Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回はスーパースター不在のUFC200について! マクレガー、ロンダ不在の影響が数字にも現れる……!?
「マクレガー vs. アルド」は120万件、「マクレガー vs. ディアス」は150万件、「ラウジー vs. ホルム」は110万件を売り上げたが、2015年のPPVで、ラウジーもマクレガーも出場しなかった大会の平均売上件数は、36万件に過ぎないのだ。
UFCナンバーシリーズの大きな区切りとなる「UFC 200」の開催が1か月半後に迫った。「UFC 100」は2009年7月の開催だったから、7年ぶりの記念大会になる。これまでに発表されている主要カードは次の通りだ。
ダニエル・コーミエ vs. ジョン・ジョーンズ【ライトヘビー級王座統一戦】
ジョセ・アルド vs. フランキー・エドガー【フェザー級暫定王者決定戦】
ミーシャ・テイト vs. アマンダ・ヌネス【女子バンタム級タイトル戦】
ケイン・ベラスケス vs. トラビス・ブラウン
ジョニー・ヘンドリックス vs. ケルビン・ガステラム
たしかにタイトルマッチが3試合も組まれ、上位ランカーが勢揃いした豪華大会には見える。しかしUFCファンであれば、UFC 200記念大会ともなれば、コナー・マクレガーにロンダ・ラウジー、ジョルジュ・サンピエールとアンデウソン・シウバも一堂に会するようなスーパーイベントを期待していたのではないだろうか。一堂に会することは無理だとしても、まさかこの4人の選手が1人も出ないこととなるとは、予想だにしなかったのではないだろうか。UFC 200は本当に、期待に応えてくれる特別な大会になるのだろか。
今回はこうした点について、米メディアがどのように論評しているのかを見てみよう。
●「コナー・マクレガー vs. ネイト・ディアス」がUFC 200で本当に行われなくなるとは意外なことだった。どちらかの選手がケガをしたとか、法外なファイトマネーを要求したとでもいうのならまだわかる。しかしその原因が、マクレガーが大会の11週間前の記者会見に出席するための飛行機に乗らなかったから、というのだから意味がわからない。試合のオファーを飲ませる専門家であるはずのUFCが、自らこの試合を強く希望していたマクレガーを飛行機に乗せられなかったことも不思議だし、自らこの試合を強く希望していたマクレガーが飛行機に乗らなかったことも理解しがたい。片方もしくは双方が意地を張りつづけた結果、記録破りの数字を出し損ねる羽目に陥ったというところだろう。UFCとしては、記者会見への参加は、どれほどスター選手であっても例外なく必須の仕事である、というメッセージを打ち出したかったのだろう。数百万ドルを失ったとしても、長い目で見ればどうしても打ち出さざるを得なかったメッセージだったのかもしれない。
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