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【格闘技記事12本13万字】超RIZIN3、川尻達也vs鈴木芳彦、朝倉海、ケイト・ロータス…
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【格闘技記事12本13万字】超RIZIN3、川尻達也vs鈴木芳彦、朝倉海、ケイト・ロータス…

2024-08-31 23:59
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! 格闘技記事12本13万字で600円!!(税込み)


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    ◎愛憎の終着駅、新章の始発駅、超RIZIN3■笹原圭一

    ◎“奇跡の復帰戦”関原翔インタビュー 空白の726日間

    ◎UFCはなぜ堀口恭司との契約を見送ったのか

    川尻達也vs鈴木芳彦「RIZIN開国の不毛な議論」23000字

    ◎井上直樹vsスーチョルを超RIZIN3でやらなかった理由■シュウ・ヒラタ

    ◎セコンド大塚隆史が見た朝倉未来戦「蓮くんは五輪アスリート級の取り組み方だった」

    所英男46歳 ヒロヤに負けたら即引退SP

    朝倉海というUFC日本大会実現へのラストピース

    ◎キラキラ?クヨクヨ? ケイト・ロータス12000字インタビュー

    ◎朝倉未来vs平本蓮に見えた打撃のプレッシャーとブランク■水垣偉弥

    ◎【KNOCK OUT代々木】五味隆典にやられた!■山口元気

    斎藤裕は「格闘家・斎藤裕」をどう見ているのか

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    大会後恒例!RIZIN広報・笹原圭一さんの超RIZIN3総括17000字です!(聞き手/ジャン斉藤) *8月4日にDropkick note版に掲載された記事です






    ――笹原さん! 13年ぶりのさいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン超満員の光景はいかがでしたか?

    笹原 まず一言いいですか? ……超RIZINが失敗すると思ってたヤツくたばれーー!!!

    ――ハハハハハハハ! いまはなんのオマージュなのか説明しづらいやつですよ!

    笹原 いやでもとにかくすごい熱気でした。RIZIN史上最大規模の大会で、最上級の熱狂を作り出すことができて、正直ホッとしています。

    ――超RIZIN3は試合も面白かったですよね。ボクはPRIDE直撃世代なのでいちばん大好きな団体は永久にPRIDEなんですけど、あの頃のMMAって技術的にも膠着になりがちで。今回はどの試合もスイングしていたし、大会場だけど試合に入り込めたのはちゃんとドラマも見えたからですよね。

    笹原 ですね。なかには「超RIZIN3より6月のRIZIN47代々木のほうが超RIZINじゃん!」とか「これのどこが『超』なの?」とか言っている人がいましたが、もう1回いいですか?くたばれーー!!!と(笑)。

    ――どっちのRIZINも笹原さんたちが作ってるんですけどね(笑)。超RIZIN3もRIZIN47も「どっちもRIZIN!」ということで。

    笹原 そうです。「RIZINはこうじゃなきゃダメだ」みたいな意識はないし、なんならそういう「かくあるべし」みたいなものって積極的にぶっ壊したいと思ってまし。

    ――感想としては「スタジアムバージョンに勝った」という感じがしましたね。あの大会場に勝てるコンテンツってなかなかないですよ。

    笹原 おっしゃるとおりです。ちなみにRIZINの前に宇多田ヒカル(7月24日)がスタジアムバージョンでライブをやってるんですよ。

    ――しかも2DAYSやって両日ともに超満員と聞きました。

    笹原 なので宇多田ヒカルさんは我々のことなど1ミリも視野に入っていないと思いますが、こっちは「宇多田に負けるか!」と勝手に力んで準備してたんです(笑)。

    ――久保優太選手の入場で熱唱していたサラちゃんが「RIZINの宇多田ヒカル」に見えてきました(笑)。今回のRIZINはパリ・オリンピックの真裏ですけど、これが20年前だったら「こちらが格闘技のオリンピック!」とか「対世間!」とか煽ってたはずなんですけど、対オリンピックのムードが1ミリもなし。そういう時代なんだなって思いましたね。

