大会後恒例!RIZIN広報・笹原圭一さんの大晦日総括15,000字です!(聞き手/ジャン斉藤) 


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・10回目のRIZIN大晦日19,000字で振り返る■笹原圭一




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RIZIN香川大会のリング上から堀口恭司のUFC参戦が発表されました!

笹原 いろいろ噂は流れていたと思うんですけど、ようやく正式にアナウンスできましたね。

――堀口恭司は同じATT(アメリカン・トップチーム)所属の元谷友貴選手のセコンドとして来日してたんですよね。

笹原 そうです。我々としては一番最初にRIZINファンに向けて発表したかったので「香川大会で発表させてほしい」とUFC側と交渉していたんですよ。

――そんな交渉をしてUFC側からOKをもらっていたにもかかわらず、「憎きUFC」とか言っている人がいましたけど(笑)。

笹原 ハハハハハ。リング上で全世界に向けて言ってましたね(笑)。

――榊原さんの「憎きUFCのベルトはRIZIN王者が取るしかない」という激励が最高ですよね、この「憎き」というワードセンス!


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笹原
 大雑把な進行台本はあるんですけど、何をどう話すかは社長にお任せなんですよ。あそこで「憎きUFC」という言葉が出てくるのはさすがですよね。直訳すると思いっきり誤解されそうですけど、あの行間を読み取ってほしいです(笑)。

――ダナ・ホワイトの部下が「RIZINがケンカを売っていますよ。やっぱり信用ならないです」と報告しても、ダナは「アイツはそういう奴だよ」と笑ってくれそうですけど(笑)。榊原さんにとってダナは戦友でもありますから、そこには複雑な感情にあるってことですよね。

笹原 「憎たらしいけど尊敬している。尊敬しているけど憎たらしい」みたいな感情が常にシーソーにみたいに揺れているってことだと思います。UFCに対して最大限のリスペクトはもちろんありますけど、その一方でRIZINは「UFCの下部団体なんかじゃねーぞ」という意地もある。まさに「愛憎」と呼ぶに相応わしい言葉だったんですけど、海の向こうにおもいっきり誤解されて伝わっている可能性ありますよね(笑)。

――RIZINは夏からフライ級GPをやる予定ですし、王者の堀口恭司がUFCに行ってほしくない気持ちもあるわけですよね?

笹原 そりゃそうですよ。みんなが思っている以上に我々は堀口恭司に愛情がありますから。これは愛憎じゃなくて(笑)。

――「RIZINに残ってフライ級を磨いてほしい」ってことですよね。

笹原 でも、堀口選手はUFCに戻りたいとずっと言ってましたし、無理やりつなぎ止めることはしたくないんですよね。

――朝倉海選手の時もそうでしたけど、RIZINはいつもそのスタンスですよね。

笹原 そうです。大晦日の試合後のお正月に社長と一緒に堀口選手とご飯を食べたんですけど、そのときにいろいろ話をしたんですよね。堀口選手はボクらの今後のプランに耳を傾けてくれましたけれども、本人の熱い気持ちとしては「UFCに戻りたい」と。だったらRIZINからもUFCにアプローチしようということになったんです。

――榊原さんがUFCに推薦文を出したんですよね。敵対団体に選手を推薦するって凄くないですか?(笑)。

笹原 「敵に塩を送る」って言葉がありますけど、今回のは「ダナに塩を送る」ですよ(笑)。

――「地獄の上杉謙信」榊原信行!

笹原 RIZINからUFCにレターを送りましたし、堀口選手が所属するATTからの働きかけも当然あったと思いますけど、UFCからすると両者から言われて重たい腰をあげたってことだと思います。

――堀口選手ってRIZINと契約しているわけじゃないですよね?

笹原 ベラトールの契約が終わったあとは、RIZINとはワンショットの契約で試合に出てもらってましたね。

――それでも堀口選手のためにRIZINはこうして動いたし、UFC参戦発表の場はRIZINのリングだった。そこは契約を超えたつながりがあったと。

笹原 そうです。そこは契約云々ではなく、堀口恭司が一番カッコよくなるように送り出そうと思って動いたんです。あと、みなさんは普通に受け止めてますけど、UFCの発表をRIZINのリングでやるってすごいことですからね。こんなのRIZINしかUFCは認めないと思いますよ。だからもっとRIZINも褒めてほしい!(笑)。

――今後はUFCファイターになっちゃうんですけど、RIZINを救ってくれたというか、RIZINに大きく貢献してくれた選手なので、できるだけカッコよく旅立ってほしかったんですよね。

