「ロンダ・ラウジー vs. リズ・カムーシェ」が発表されて以来、おおっぴらに語られることのないまま、背後でうごめいている動向がある。ごく一部の、声の大きなファンを中心に、これまでにないほど、大会の失敗を願う人が多いのである。

ダナ・ホワイトが前言を翻して女子の試合を組んだことに反対している人がいる。ラウジーが男子選手を含むほかのどの選手よりも脚光を浴びていることに不快感を示す人もいる。女子選手がダン・ヘンダーソンを抑えてメインイベントを飾ることに違和感を表明する人もいる(ダンヘン自身は、気楽でいいし、3R戦で済むのも助かると語っている)。ラウジーのパーソナリティを下品だと眉を潜める向きもある。キンボ・スライスやジナ・カラーノ同様に、一過性の話題に過ぎないと斜に構える人もいる。

UFC初の女子戦がPPVで組まれることに怒っている人もいる。フリーのテレビでお試しをしてはどうかというのである。無名選手カムーシェはあからさまな当て馬だと批判的な人もいる。

今大会の前売り券はすでに10,000枚売れている。これはホンダセンターにしては上々の数字である。反ラウジー派にとっては、これはおそらく、ダン・ヘンダーソンの手柄に見えるのだろう。

事前あおり番組「UFC Primetime」の第二回放送分でラウジーは、いわれなき憎しみを受けていることを初めて明らかにしている。