新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子・二階堂綾乃がいつのまにかMMAジムに通いだし、ついに格闘技デビューをしてしまったこのコーナー。今回は「プロレス技でおぼえるグラップリング」
フックやとび膝蹴り等、打撃のテクニックは一瞬の動きなので動き方を教われば素人でもすぐになんとなーくならできるようになります。しかし、レスリングや柔術、グラップリングのテクニックは覚えるのが大変です。ちょっと複雑な技になると、いざ目の前で先生のお手本を見て、理解したつもりになりやってみようとしても、最初の動きからわからないなんてこともざらにあります。
それほど人間ってのは自分の身体の動かし方をわかっていないのです。まあ私の場合お箸を持つ方とお茶碗を持つ方と思い浮かべないと右と左がわからないせいもあるかもしれませんが。あと記憶力が悪いせいもあるかもしれませんが……。目の前で先生の技を見てもできない私ですから、教則本の文字と写真で説明されたテクニックはさらにちんぷんかんぷんです。
右と左がわからず、教則本も理解できず、先生の手本を見てもなかなかテクニックを覚えられない私がどうして自分より重い男性とスパーをして「予想外に力が強い上に上手い!」と言ってもらえるようになったのか。それは、わからない技は先生に個別に手取り足取り教えてもらったり、わかりやすい言葉で説明してもらい、少しずつ技のレパートリーを増やしていったからです。
私がジムに入ったばかりの頃、KEI山宮という名の猫男爵がテクニックを説明する際こんな名言を残しました。
「プロレスファンにはねぇ、プロレス技で言わないとわからないんですよおお」
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