    笹原 社内では「オリンピックの影響はあるかな」なんて話はしてたんですけど、いまやそれぞれが独立した世界を築いて、みんなそれぞれ楽しんでいる。オリンピックはオリンピックで楽しめばいいし、RIZINはRIZINで楽しむ。タコツボ化しているなんて声もありますけど、これだけ趣味が多様化していると、「はい!全員注目!」と言ってもなかなか声が届かないですよね。

    ――いまでも「対世間」というか、ジャンルを世の中に届けようとする姿勢は必要なんですけど、そこに引っ張られてバランスをおかしくすることは過去のプロレス格闘技ではよくありましたね。

    笹原 まあウチの場合はいつもバランスを崩してますけどね(笑)。

    ――でも、まったく懲りていないと(笑)。

    笹原 「対世間」とか「対コア層」とかって要はバランスじゃないですか。状況によってホームランを狙うために大振りするときもあれば、格闘技ファンの熱を冷まさないように確実にミートすることもあると。前者が超RIZINで、後者がRIZIN47みたいな大会ってことです。

    ――50万件のTHE MATCH超えを目論んでいたPPVの手応えはありますか?

    笹原 社長も大会後の総括で「肉薄している数字」と言ってましたけど、RIZINの記録としては過去最高の数字になると思います。ただ、あらためて50万件という大台は、プロモーションしてどうこうなる数字じゃないって、実感しましたね。

    ――たしかに天心vs武尊の大きなトリガーって、直前で地上波放送がなくなったことですよね。

    笹原 もちろん天心選手はRIZIN地上波で何度も試合をして、テレビ番組に出てましたし、「やる・やらない」という話題を含めて長い時間かけて熟成されたことは大前提ですけど。

    ――天心vs武尊はやる・やらないを口に出すこともタブーだったりもしたから、スキャンダラスだったわけですよね。そこに直前で地上波放送中止というスキャンダルが起きて掛け算になったと。

    笹原 なので朝倉未来vs平本蓮はそういうスキャンダルという手段を使わずに4万人以上のお客さんを集めて、PPVもTHE MATCHに肉薄してるんだからとてつもないんですよ。そこは平本蓮の存在も大きいですけど、朝倉未来が築き上げてきたもの、RIZINと未来選手が築き上げてきたものってこんなに大きかったんだと感じました。だってボクも未来選手が負けたことに思いのほか、ショックを受けてますもん。

    ――そういうと「笹原さんが平本蓮に勝ってほしくなかったんだ!」と切り取られて怒り出すのがネットですよ!(笑)。

    笹原 そういう短絡的なことをいうアホには「くたばれーー!!!」しかないですね(笑)。未来選手が負けて「ひとつの時代が終わるのか……」とひさしぶりに心が揺さぶられたんですよね。

    ――そんな感情が湧き出たのはいつぶりですか?

    笹原 いつ以来だろう。パッと思い浮かばないくらいですけど……高田(延彦)さんがヒクソン・グレイシーに負けたときや、桜庭(和志)さんが負けたときともまた違う感覚ですね。

    ――高田さんや桜庭さんとははまた違ったショックがあった。

    笹原 2015年にRIZINが立ち上がった当初は年に3~4回のペースでしたし、知名度も全然なかった。RIZINがようやく世間に届き始めかけたところに朝倉未来が現れて、一緒にRIZINを大きくしていった感覚はありますね。一緒に築き上げた選手の中には、もちろん天心選手や堀口恭司選手とかたくさんいるんですけどね。

    ――そして、さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンを超満員にするまでに至ったけど、その栄えある日に朝倉未来は勝ち名乗りを挙げられなかったという悲しさですね……。ボクのツイッターにもファンからいろんな意見が届くんですが、歴史認識が違うと思ったのは「RIZINは朝倉兄弟が出てから人気が上がった」というやつで。朝倉兄弟が出場したからRIZINが急浮上したわけではなく、時間をかけてコツコツ積み重ねて爆発に至ったところはありますよね。

