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小飼弾の論弾 #259 「街中のAIカメラで人の行動分析はあり?エロサイトを見るのに身分証が必要?日本でもスマホで直接衛星通信」
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小飼弾の論弾 #259 「街中のAIカメラで人の行動分析はあり?エロサイトを見るのに身分証が必要?日本でもスマホで直接衛星通信」

2023-09-12 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2023年09月05日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2023年09月19日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2023/09/05配信のハイライト

    • 「マスクと陰謀論」と「渋谷でAIカメラ」の法律問題
    • 「アダルトサイトの年齢確認」と「プライバシーは法でまだ決まってない」
    • ライドシェアと「タクシー減った問題」と処理水放出と禁輸について
    • 「ざっくりやってる禁輸」と「全世界的に大人しくなった若者」
    • インドの国名と経済成長と社会問題
    • 映画『バービー』紹介「後頭部をガツンとやられた」

    「マスクと陰謀論」と「渋谷でAIカメラ」の法律問題

    山路:先週、映画見てきたんですけど『バービー』。

    小飼:ああ、怪作でしたね。

    山路:映画ドットコムなんかで見るとけっして点数は、

    小飼:怪しいの怪作であるし、心地よいの快の快作でもあるし。

    山路:日本での評価はけっこう低いように思うんですけど、レビューサイトとか見ると。あれっていうのはやっぱりどっちかっていうとマーケティング、広告の失敗だったのかな。「バーベンハイマー」っていう炎上騒ぎがあったじゃないですか。『バービー』とオッペンハイマーの映画を合わせて、核爆発起こっているところでバービーが「イエーイ!」みたいなことをやっていてそういうことを映画会社が利用したみたいなことが。ただ映画内容自体は、

    小飼:とっても不謹慎なところが良かったよ。だからよく、ちゃんとこれ、マテルの、マテルというのはバービー人形を売ってるところです、の公式の映画ですから。

    山路:頭おかしいですね(笑)。

    小飼:よくここまで踏み切るなという。

    山路:マテル社が一番頭おかしいと思いましたけどね(笑)、あの映画の中で。これ、バービーの映画っていうのは実はけっこう、今のアメリカのホットトピックというか、社会現象を扱っている話で。

    小飼:想定視聴者はあくまでも大人です。もう、人形のバービーから卒業した人たちですね。だから、こう言うのもなんだけれども、日本のアニメとかだと、大人も大きなお兄さんとか大きなお姉さんという扱い、だからその辺なんといえばいいか、逆なんだよね。

    山路:大人がメインターゲットですよね、

    小飼:だから子供が見たら、本当に夢ぶち壊しになるんじゃないかというぐらい、エッジの効いた映画でしたね。

    山路:ちょっとこれ、後で詳しく語りましょうかね。やらかしっていうことについてで言うと、イーロン・マスクは相変わらずすごいやらかしてますよね(笑)という話から行こうかと思ってるんですが。もうまずは、このウクライナでネット遮断をしやがったというような話。

    小飼:あー。

    山路:このすごいウクライナ側が攻めている時にネット遮断をして、なおかつその高額な通信料をアメリカに要求した、ただ最初無料で提供してたわけだし、民間企業のやってることだから、

    小飼:いや、無料と言いつつアンクルサムに、アメリカ政府に金出せって言って出させてたんじゃなかったっけ?

    山路:それからまた足らなくなったってことなんですかね。またそれを値上げしてきたってことなんですかね、細かいその料金の交渉自体についてはちょっとわからないんですけれども。それにしてもなんかこれがうまくやってたら、こういうニュースにはならんなぁと思うから。さらにイーロン・マスクのやらかしというか、謎のこととしてはユダヤ人陰謀説を唱えるようになったという。X、広告主が減ったのはユダヤ人の陰謀のせいという、

