事情通Z 「UFCボンヤリ層」の私でも、7月のUFC200が凄く楽しそうなことになってることは知っています(笑)。
Z レスナーの参戦は、UFC199の大会中に流れたUFC200のプロモーションビデオでサプライズ発表された。リアルタイムでは見られなかったんだけど。
――オマスキさんとの対談で話題に上がりましたけど、PPV売り上げを狙った「スーパーファイト路線」な編成なんですよね。
Z そこにかつてのPPV男ブロック・レスナーが上乗せされれば、マクレガー不在が感じさせないPPV件数が出そう。私がもうひとつビックリしたのは、レスナーがWWEと契約中だということですよ。
――このニュースはなんとWWE公式も取り扱っていて「一度かぎりの参戦」ということらしいですね。格闘技とプロレスの横断って、90年代・ゼロゼロ年代の日本みたいですけど(笑)。
Z ……プロレス側からすれば、あまりいい思い出はない(苦笑)。
――永田(裕志)さんの01年大晦日はミルコ・クロコップ戦、イッテンヨン東京ドームは秋山準戦、03年大晦日は前日の12月30日に相手がヒョードルであることを知らされて、年明けのイッテンヨンにもあたりまえのように出てますからね(笑)。
Z 新日本プロレスのいまの繁栄があるのは、あのとき永田さんが支えてくれたおかげだよ……(しみじみと)。
――ちなみにヒョードル戦のファイトマネーは未払いに終わったんですよね。ちょっと長くなりますけど、永田さんの証言によれば……
「あの猪木祭りの契約は主催者と新日本プロレスとの契約だったんですよ。その契約更改の場には、当時の副社長だった菅林さんと、いまはもう新日本を去った人間が数名いたんですよね。で、『未払いの件をなんとかしてくれませんか?』と聞いたら、みんなフッと目をそらすんですけど(苦笑)。そこで菅林さんだけは目をそらさず『それはやりましょう!』と即答してくれて。
もともと新日本をやめようとは思わなかったし、経営状態は本当に厳しかったから、もらえるとは思ってなかったんですよ。でも、そうやって即答してくれた菅林さんの誠意に惹かれましたねぇ。猪木祭りはけっこうなファイトマネーでしたから。それでも3年ぐらいかけて毎月分割で払ってくれて。ちゃんと約束を守ってくれたことにも感激しました。
だから、これはどんなことがあっても新日本のために頑張ろうと思いました」
……ということです。いい話だ!
Z あのときに永田さんの横断は、当時・新日本のオーナーだった猪木さんの命令だよね。
――フォーホースメン大好きのロンダ様でしょうね。これによってUFCとWWEの行き来が活発になるんですかね。ようやくCMパンクがUFCデビューするみたいですし、WWEにはシュートレスラー、シンスケ・ナカムラだって控えてるわけですよ? イヤァオ!