはいったい(笑)。

スタッフ:ちょっと質問していいですか? ウクライナもそうなんですけど、なんかイギリスもTPPに、

小飼:だからイギリスはEUの代わりにというのはわかるんだが。とにかく入れる国際協力機構には入っておけ、ということなんでしょうかね。EUはけっこうハードルが高いので、NATOよりも難しいので。

山路:教訓としてはとりあえず、団体を立ち上げるときは名称に地名を入れんなってことですかね。

小飼:ちなみにトルコもNATOのメンバーですけど、EUのメンバーではないです。

山路:このNATOで言うなら、日本にNATOの拠点ができるという(笑)。

小飼:あ、今までなかったのか。いや、けっこう昔から日本はオブザーバーだったので。

「アルバニアもそうだね」(コメント)

山路:へえ。本当に、合従連衡のガラガラポンといえばいいのか、なんていうか、世界秩序を本当に組み直されていってる感じがありますね。

小飼:というのかね。まさかロシアが19世紀に戻るとはね(笑)。革命前だよな(笑)、ある意味。

「太平洋と太西洋の概念が乱れる」(コメント)

山路:ほんとその通りですよ。なんか本当に、もう具体的な地理の関係というか、むしろ遠くにあった同盟国みたいなのが、これからより重要になっていくのかもしれないですけどね、離れた位置にある同盟国。

小飼:まぁでもな、いまだに国民国家というのを引きずってるというのもね。

山路:さっき弾さん、アフリカがうまくいかないことの一つとして、その地元の人が頑張らないとなって話はあったじゃないですか。その土地に根付いた人間が何かするっていうところからなかなか離れられないのって、どうしようもないところはあるんじゃないですかと。

小飼:まあマジョリティの単位で移住するというのは、なかなか難しいですからね。だから、そこの土地でうまくいかなかったら、他の土地で起死回生すればいいじゃんっていうのは実は強者の理屈で。

山路:どこでもやっていける人が言うことだよなっていう話ですよね。いやいや、なんか大変なことになってますね。じゃあちょっとIT絡みの話、いきますか。

日本の衰退と「ヤバくない東京」問題

「弾さんも日本がオワコンになったら、渡米するの?」(コメント)

小飼:そうねえ、僕の寿命のうちは、日本が衰退はしてってもオワコンにはならないというふうに踏んではいるんですけれども。いや、でもアメリカはなぁ。やっぱり実際に暮らしてただけであって、イヤなことというのをいっぱい知ってはいるから、だから英語が通じて、やっぱり、かつアメリカでないところとかっていうのを狙うかな、オーストラリアとか。

山路:オーストラリアいいっすよ。本当にリラックスできるんで、あの国は。やっぱアメリカとかって行くと、なんつーのか、気を張ってなきゃいけない感じがある。

小飼:いや、でもアメリカで気を張ってるというのも、元気なうちは楽しいし。

山路:アドレナリンがちょっと出る感じが。

「スイスもいい」(コメント)

小飼:いや、スイス物価がいいよ(笑)。

山路:安いんでしたっけ?

小飼:高いの。あのね、(コメントを見ながら)シンガポールはきれいすぎるというのか、だれが言ったのか、大人のディズニーランド。

山路:小汚い定食屋とかなさそう。

小飼:ちょっと水が合わないっていうのか。だから、シンガポールだったら香港のほうが良かったけれども、今や中国だからな。

「日本の治安がいいとは言えなくなってきた」(コメント)

小飼:いやいやいや。あの程度で、銀座にちょろっと強盗が出た程度で。

山路:しかも銃も持ってないんですよ(笑)、その強盗。信じられない。あんな大胆な犯行して、ナイフぐらいしか持ってないって。

「バールのようなものは持っていた」(コメント)

小飼:実際に統計を見ると、ただでさえ低かったところに持ってきて、さらにこれ以上どうやって下げるんだっていうところまで下がってますから。

山路:ああ、犯罪率ね。

小飼:だから、これは本当に日本の大事なアセットですよ。とにかく安全だという。

山路:ただなあ、もしも今後日本が衰退していくとしたら、そういう治安みたいなものから、

小飼:日本にとって幸いなのは、日本が衰退しているというのは、あくまでも進むのが遅いからであって、進んでないからではないんですよね。世界のほうが早く進んでいるというだけであって、

山路:ロシアみたいに逆戻りしているわけじゃないということですよね。

小飼:そう、ちゃんと進んだ世界からの恩恵も受けてるわけじゃないですか。そうですよ、ちゃんとコンテナ船にどっさりのハイテク機器というのが、まだ今のところは日本も買ってきている、買えてるわけですよ。

山路:iPhoneも発売すぐに買えますしね。

小飼:その通りです。

山路:ちゃんと日本語対応もしてるし。

小飼:だからその辺が変わってきたら、いよいよヤバいんですけれども。

山路:じゃあiPhoneとかの日本語の表記がヤバくなってきたら、そろそろ(笑)。iPhoneとかもMicrosoftの自動翻訳みたいな感じになってきたらヤバいかもしれないですけどね。

小飼:いや、だから大学に10兆円ファンドとかってやってるべきじゃないんですよ。日本に必要なのは底上げなんですよ。だから、てっぺんを伸ばすことじゃないんですよ、てっぺんをこうやって伸ばすよりも、(山の中腹より下を示して)この辺が崩れてるから、山が低くなっちゃう。っていうのは明らかなんだけどもなぁ。

「去年のシンガポールの出生数たったの3.2万人なんだけど」(コメント)

山路:まあ、アジアは全般的に出生率低くて、日本はいいほうですよね。

小飼:日本はむしろ少し高いほうなんですよね。韓国や台湾やシンガポールよりも高いですから。でも高いとは言っても、2を余裕で下回ってるわけですけどね。

「ハワイならどう?」(コメント)

山路:このコメントは、年くってから暮らすならってことですかね。

小飼:ハワイも物価高めなのは仕方がないんだけど、お金がある程度あるのであればいいのかな。日本の人もいっぱいいますしね、少なくともホノルルであれば。

山路:Web3の本を作った中島聡さん。あの方ハワイに今在住で、

小飼:そうなんだ。

山路:朝泳いでからプログラミングするみたいなこと、書いてましたけどね(笑)。

小飼:川井さんもずっとハワイ、プログラマーで、劇団にも入ってる、川合史朗さんというハッカー。

山路:あ、ハワイにいるんですか。

小飼:ずっと、もう90何年かぐらいからずっとハワイにいる。

「弾さんはお金持ちだから、物価高くても余裕じゃない?」(コメント)

小飼:でもやっぱり育ちが貧乏だから(笑)、精神的に精神的にクるね。だからスイスとかホノルルとかの。

山路:ラーメンが3000円だったりすると、う、みたいな。

小飼:そうそうそう。