    小飼:なんか、あまりにもろに陰謀論すぎて、あいた口が塞がらないというのか。

    山路:いろいろ力を持つロビイストがいるのは確かだと思うんですけど、それってあまりにも不用意な発言じゃないですかねっていう。彼らがこういうふうにして、こういうふうに圧力をかけたから減ったっていうならともかく、とりあえずユダヤ人が悪いっていうのは誰にとってもプラスにならないって感じがするんですけどね。

    小飼:ね。

    山路:これはやっぱり金持ちの狼藉の一つなんですかね。

    小飼:でも、社会的に影響力のある大富豪が陰謀論にハマるというのはべつに、マスクが初めてでもないし、ましてや最後でもないんだよね。有名なところでヘンリー・フォードが親ナチだったというね、有名どころでは。

    山路:ほぉー。そういえば、スティーブ・ジョブズも怪しげな民間療法にハマって、命を落とした。

    小飼:だけども、その場合は本人の命にしか関わらなかったので、わりと本人の偏見をあまり垂れ流さなかった、わりと禅だけあって、内向きだったというのは、せいぜい本人が。ただあれ、手術で助かったかどうかっていうのもまた微妙で、むしろ肝移植まで受けて、膵癌の5年生存率って1桁パーセントなんですよね、今でも。
     で、30年前も同じくらいの数字で、ぜんぜん良くなってない。その中で7年生き延びたというのは、なかなか頑張ったほうなんじゃないかと。

    山路:そうか、なんか最近膵臓なんかに関してもMRI的なやつでちょっと調査はするようにはなってきましたけどもね。

    小飼:(コメントを見ながら)そうです、懐かしいやつです。

    山路:それでも生存率ってそんなに上がってないんですね。

    小飼:そう、膵癌は難しいね。なんか本当に改善が見られない数少ない癌なんだよね。肺癌ですら5年生存率伸びてるのに。膵癌はなかなか、膵癌のサバイバーっていうのは本当に稀です。

    山路:胃癌とか乳癌とかは劇的に改善しましたね。

    小飼:胃癌とか乳癌とかだと、死ぬと思わないもん。もちろん胃癌でもスキル性の、進行のやたら速いやつとかありますし、乳癌でもステージ4とか行っちゃうとそれはもう命にかかるんですけれども。早く見つかったやつというのはね。

    山路:イーロン・マスク、さらにユーザーの生体情報や学歴、職歴も収集しようという(笑)、これはどうなんですかね。

    小飼:Facebookになりたいの?

    山路:生体情報って、これまだ詳しいことはわかってないって記事にも書いてあるんですけど、生体情報収集ってどういうことなんですかね?

    小飼:いや、あれなわけ、タッチIDするのかな。フェイスIDするのかな。

    山路:(Apple製品の)タッチIDの良さってデバイス完結しているとこだったりするわけじゃないですか。

    小飼:まぁそうなんだよね。

    山路:それを生体情報収集って、何をするつもりなのか、

    小飼:どの生体情報なんだろうね。生体情報って言っても、いろいろあるじゃん。もちろん指紋もあるし、顔の形とかもあるし。で、瞳の虹彩とかもあるし、何を集めようって言うんだろう。

    山路:まぁこれ、よく言われているXが決済アプリ、決済金融システムを目指しているみたいな話があって、そういう取引なんかのことに使おうと思っているのかもしれないですけどもね。

    小飼:いや、でもそれ用途と言うのが先でしょ。収集へというのではなくて。

    山路:先にポリシー変えて、集めるってこと先に始めるってのはなんかおかしな話ではありますよね。そのイーロン・マスク、そういうやらかしはしている一方で、相変わらずStarlinkは素晴らしい仕事をして。このauスマホとも連携する。

