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皆さまは 日本の和菓子と言えば、どんなお菓子をあげますか?
羊羹、どら焼き、カステラ、お煎餅 などなど、
枚挙に いとまがありません(笑)
疲れた時のお茶と和菓子に ホッとすると言う方も多いことでしょう。
そんなことを考えている時、老舗和菓子店 「虎屋」さんの記事が
目に留まりました。
創業は なんと 室町時代後期と、 日本の歴史と共に歩んでこられた
お店のようですね。1964年に建てられた赤坂本店が 建て替えのため
10月7日を持って 一時営業を休止するそうです。
本社ビルの完成は3年後。赤坂本店の休業を知らせる、
「十七代 黒川光博より 赤坂本店を御愛顧くださったみなさまへ」
と題した メッセージがホームページにありました。
『この店で お客様をお迎えした51年のあいだ、多くの素晴らしい
出逢いに恵まれました。
3日にあげず ご来店くださり、きまってお汁粉を召し上がる
性のお客様。 毎朝 お母さまとご一緒に 小形羊羹を1つ
お買い求めくださっていた、 当時幼稚園生でいらしたお客様。
ある時おひとりでお見えになったので、 心配になった店員が
外へ出てみると、 お母さまが こっそり隠れて 見守って
いらっしゃったということもありました。
車椅子でご来店くださっていた、 100歳になられる女性のお客様。
入院生活に入られてからは ご家族が生菓子や干菓子を
お買い求めくださいました。 お食事ができなくなられたからも、
弊社の干菓子をくずしながら召し上がりになったと伺っています。
このように お客様とともに 過ごさせて頂いた時間を ここに
書き尽くすことは到底できませんが、 おひとりおひとりのお姿は、
強く 私たちの心に 焼き付いています。』
正統派和菓子の老舗でありながら、古さを感じさせないのはなぜでしょう。
今や、パリでも、「TORAYA」 は 外国人に大人気です。
私がパリに住んでいた頃、「とらや」がオープンしました。
日本では老舗の和菓子屋さんですが、世界でも名高い
最高のパティシエがいるパリでは日本の和菓子が受け入れられるのか、
フランス人の口に合うのか、正直 大丈夫かな? と思いました。
でも、蓋を開けたら。。。私の取り越し苦労でした(笑)
高級な雰囲気と、品格を保ちつつ 落ち着いた店内は、
ティールームがあるのも また よく、瞬く間に 人気店になりました。
日本でも、「TORAYA CAFE」は 老いも若きにも大人気です。
長い歴史に 敬意を表しつつ、「今」を大切にすること。
「今」のお客様に いかに喜んでいただけるか、その為に
すべきことを 絶えず考え、実行していかなければいけないと言う姿勢。
お客様商売をしているのであれば、お客様の事を第一に考える
と言うことは 当たり前のことかもしれません。
それでも、老舗としての伝統は守りつつ、新しさも並行して
世間の皆さまに受け入れられると言うのは、希有な事なのでは
ないでしょうか。
「和菓子は 四季や年中行事、人の一生とも 密接に
結びついているので、 それらを あらためて大切にしたい。
さらに 日本の歳時記を見直していくのも大事」
という コメントがありました。
日本の四季や 歳時記は、やはり 私達の生活に密接に
結びついているのです。知らず知らずのうちに身に付いて、
しきたりや伝統として息づいているのでしょう。
ちょっとした 心づかいや 気持ちの持ち方などで、
人と人との関わり方は変わるような気がします。
「虎屋」さんに、人生の教訓をあらためて 教えて頂いたような気がいたします。
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では 皆さま 次号をお楽しみに。