新連載の「プロレス裏のウラ バックステージレポート」! 謎のプロレス者・タカハシがプロレス団体試合後のコメント取りで見たこと・聞いたことをお届けします!(OMASUKIさんとは別のタカハシさんです)

今回お届けする大会は……以下の3大会!

・4月13日 全日本プロレス@ベルサール渋谷ガーデン大会 「カシン衝撃の一言」

・4月19日 新日本プロレス@後楽園ホール大会 「通訳しづらい選手」

・4月23日 全日本プロレス@後楽園ホール大会「諏訪魔vs藤田和之」



『4月13日 全日本プロレス@ベルサール渋谷ガーデン大会』

 この日はプロレスでは初使用となるベルサール渋谷ガーデンでの開催。変則的な会場設定で、試合会場の反対側の一角に赤、青の両コーナーそれぞれの控室があり、その向かいにある喫煙室が青コーナー側のインタビュースペース。そして赤コーナー側のインタビュースペースは試合会場に隣接した部屋なのですが、ここは入場時の選手が待機するスペースとの兼用で使用されました。入場式前はもちろん、試合開始直前には対戦する選手同士がその部屋の手前と奥にいるというのはなかなかに緊張感の漂う空間でした。

  入場式前にはデビュー3戦目となる野村直矢選手が土方隆司選手と第1試合で対戦。試合後にインタビュースペースに行くと、そこにはこれから入場式に参加する選手がズラリと揃い、用意された椅子には選手が座っていました。

 その状況下で「これからコメントを取りたいのでちょっとどいてもらえませんか」などと言えるはずもなく、野村選手とカメラクルーの人たちとで入場式のスタートを待っていると、曙選手の方から声をかけてくれて、コメント取りの仕事も始めることに。その前に軽くお礼を言うと、曙選手は笑顔で「いやぁ野村さんのためなら」とまるで嫌味なく応えてくれたのです。取材するマスコミの人たちは自分も含め、曙選手を”横綱”と呼んでいるのですが、このような気遣いが自然にできる曙選手には心の大きさをいつも感じています。

 第4試合ではまさかのチャンピオン・カーニバル参戦となったケンドー・カシン選手が、青木篤志選手とのタッグで鈴木鼓太郎宮原健斗組と対戦。いつものように勝手気ままな動きを見せたカシン選手に試合後のコメントには多くのマスコミが集まりました。なぜか青木選手には「彼には後ろ盾が必要だ。IGFU-FILE CAMPしかないだろう」と脈絡のない提言を。そして宮原選手については「さすが佐々木健介の暴力に耐えただけのことはあるよ」と恐ろしいことをシレっと。とくに確認はしていませんが伏字にせず、そのまま書いたメディアはあったのでしょうか……。