    小飼:そう、具体的にはどの端末が繋がるんだろうね。新しいiPhoneとかが繋がるようになるのかね。

    山路:ただスマホ側は特別なものではない、みたいな言い方もしてますよね。

    小飼:いや、もちろん周波数とプロトコルさえ合ってれば、宇宙からでも、宇宙からの電波でも十分届くけど、問題は衛星から携帯端末まではいいとして、端末から衛星っていうのはこれ、電波の出力足りるのかなと。ビームフォーミングとか、携帯だとできないよね。Starlinkのアンテナってフェーズドアレイアンテナになってるじゃないですか、実質あれ、パラボラアンテナと一緒でものすごい指向性が高いんですよね。だから、弱い衛星の電波も受けられるし、遠くの衛星までも電波飛ばせるんだけれども。そこ、どうしてるんだろうね、ものすごいゆっくりにするのかな。通信速度を落とせば、電波の出力も落とせるっていうのが、理屈としてはわかるんだけれども。

    山路:auの発表では、最初はSMSから始めてみたいなふうに書いてありますね。SNSで本当にテキストの数バイトとか、そういうレベルを送るんであればってことなのかもしれないですけどね。

    小飼:だから衛星から端末まではほとんど問題ない。

    山路:これ、衛星直接通信、普及してきたら、なんか普段の生活で変わることとかってありますかね? やはり災害時の利用がメインですかね。

    小飼:山歩きする人とかっていうのはむっちゃありがたい機能だよね、これ。

    山路:あとは海外を気にせずに、簡単なメッセージぐらいなら送れるみたいな話になったりする、

    小飼:ただ海外は今、国ごとにきめ細かくインサービスなのか、そうでないのかっていうのをやってるよね。

    山路:ahamoもなんか20ギガとかなんかついてますもんね。

    小飼:ahamoはありがたいよね、あれは。ただ人気出すぎて、都内で遅いという問題が(笑)。

    山路:なんかドコモの回線、最近都内のあちこちで遅くないですか(笑)? 改善してる改善してるって言うんだけど、なんかえらく遅く感じるんですけどね。

    「学歴の収集って何?」(コメント)

    山路:たぶんX/Twitterのプロフィールに入れた学歴とかを収集するということかな。

    小飼:今のところ学歴入れる欄なんてないよね、Facebookと違って。

    山路:それを増やしていくってことなんですかね?

    小飼:どころか、職業欄もないよな。職業欄でなくて何だったっけ、特技欄みたいなのはあったよね。

    山路:あったっけ。

    小飼:いやー、だから作家でとか、Twitterブルーになるとそれで広告を発信できるとかって、その辺どうなったんだろうね。

    「首都圏は遅いのか」(コメント)

    山路:ドコモの話ですが、なんか渋谷周辺とかやたら遅いそうですね。

    小飼:そうですね、山手線の駅内で混んでる時間とかっていうふうになると遅かったり、切れちゃったりしますね。

    山路:IIJで遅いのはしょうがないなと思ったんだけど、ahamoでもけっこう遅かったりするんですよね。

    小飼:いや、むしろ今IIJのほうが繋がったりするからね(笑)。このあいだ1度切り替えたぞ、ahamoでどうしても繋がらないのでIIJにフォールバックして。

    山路:え、でもIIJもドコモ回線なんでしょ?

    小飼:だから同じ回線でも、どうなんだろうね。局舎で、あの時は不思議だったな、IIJのほうがスパッとつながって。そんなこともあるんだと。ダメ元でやってみたらうまくいったという。

    山路:なんかドコモの技術力がどうも最近、なかなか信用できない、

    「楽天のauローミングで衛星使えるのかな」(コメント)

    小飼:だからどの端末が対応しているのかっていうのを知りたいですね。すでにアメリカでの発表では、今売られてる端末も既に衛星対応してるみたいなことを言ってたけども。日本の場合、一番大事なのはiPhoneで、iPhoneが対応してるのか、それとも今月出るやつからなのかっていうのは知っておきたいけれども。

