この記事はブアカーオvsカズ・ジュニア」「RIZINとブレイキングダウンの提携」「皇治vsヒロキング」を語ったDropkickニコ生配信を記事にしたものですが、原型を留めていないどころか、インタビュー形式となっています(語り:ジャン斉藤)


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なぜ「皇治は俺たちのスーパースター」なのか■宮田充

・三浦孝太インタビュー「格闘技と家族、男はつらいよ」


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タイのラジャダムナン・スタジアムで三浦孝太vsブアカーオのエキシビジョンがメインイベントで行なわれました。三浦孝太選手がタイ現地で超人気ということもありチケットは完売だったとか。

斉藤
 ONEのスタンプ・フェアテックスがSNSでカズ・ジュニアを取り上げたことから火が付いて、タイ以外の東南アジアでも三浦孝太人気が爆発してるみたいですね。

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ただ、三浦選手のセコンドについた宮田和幸さんが短パン姿だったことが物議を醸しています。

斉藤
 たしかにそういうドレスコードがあったのかもしれないですけど、ボクが「三浦選手を招待するプロモーター側が先方に伝えておくことでは?くらいの印象ですね」とツイートしたら「格闘技のトレーナーなら知っていて当然」というお叱りの声が飛んできまして。でも、宮田さんはレスリングとMMAのプロフェッショナルですからね。

――
ムエタイの頂点を目指してタイに乗り込んだわけではなく、あくまで招待されたと。

斉藤
 これが日本とムエタイの距離が近かった20年前30年前ならいざ知らず、格闘技競技が増えた現代では、触ったことのない格闘技はあってもおかしくないし、知らないことは恥なのかなあ……と。実際そこまで問題視されるなら、宮田さんが会場入りした段階でラジャの関係者が注意してるはずなんですよ。宮田さんも「いや、俺は短パンにこだわりがある!」みたいに突っぱねないでしょうし。もし短パンにこだわりがあったらすいません!

――
マスク着用を要求する店員に絡むクリスタルキングのボーカル並のこだわりが!

斉藤
 たとえばトランプが大統領の頃、大相撲の表彰式で土俵に上がりましたけど、短パンだったら大相撲協会の人間が「それはちょっと……」って制止しますよね。

――
いまのところタイ現地で短パンが騒ぎになってる風でもないですね。

斉藤
 その伝統にこだわる人はいてもいいと思うんです。ラジャにはこういうしきたりがあって……と啓蒙していくことは素晴らしい。でも、宮田さんに苦言を呈するのは問題化・運動化が目的になってるでしょう。本来は「じゃあ、なんでラジャダムナンスタジアムが許したのか」となるはずなのに。

――
「郷に入れば郷に従え」という言葉もありますけど。

斉藤
 それってヒトやモノの国際的な移動が容易ではなかった時代に通じる言葉かもしれないですね。たとえばコロナなんて、それこそ100年前だったら特定地域の風土病で終わってる可能性もある。これだけ移動が簡単な世の中だと受け入れる側の態勢も問われるというか。もちろんその土地に飛び込む側が好き勝手に何をやっていいって話じゃないです。だからもし今回の件で批判されるとしたら――まあボクは批判する気は毛頭ないんですが――ラジャが悪いですよ。「ラジャが悪い」っていうとジャイアント馬場vsラジャ・ライオンを悪く言ってるみたいですけど。

――伝説の異種格闘技はRIZINファンには伝わらないですよ。どうやらラジャダムナンは金髪もNGらしいです。

斉藤 だったらカズ・ジュニアを呼んじゃダメじゃん! やっぱりラジャが悪い!! でも、ブアカーオvsカズ・ジュニアのエキシは本当に素晴らしかったですね。この試合をどう見るかで、その人の格闘技の視点が明らかになるリトマス試験紙になりますし。「カズ・ジュニアがブアカーオにボコボコにされた、ザマアミロ!」的に喜ぶ人もいるけど、ボクはブアカーオと三浦孝太がどちらもすごかったから成立した一流のエキシビジョンだったなと。まず三浦孝太のあの入場。とてもプロキャリア1戦の振る舞いじゃないですよ。思わず笑っちゃいましたよ。

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――完全にスターの装いですよね。

斉藤
 ああやって煽れるのがサマになる格闘家はそうそういない。試合はブアカーオがすごかったです。ちゃんとカズ・ジュニアの見せ場をつくってあげつつ、自分の怖さを知らしめる。これ、カズ・ジュニアも怖かったと思いますよ。変な話、仕掛けられてもおかしくないわけじゃないですか。
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