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アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはWWEを動かす男ニック・カーンとは何者かです!
<1記事から買えるバックナンバー>
AEWのオーナー兼社長のトニー・カーンは、まるでプロレスラーのマイクパフォーマンスのような口調でまくしたてた。
「このプロレス業界に、『カーン』は私一人だけで結構。あんたのような詐欺師がいる場所はないんだよ」
普段はニコニコしていて温厚そうなトニー・カーンが声を荒げ、“詐欺師”と批判したもう1人の『カーン』とは、現在、WWEの社長兼CRO(最高収益責任者)を務めている、ニック・カーンのことだ。5月の終わりに、WWEと新日本プロレスが業務提携をするのではないかという噂が流れたことについて、その噂の出どころがニック・カーンだと知ったトニー・カーンは怒りを露わにした。
新日本プロレスとAEWは現在、IWGP・USヘビー級王者ジョン・モクスリーを共有することで、その関係性を保ち続けている。2月にはKENTAが、5月には永田裕志が、AEWのテレビ番組「ダイナマイト」に登場。アメリカ修行中の成田蓮や常連外国人ロッキー・ロメロもAEWのマットに上がったばかり。そこに降って湧いたように流れた、まことしやかな噂話を、トニー・カーンはニック・カーンからの挑発と受け取った。
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