    山路:確かに。これ、今度出るやつは私も買おうかなと思ってるんで、iPhone15ですよね。

    小飼:15になるはずですね。いや案外14Sとかになったりして(笑)、そういうどうしようもないネーミングの寄り道が復活したりして。

    山路:次回の論談の時にはもう詳細わかってるわけですよね。まだ予約は始まってないかな。

    小飼:さすがにUSB-Cになるのかどうかって。

    山路:いや、もうなってほしいですね、正直。持ち歩くケーブルとかアダプターとかちょっとでも減らせるんで。

    小飼:いや、まぁでも他にiPhone以外にも、AirPodsとか、あとキーボードとかマウスとかの充電に使われているので、まだけっこう死なない、けっこうLightningが死ぬのに時間がかかると思うんだけど。

    山路:今回のiPhoneの発表と同時に、たぶんその辺全部USB-Cに変えてくると思いますけど。

    小飼:ただUSB-Cどうなんだろうね、コネクト壊れやすいっていうのは確かなんだよね。

    山路:あと防水にしにくいとか。ただまぁそこのところは、製造技術のAppleなんでなんとかしていくんじゃねえのっていうふうには期待はしてるんですけどもね。

    「SDカードも対応するかな」(コメント)

    山路:いやーiPhoneはSDカード対応しないだろうな。

    小飼:まぁ直には対応しないだろうねっていうのも、すでにカードリーダーが出てるじゃん。でもLightningのやつは買い直しだね。だけど、たぶんiPad用のがそのまま使えるよ。iPadのType-CでSDカードを挿すやつ、あるじゃん。SDカードとHDMIが付いてるやつだっけ、ドングルあるじゃん。
     ああそうだ、それでEU対応といえば、たぶんUSB-Cよりもでかいイシューとしてはバッテリーもreplaceableにするかしないか、という。

    山路:あれEU対応の話でしたっけ?

    小飼:だからEUもバッテリーはめ殺しはもうやめろっていう動議を挙げたところがあるんだよね。もしそれが通っちゃうと。

    山路:しかしメーカーからしてみると、べつにAppleを擁護するわけでもなんでもないですけど、今の時代にバッテリーを取り外し全部可能にしろって無理があると思いませんかと。

    小飼:いや、でもUSB-Cの導入をここまでAppleが遅らせたっていうのも不思議な話で、というのも、そもそもType-Cを主に設計したのはAppleじゃん、

    山路:Lightningの技術を使って、Type-Cとかやってるはずなんですよね、

    小飼:そう、裏返してもちゃんと繋げるようになったという。

    山路:Lightningのアクセサリーのライセンスビジネスがおいしかったのかもしれないですけどもね。

    小飼:あるいは不良コネクターが多すぎて、認証チップを入れないとダメだとか。

    山路:iPhoneとかが仮にUSB-C対応することで、もっとわかりやすくケーブルの規格がなっていくとよかったりしますけど、Appleのほうでたとえばもうすごいわかりやすい基準つけて、ケーブルを明示させるみたいな動きが出てくるといいんじゃないのかなと。

    小飼:いや、でもMFiってそういう規格じゃなかった、

    山路:ただライセンスはAppleに払わないといけないやつですよね。

    小飼:払うのか? Appleが認証してくれるのは確かだよね。
    (コメントを見ながら)(USB-Cに関する仕様が)多すぎるよね、しかもわかりづらかった、やっと速度で分類するようになった。

    山路:Thunderbolt3があり、4があり、転送速度の違いがあり。これ、かなり詳しい人でもわからなかったりしますよね。ジェネレーション3.1が云々、

    小飼:3.1に3.2に、だけども今はそういう言い方ではなくて、速度で分類しようという。

    小飼:ざっくりとした分類としてとりあえず充電だけができるやつ、高速な信号のやりとりできるやつって、一番しょぼいのと、一番いいので分けてますね。だから僕も、その2種類を持ち歩いてますね。

    「ケーブルが混ざったらわからなくなる」(コメント)

    山路:そうなんですよね。ケーブルの規格を決めるときは、ちゃんと端子のところに明示しろっていう仕様をつけとけって思いますけど、

    小飼:でも一番いいやつっていうのは、一番安いやつの20倍くらいの価格しますからね。一番安いやつって、もうダイソーとかでも500円とかで、

    山路:電線みたいなもんですよね、一番安いやつは。

    小飼:買えますからね。に対して、一番いいやつっていうのは安くても3000円ぐらいするのかな、その代わり40Gigabpsで通信できるっていうのは、あれはすごいと思う。

