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Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「コナー・マクレガーなら何をやっても許されるのか! ベラトール乱入事件後の関係者の不気味な沈黙」です!
11月10日(現地時間に)開催されたベラトールのダブリン大会で、コナー・マクレガーが狼藉(ろうぜき)を働いた件はすでに広く報じられているが、その後の顛末(てんまつ)にはさまざまな課題が山積している。
出来事を簡単に振り返ってみよう。マクレガーのチームメイトのチャーリー・ワードが、第1ラウンド終了直前に、対戦相手のポール・レッドモンドをTKOフィニッシュしたところ、大喜びしたマクレガーがセコンドでもないのに金網を乗り越えてリングイン、ワードに飛びついて祝福した。
これを見たレフリーのマーク・ゴダードがマクレガーに退場を命じると、逆上したマクレガーがゴダードを小突いたのである。係員がいったんマクレガーをケージ外に連れ出したものの、「止めるのが遅いんだよ!」とレフリーに叫びながらケージの周囲をしばし徘徊(はいかい)していたマクレガーは、すきを見て再びケージに入ろうとし、立ちはだかったベラトールのスタッフに平手打ちを食らわせたのだった。
マクレガーはさらに、「あいつ(レッドモンド)は1分間も床におねんねしていたというのに、レフリーはオレに向かって試合はまだ終わっていないと抜かしやがった。だからぶち切れたんだ。ファックユー」とTweetで燃えさかってみせた(後に削除)。
このシーンはスパイクTVがほぼ完全に映像に収め、翌日米国で録画放送した。ベラトールのマイナー大会の視聴者数は通常40万~50万人程度であるところ、今大会の視聴者数はマクレガー出場のクォーターアワー(15分間)については100万人を超えたのだという。
レフリーに手をかけるというのは、いうまでもなくMMAでは御法度である。通常であれば、ライセンス剥奪や長期の出場停止など、重大な制裁処分に相当する。
しかしここで問題がある。それは、法的ないし契約上は、誰もマクレガーに直接の懲罰を行う立場にないということだ。まず、いうまでもなくマクレガーはベラトールファイターではないため、ベラトールはマクレガーに制裁処分を課すはできない。
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