    笹原 だって2018年の大晦日は天心vsメイウェザー、堀口恭司vsコールドウェルがありましたけど、朝倉兄弟の2人は午前中にやった「RIZIN 平成最後のやれんのか!」に出ていたわけですからね。最初からメインイベンターだったわけじゃないんですよね。

    ――だからこそ一緒にRIZINを作ってきた実感があるわけですね。

    笹原 未来選手と腹を割って何時間も話し合ったことがあるわけじゃないですし、「俺たち仲間だよね」なんて口に出しては言わないんですけど、やっぱり一緒にRIZINっていうのを作ってきた感情はしっかりある。彼が負けたことによってその「未来選手ともうこの先一緒に何かを作れない」という現実を突きつけられた感じです。

    ――喪失感は当然ありますよね……。朝倉未来って一国一城の主なんだけど、RIZINに対する献身性は感じますよね。そこはRIZINの企画が面白いし、決して安くないファイトマネーとかそれ相応の待遇を用意するから乗ってくるんでしょうけど。

    笹原 根っこは、やはりRIZINのことが好きなんだと思いますよ。変な話ブレイキングダウンや自分のYouTubeは自分の庭だから自由にできるけど、RIZINは自分でもどうなるかわからないスリルがあるじゃないですか。その不自由さがあるにもかかわらずRIZINに上がらずにはいられないのは、抗えない魅力があるからでしょう。

    ――FIGHT CLUB(オープンフィンガーキックのYA-MAN戦)にも出てみたけど、何か違うと。

    笹原 ちょっと浮気してみたけど、正妻はRIZINだと(笑)。

    ――未来選手は平本蓮に負けたら引退を表明してましたが、試合後のインスタで「自分が戦うのは一旦終わりにします」とメッセージ。ネットニュースは「朝倉未来引退!」と報じてますが、「一旦」ですもんね。

    笹原 まあそこは本人が決めることですからね。当然しばらくは休んだほうがいいと思いますし。

    ――榊原さんの「ファンをドン底に突き落としてこのまま終われるのか」という記事の見出しだけを読んで怒ってる人がいますけど。

    笹原 「金になる朝倉未来を辞めさせたくないんだろ。どこまでこき使えばいいんだ!」みたいなことを言っている人もいましたけど、表層の言葉だけ見て脊髄反射するんじゃなくて、もうちょっと思考を巡らせればあの言葉の真意が簡単にわかるんですけどね。

    ――「プロモーターがファイターを搾取している」みたいな構図を信じ込んじゃう人っていますよね。笹原さんの前でこういうのもなんですが、プロモーターは最終的にみんな負けるんですけどね……。

    笹原 不吉なことを言わないでください! 社長があんなこと言っているのはあえて口にしてるんですけどね。だってファイターなんて同情されたらおしまいですよ……って、まぁどれだけ説明してもわからない人には永遠にわからないと思うので、やめときます(笑)。

    ――諦めないでください!

    笹原 どんな格闘家も大一番で負けたときは「やめたい」という感情にとらわれることが多いんですが、時間が経つとその感情って変わってくる。でもだからと言って、朝倉未来はこの一戦に進退を賭けて臨んだわけで、その決意を翻意させようとか思っているわけじゃないですよ。しばらく身体を休めて、じっくり考えてくれればと思います。我々の意向どうこうじゃなくて、最優先されるのは彼の決断ですから。

    ――超RIZIN3が神がかっているなと思ったのは、朝倉未来vs平本蓮ポスターの「愛で殺せ」のコピーどおりのドラマになったことですね。このコピーは笹原さん考案ですよね?

    格闘技記事12本13万字の詰め合わせセットはまだまだ続く…

     
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