笹原 だから書面でリリースではなく、ファンの前で報告してもらうことにボクらはこだわっていて、それをUFC側も理解してくれたってことです。そこは信頼関係……という言葉にすると軽くはなっちゃいますけど、でもそこが一番大切ですからね。

――団体と選手は契約だけ成り立っているわけではない。独占契約や違約金で縛るものじゃないぞと(笑)。

笹原 なんの話をしているのか全然理解できません(笑)。そこは団体によっていろんな考えがありますけど、RIZINにはRIZINのやり方があるってことだと思います。もちろん契約は大事ですよ。何をやるにしても契約を守るのがいまの社会のあり方ですけど、決してそれだけじゃない。根っこのところの信頼関係は本当に大切です。

――笹原さんはことあるごとに言ってますよね。契約どおり、話が運ぶならこんな楽なことはないと。

笹原 もう2億回くらい言ってますけど、契約で片付くなら、世の中こんなにトラブルや争い事は起こってないですよね。

――ジャパンプロレスが新日本プロレスにUターンするときにマサ斎藤さんが「紙切れ一枚で俺たちを縛ることはできない!」って吠えましたけど(笑)。

笹原 あの当時のプロレスファンは「契約で縛るなんて酷い!」という反応が大部分を占めてたんですけど、まあボクもそうでした(笑)。でも契約で縛るのは団体からすれば当然じゃないですか。勝手にあっちこっちに行かれても困りますから。でも、いまになってマサさんの気持ちもわかるし、あれを言われて「紙切れ一枚が大事なんですよ」と言った馬場さんの気持ちをもよーくわかります(笑)。

――かなりいい話しているんですけど、例え話がジャパンプロレスだから伝わってないかもしれないです(笑)。

笹原 そこはぜひググって、なぜ谷津嘉章さんが残留したかまで調べてほしいですね(笑)。

――びっくりしたのは堀口恭司がベラトールからフリーになったときではなく、このタイミングで契約したことなんですね。これって朝倉海のUFCデビュー戦のインパクトがあったことで、UFCとしてはアジア市場進出もあっての再獲得なのかなと。

笹原 海選手の反響はプラスに働いていると思います。

――堀口恭司がUFCをFAしたのは、日本市場の影響力がないってことでUFCから低評価を受けたからですけど。RIZINで活躍することで日本市場の人気を獲得して、またUFCに舞い戻るのはドラマチックですよね。RIZINと一緒に作り上げてきたからこその契約だった。

笹原 堀口選手のUFCデビューがいつになるかわからないですけど、RIZINファン全員で応援してほしいですね。

――堀口恭司不在となったRIZINフライ級ですが、夏からフライ級GPをやります。

笹原 はい。堀口選手がいなくなってもRIZINの物語は進みますから、フライ級の選手には「ここがチャンスだ!」と奮起してもらって、堀口選手に「やっぱりRIZINに残ったほうがよかったな」と思わせるほどの盛り上がりを見せてほしいですね。

――ズバリ優勝候補のオギちゃん(扇久保博正)を脅かす選手が出て来るかどうかですよね。

笹原 まだフライ級GPのメンバーは固まってないんですが、この「オギちゃんの壁」を越えていくのは相当大変ですよ!

――いまの日本は強豪外国人ファイターを招聘して「世界の壁」を経験させてますけど、日本には「オギちゃんの壁」があると(笑)。

笹原 「そんな壁、超えてやりますよ!」とか言ったら「しゃべるな!」って怒られますし(笑)。

――ここまで言うからにはオギちゃんはGPに出るんですよね?(笑)。

笹原 「どうせ優勝するから出すのをやめよう」と社長がいう可能性はあります(笑)。

――ハハハハハハハハ!笹原さんから推薦文を書いてくださいよ!(笑)。

笹原 メンバー発表の瞬間までドキドキさせたいですね(笑)。

――そろそろRIZIN香川を振り返っていただきたいんですが、めちゃくちゃ盛り上がりましたね。

笹原 なによりお客さんの熱がすごかったです! 会場のあなぶきアリーナ香川もものすごく見やすくて素晴らしかったですね。オープニングファイトのときから7割、8割くらい埋まってました。

――第1試合じゃなくてオープニングファイトから? 第1試合から満員だったRIZIN大晦日にビックリしていたヌルマゴが失神して初黒星を喫しますよ(笑)。

笹原 香川の光景を見たらヌルマゴも鼻からうどんを吹き出したと思います(笑)。オープニングファイトは地元の選手たちが中心だったんですけど、それにしても普通はそんなに埋まらないじゃないですか。お客さんたちは「いまか、いまか」って試合開始を待ってたんです。あと若いお客さんが多くて「こんなに若い子がRIZINを楽しみにしているんだ」って嬉しかったですね。


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