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超RIZIN3で久保優太戦に臨む斎藤裕インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)


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・シューティング初代ライトヘビー級王者・川口健次インタビュー


*この記事はニコニコチャンネル停止中の7月2日にnoteに掲載されたものになります


――
合宿先のタイはいかがでしょうか?

斎藤 いやあー、毎日暑いです(笑)。

――部屋のエアコンはちゃんと効いてますか? 神龍誠選手の部屋はエアコンが故障してて、タイに到着早々ホテルを変える羽目になったそうですけど(笑)。

斎藤 エアコンは大丈夫なんですけど、ジムの練習スペースは巨大扇風機が回ってるくらいで……汗の量はとにかくハンパじゃないですね。だいぶ慣れてきてるんですけど。

――タイにはどれくらい滞在されるんですか?

斎藤 あと2週間。まるまる1ヵ月滞在しますね。

――宿泊先はジムのゲストハウスですか?

斎藤 いや、自分でホテルを借りてますね。

――なるほど。けっこうお金かかりますね。

斎藤 でも、そこまではかからないですね。

――アメリカに行くよりは……という感じですかね。

斎藤 アメリカの3分の1くらいだと思いますね。

――今回のタイ行きはいつぐらいから予定されてたんですか?

斎藤 大晦日の試合が終わって今後のことをいろいろと考えてたんですけど。試合をやるんだったら、集中できる環境で練習をしてみたいなとずっと思ってて。7月28日に試合することが決まりそうなぐらいかな。どこか海外での練習場所をいろんな人に相談していたところ、タイのプーケットがいいんじゃないかと。それで行ってみようかなって。

――ここ数年プーケットで練習している格闘家はめちゃくちゃ多いですね。

斎藤 そうですね。練習しているのはバンタオ・ムエタイ&MMAですけど、タイガームエタイもちょっと離れたところにありますし、けっこう日本人選手も来ていますね。練習も充実しているんですけど、生活でもいろんな学びが多くて。やっぱり英語でのコミュニケーションだったり、タイの文化というんですかね。違うカルチャーに触れてみると、意外とタイに対応できてるなって。

――自分の意外な一面を発見したと。

斎藤 自分は秋田生まれで、田舎育ちなんですけどすごく適応能力があるんだなと思いました。

――東北出身のボクはよく「適応能力がない」と言われがちです(笑)。

斎藤 いやあ、ボクも大丈夫でしたね(笑)。

――それくらいタイのほうが居心地はいいわけですね。

斎藤 いや、食べ物はやっぱり日本のほうがいいですよね。それに自分は暑さがそんなに得意ではないんですけど、タイは湿度のある暑さですし……。

――東北出身は寒さに強いけど。

斎藤 でもまあ、こっちの人はみんな明るいですね。いい雰囲気です。

――あまり細かいことを気にしない感じはあるかもしれないですね。タイ以外の候補地ってありました?

斎藤 「ここだ!」というのはないんですけど、韓国はどうなのかなと思ってたぐらいです。韓国、いますごい強いんで。ブラックコンバットとかもそうですし、DEEPに出てる韓国人選手たちはみんな強いですよね。そんなに費用もかからないのかなって思ってましたけど。

――たしかに韓国も勢いがありますから練習場所としてはアリですね。タイで実際に練習してみてどうですか?

斎藤 練習にすごく集中できますよね。1週間のあいだ月から金までスケジュールが決まっていて、自分に必要だと思ったクラスに参加してます。1時間くらいのクラスで、夕方にMMAのクラスがあるんですけど。壁レスの日があったり、MMAスパーが週2回、あとはレスリングやグラップリングには必ず参加するようにしていて。フィジカル、ノーギやキックボクシングのクラスもその都度、組み合わせてやっているような感じですね。

――暑さもあるからなかなかハードですね。

斎藤 はい、かなり。肉体的にも消耗しているところでありますね。プーケットは観光地ですけど、どこかに遊びに行く気にならないというか……。

――所(英男)さんも金原さんと一緒にタイで練習してましたけど、練習がハードで何度か心が折れそうになったと。

斎藤 ああ、気持ちはすごくわかりますねぇ(苦笑)。

――さっきの言葉にちょっと引っかかったんですけど、日本だとそこまで集中できないもんですか?

斎藤 練習に集中できないわけじゃないんですけど。東京にいると、どうしても毎日が刺激的というか(笑)。

――東北人からすると、花の都・大東京に問題があると(笑)。たとえば金原(正徳)さんはジムも経営されてるから、海外だとそういう業務から離れて練習に集中できると言ってましたけど。

斎藤 日本でも練習に集中できます。でも、立場的にもいろいろな話が入ってくるので。こっちからそんなに詮索もしてないんですけど、いろんな話が入ってくるんですよね(笑)。

――それがノイズだったりするわけですね。

斎藤 まっすぐ試合に向かってやりたいなと思ってるんですけど、たとえば「久保優太くらい大丈夫でしょう」っていう声も届くんですよね。ボクは全然そんなふうには思ってないんですけど、あまり心に入れたくない。そういう情報を耳に入れないで、自分のペースで練習したい気持ちがすごくあって。

――海外だと情報を遮断して練習に取り組めると。

斎藤 そうですね。知らない選手ばかりですけど、みんな明るいですし、練習の雰囲気もいいので、前向きに取り組めている状況ではありますね。

――知らない選手ばかりだから、スパーをやるにしても緊張感があるわけですよね。

斎藤 いろんな階級のいろんな団体の選手がいますね。マススパーができないメキシコ人がいたり(笑)。

――危ない!(笑)。

斎藤 PFLに出ているフェザー級の選手がパートナーとしてすごくやりやすいです。いろんな選手を見つけてはやってますね。

――ちなみにラーメンYouTuberとして、タイのラーメン屋は探訪されたんですかね?(笑)。

斎藤 ハハハハハ。バンコクのほうにはたぶんあると思うんですけど、ちょっとまだ回れていないです。一応どんなものなのか興味はあるんですけど(笑)。意外と日本のお店も多いですよね。

――プーケットは観光地としても最高ですよね。

斎藤 ビーチも近くにありますし、20分30分でショッピングモールがあったり、いい町だなって。練習先として行っちゃうとまあ楽しめないですね。試合前じゃないときにも来たいです。

――それで超RIZIN3の久保優太戦なんですけども、どのような流れで交渉があったんですか? 最初から久保優太一択だったのか、それとも他に候補はあったのか。

斎藤 どこまで言っていいかはRIZINさんに確認してもらいたいんですけども……まず6月か7月か、どちらかに出る話から始まりました。

――6月の代々木か、7月の超RIZIN3か。

斎藤 こないだの代々木でクレベルとアーチュレッタの試合がありましたけど、あのカードもどうなるかわからない感じでしたよね。

――そもそも当初はクレベルvsケラモフという話もありましたよね。でも、アゼルバイジャンで逮捕されたケラモフの拘束が解かれないから、クレベルvsダウトベックも候補に挙がったり。

斎藤 自分のことでいえば、そのダウトベック戦のオファーもありましたね。

――ああ、斎藤選手は全然オッケーだったらしいですね。

斎藤 はい。どういう順番だったのかな。他のカードもいろいろあったみたいで、軽く「アーチュレッタはどう?」みたいな話もあって。

――斎藤裕vsアーチュレッタ!


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