プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマはTAKAみちのくの新団体「JUST TAP OUT」は新日本の未来を担うかについてです!


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・新生ノア始動、マッスルとDDT、吉田綾斗が新日本のオファーを断る

石森太二の新日本プロレス参戦は既定路線だったのか

・「新日本プロレス内部対立」の噂とは何か?

・男色ディーノはなぜ全裸になったのか〜DDT再出発とLGBT問題〜



――Zさん! ゴールデン・ウィークのプロレス界はどんな様子でした?

関係者Z どこも盛況だったけど、あらためて新日本プロレスの一強ぶりがあきらかになった印象。新日本の凄さをまざまざと見せつけられた。

――あとの団体はどこも一歩抜け出せない感じですか。

 NOAHの後楽園ホールもお客さんは入った。リボーンが成功したとは言えるんだけど、とはいえ新日本との格差は歴然。大日本プロレスの横浜文体も入ったんだけど、大日本からすれば年間最大のビッグマッチになる。今年は両国も控えているけど、あの規模の興行をあたりまえのように連発するのが新日本だから(編集部注※すいません、大日本は毎年両国やってました!)。

――新日本と他団体って、ぶっちゃけ桁が2つくらい違ってきてますよね……。

 でも、他団体も安定はしてるんだよ。客足が落ちてるところはないし、だから変に大きな勝負に出るより現状維持の努力をしてるなって。要はどんなにギャンブルしようが天井が見えちゃってるし、その天井を突き破るパワーはいまのところない。

――新日本に追いつくには新日本並のパワーがないと難しいってことですもんね。

 ビッグマッチを増やすより、いまのビッグマッチを大事にする。いままで築き上げてきたものを守ろうってことだよね。その中でもDDTは比較的にギャンブル気味にやっている。後楽園ホールの2000円均一興行とか、今度の夏には大田区体育館の無料興行をやるし。

――DDTはサイバーエージェント傘下になってからプロモーションのやり方も大幅に変わってきましたね。

 ネットでバズらせるがひとつの目的になってる。ひじょうにいまっぽいけどね。アクセス数を稼いでどうプロレスに繋げていくのか。それよりもDDTはいまのところ本隊、BASARA、ガンバレ☆プロレス、東京女子プロレスの4つのブランドを回してるんだけど、興行数がガンガン増えてるからそこが心配かなあ。選手やファンがすり減っちゃうんじゃないかなって。

――GW中も板橋グリーンホールで毎日やってたような。

 DDT系にかぎらず、このGWのあいだ板橋グリーンホールでずっとプロレスの興行があったよ(笑)。あの箱は200人くらいだから比較的埋めやすいし、会場とは別の会議室みたいなところで物販ができる。後楽園ホールで興行をやる際も隣の展示場を借りて、興行後の物販をやったりする団体もあるけど、後楽園は借りる料金が高い! そう考えると収容人数的にも料金的にも板橋グリーンホールは、女子プロレスにとっては凄く使いやすい会場。たとえば昼と夜にそれぞれの団体の興行があったする。普通の会場だと昼の興行が終わったら、夜の団体が入る前に物販を終わらせないといけないんだけど、板橋グリーンホールは別の部屋が使えるから夕方近くまで物販ができる。
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