    山路:どんどんiPhoneで扱う写真とか動画もでかくなってますからね。

    小飼:あれでMac同士つなぐと、本当40Gigaでつながるんですよ。

    山路:丸ごとコピーが簡単に、

    小飼:そうそうそう。

    山路:じゃあちょっとネットIT絡みで、次の話題。けっこうびっくりしたんですけど、渋谷に100台ぐらいAIカメラを置いて、渋谷にやってきた人の行動を追跡して分析しようという。

    小飼:それはどこの中国の方がやろうとしているの?

    山路:なんかこう、地方ではすでに導入しているみたいなことを言ってたりするんですよね。

    小飼:Nシステムとか?

    山路:日本全国での取り組み実績、国立公園における人流調査や渋谷区ハチ公バスの調査、そういう東京以外のところでも何か鹿島での人流とか、名古屋市でもやってるとか、そういうことを打ち出してるんですけど、どうなんですか? 個人の名前とかを特定するわけじゃないにしても、一人一人の行動を追って、それを分析することができるというのは個人情報的な問題はないですか? 個人情報ではないんですかね、この場合。

    小飼:いや、もちろんあるんだけれども、そもそも個人を追跡しちゃいけないっていう法はまだないんだよね、じつは。

    スタッフ:えっ、

    小飼:ない。いや、もしそういうのがあったら警察とかすごい困ることになるじゃん。だから、その人の意志に反してその人の持ち物を検査するとかっていうのは、それはちゃんとれっきとした法があるんだけども。ただ、その人がその辺歩いてるということをカメラで追跡するというのは、どんな法に抵触するのかって言ったら、抵触しないわけですよ。

    「盗撮とかダメなんでは」(コメント)

    山路:盗撮は性的な目的みたいなところが認知されないとダメですよね。

    小飼:盗撮もあれじゃないかな、条例止まりじゃなかったかな。具体的にどんな刑法犯になる?
     条例どまりじゃなかったっけ?

    スタッフ:いや、撮影罪ですね。っていうのが、ちょっと待ってください、詳細はリンクで。

    山路:性的姿態撮影と処罰法、あ、法律になったのか。

    小飼:おぉ、それはいつできたんだ。

    山路:これ、わりと最近ですよね。

    小飼:わりと最近だよな。

    山路:今年とかじゃないですか? 7月13日ですね。これはあくまでも、性的なっていうようなことを取り締まることが目的なやつですよね。

    「直近だ」(コメント)

    山路:そうですよね、本当にごく最近ですよね。

    「最近スポーツ選手の撮影に罰則つきませんでしたか」(コメント)

    山路:これ、まさに撮影罪によるところじゃないですか。

    小飼:いわゆる撮影罪。やっぱり今までは条例だったんだね。それは僕、正しく理解してたね。これの法律自体、いやでも性的姿態撮影など処罰法なんだね。

    「セイ的ってsexialのほうが、staticのほうじゃなくて」(コメント)
    「そういうのって何をもって性的ってするの」(コメント)

    山路:そこのところにある程度は恣意的な判断が入るところはあるとは思うんですけども。いちおう例示はされていますよね。

    小飼:これの法律、法の名前長いぞ。「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」。なげー(笑)。

    山路:つまり、かなり限定してるってことですよね。

    小飼:かなり限定してるっていうことです。だから、いわゆる盗撮にあたる行為というのを包括的に取り締まれるような法律ではないね、これどう見ても。

    山路:仮にたとえば、私がその辺の街中出て、その辺のとこカシャカシャカシャと撮ったとしてもべつに、それは何の問題もない。

    小飼:だから少なくとも、さっきのアイデアだかイデアだかはこの法律では取り締まれないと思う。

    山路:仮にそれを大きく引き伸ばしてポスターにでも使ったりしたら、問題になることはあるかと思う、

    小飼:「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」が法律の名前です。

    山路:すごい、なんか一行に入りきらない。

    小飼:すごい限定的だね、これ。

    山路:実を言えば、AIカメラとかを使わなくても、それこそテレビ放送なんかで、テレビ番組なんかでちょっと背景に映ってる人とか、そんなんとか紐付けていったりとか、あるいはSNS上の画像っていうのを紐付けていったりとか、そんなことをしたら、今でもすごく広範な情報って手に入りますよね。

