Dropkick
ベンヘンvsメレンデス、最高峰の“紙一重”■橋本宗洋
先週、今週と、楽しみだけれどもストレスもたまる週末だ。21日は新宿FACEでKrush昼興行、夜は同会場で修斗。今度の日曜はDEEP大阪大会を取材に行く。それはそれで楽しみでありつつ、しかしUFCがリアルタイムで見られないのだ。
しかも今回の2連戦、メインがベンソン・ヘンダーソンvsギルバート・メレンデス、ジョン・ジョーンズvsチェール・ソネンというメガマッチ。大一番中の大一番だ。実際の話、こないだの日曜も新宿に向かいながらツイッター見て「ああ、WOWOW見てえなぁ」とばかり思っていたのである。とはいえKrushも修斗も見逃せないんだから仕方ない。
気持ちをためにためて、やっとのことで見たベンヘンvsメレンデスは、予想以上のおもしろさだった。戦前は不利が予想されていたメレンデスだが、いざ試合が始まってみると互角の展開だ。判定2-1でベンヘン勝利となったが、メレンデスの強さにもあらためて感服だ。
難しい判定ではあった。1Rはベンヘンが左ストレートをヒットさせるも、メレンデスの蹴り足を取ってのテイクダウンや打撃が目立った。2Rもベンヘンが放つ蹴りの間合いを外してパンチを打っていったメレンデスが優勢。3Rは終盤に上を取り、パウンドとヒジを連射していったベンヘンのラウンドか。4Rはローを軸にした多彩な攻めでベンヘン。5Rは……メレンデスが前に出たものの、それをサークリングでかわしながらパンチを当てていったベンヘンのアウトボクシングもよかった。
というわけで、僕の採点は48-47でベンヘン。しかし5R、メレンデスの前進を支持したい人もいるだろうし、紙一重の攻防だったのは間違いない。
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