Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……
CMパンク狂騒曲終幕
あとに残されたものは何か、そしてパンクの今後はどうなっていくのか
PPV中継の解説を担当していたジョー・ローガンが「場違い」「白帯と茶帯がロールするとこういうことになるんです」と評したUFC 203でのCMパンクのMMAデビュー戦。会場となったクリーブランド州オハイオのクイックン・ローンズ・アリーナは、くしくも2年前にパンクがWWE総帥ビンス・マクマホンに最後通牒(つうちょう)をつきつけ、プロレスから足を洗ったその場所だった。2年前にUFCと8試合契約を締結していたパンクはただの一発のパンチも出すことができぬまま、134秒の厳しい現実に沈んだ。今回はCMパンクデビュー戦の反響やその後の情報をまとめておきたい。
●試合直後、ジョー・ローガンにマイクを向けられた敗者パンクは次のように語った
人生では、ビッグになれなければ家に帰るしかない。僕はチャレンジをすることが好きだ。確かにUFCはすごく高い山だし、今回は登れなかった。でもだからといって、これで諦めるつもりはないし、辞めるつもりもない。
僕は必ず戻ってくる。今日は僕の人生で、ワイフとの結婚式に次ぐ、2番目に楽しい時間だった。多くの人が、あいつにできるわけがないだろうと思っていることは知っている。でも人生は、倒れては立ち上がる、その連続なんだ。何回倒れたかは関係ない。立ち上がることが肝心なんだ。子どもたちに言っておきたい。親やコーチや先生や、君たちの背中を押してくれるはずの人から、もう辞めろと言われたら、その人の言うことを聞いてはいけない。
それより、自分を信じなさい。思うような結果が出ないこともある。でも本当の失敗とは、挑戦しないことなんだ。今負けたばかりの男からこんな説教は聞かされるのはおかしな話かもしれないが、僕にとっては今日はすばらしい時間だった。
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