    小飼:できるでしょうね。

    山路:それって取り締まるべきなんでしょうか? その突き合わせる、突合させるような行為。

    小飼:やっぱりこれ実際にやられてみて、それに対する異議申し立てが出てっていう形でないと、線引きができないでしょ。だから今、この段階でここら辺にラインがあるというのは言いにくいだろうね。

    山路:技術的な進歩も見えないですしね。

    小飼:たとえば自分の家の庭先に監視カメラを置いといて、それをずっと録画しておいて、その中の人物を特定するっていうのは何の罪にもならないでしょ。だけど、けっこうなことができるよね、それで。自分の家の庭先だけでも。

    「なろう小説のタイトルかよ」(コメント)
    「弾さん、法律にも詳しいけど、法律書読まれてるんですか?」(コメント)

    小飼:いや、この法に関してはあんまり存在とかも詳しく知らなかったけれども。だけども、やっぱり包括的に通りすがりの人を撮影するということそのものを犯罪行為にするっていうのは、だいぶかけ離れてるよね、これ。この長ったらしい名前の。

    山路:本当、あんまり広く解釈するなよっていう意図がすごく込められてる、そこまでは行ってないよっていうことを明確にしてる。

    スタッフ:質問なんですけど、このクソ長い名前の法律の、あくまでも性的な、性的な、性的な、だからねっていうふうに訴えてる、こういった書き方というのは今話題にしてる街中のAIカメラで行動追跡とか、今後、車のナンバーとか撮影されたりして、

    小飼:してますね、Nシステムとか。

    スタッフ:ありますよね、そういうのの邪魔にならないようにやっぱり配慮する上で作られた法律になってる、

    山路:邪魔にならない?

    スタッフ:そういうのもダメじゃないかってなったりしないように、っていうことですね、今後できるであろうやつとか。

    山路:邪魔にならないというか、Nシステムみたいなものに関しては、それ用の法律があるんじゃないの?

    スタッフ:なので、あくまでもこういう目的をちゃんと明記しているというか、というふうな書き方になっているっていうのは配慮に配慮を重ねて、

    小飼:でも、じつはNシステム自体、公然の秘密だったはずだよ。だから公には認めてたっけ? そういうものがありますという。

    山路:そうかそうか、あれは法的なやつがどうなっているのかっていうのは、あんまりしっかりしてないのか。なんか意外にグレーなとこで物事っていうのは動いてたりするということなのかな。

    「利権からも」(コメント)

    山路:うーん、これはどっちのほうですかね、イデアのほうですかね。その利権というか、それでビジネスで利益を上げようとするところはいっぱいいると思いますけどね。デパートなんかにそれを設置して人流分析したりとか、そういうことっていうこと自体は今でも普通にやっていることだと思いますし、それを街全体でやるってところでぎょぎょっとみんなしたんじゃないですかね。

    「Nシステムも以前問題視されてたような」(コメント)

    山路:確かにそうかもしれないですね。

    「アダルトサイトの年齢確認」と「プライバシーは法でまだ決まってない」

    山路:もう一つ、プライバシーというかに関していろいろ考えさせられるニュースがありまして。このアダルトサイトの閲覧時に年齢確認を義務付けるのは違法という(笑)。

    小飼:アメリカのどこだっけ、この判決で出たの。

    山路:どこだったかな、テキサスだったかな。テキサスですね。この年齢確認、

    小飼:どうすりゃいいねんっていう。

     
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