新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子、二階堂綾乃がいつのまにかMMAジムに通いだした! その模様をイラストレポートすることになった当コーナー。今回は以前は恥ずかしくてできなかった「柔術」について!


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キックボクシングは初心者でもミットを打つだけで楽しいが、柔術は技を一つやっても楽しいと思うのは難しい。

先日、柔術の先生がそんなことを仰った。確かにそうかもしれない。グラップリングは技が雑になってしまうので柔術の方が重要だと先生に教えてもらい、私は強くなるために柔術を続けている。

最初は恥ずかしかったが、いまでは柔術が楽しくて仕方ない。しかしまったく柔術に興味がない人が何かの機会で柔術にふれあう機会があっても、最初は試合を見ても何が面白いんだがわからないだろうし、柔術の試合ではお尻をついて下から攻めている人が上から攻めている人をひっくり返すとポイントが入るのだが、体験で相手をひっくり返す技を一つ教わったところで「ひ、ひっくりかえったでござる!楽しいいぃぃい!!」とはなかなかならないでしょう。そこで今回は柔術の楽しさについてお話しします。

まず、柔術のハードルを高くしているのはその密着っぷりだと思います。とくに女子は見ず知らずの汗だくの30代後半のおじさんと抱き合うような体勢になるのは抵抗があるどころの話ではないと思います。

傍から見るととんでもない体勢だなと思うかもしれませんが、あの密着にはちゃんと意味があって、しっかり胸で抑えないと相手が起き上がってしまうから、相手の首に腕を回せば首が絞められるからと、ひとつひとつの動きに意味があることがわかれば何も恥ずかしくありません。

しっかり相手に密着しないと負けてしまいますから。「あのおじさん、私と組む時いやらしい気持ちになるんじゃないかしら!?」と心配される女性もいるかもしれませんが、安心してください。残念ながら相手の方は技をかけるのに必死でいやらしい気持ちになる余裕などないと思います。

たとえ自分がイケメンと組んだとしても、そのお顔を堪能する余裕などないでしょう。あと知らない人と密室でタイマンで柔術をすることなどないでしょうから、もし相手がいやらしい気持ちになったとしても、先生やたくさんの生徒がいる前でセクハラをするような猛者はいないでしょうからまず大丈夫です。

恥ずかしさが気にならなくなったところで柔術の技自体の楽しさです。例えば自分の上に馬乗りになっている相手をひっくり返して自分が馬乗りになることは、技を何も知らない状態だとかなり難しいですし、相手が重いとほぼ無理だと思います。

しかし身体の使い方を教えてもらうと、自分より重たい相手でもわりと簡単にひっくり返せてしまうのです。そしてどんどん使える技を増やしていくと、どんどん相手の動きをコントロールすることができます。あまり力を使わず、技術で相手を思い通りに動かせると、なんだか魔法を使ったような気分になって楽しいのです。それで三角締めやら腕十字やらで相手がタップをすると、「あれ~?私の方が体重軽いのになあ~??なんだか勝っちゃったなあ~ぷいぷい~」と、優越感がすごいです。

まあ柔術は続けなければ本当に楽しさを理解するのは難しいかもしれません。でも最初のうち頑張れば、なんとなくスパーリングができるようになる頃には楽しくて仕方なくなっているはずです。私は柔術を初めて1か月ちょいくらいですが、ちょっと意味わからないですけどもう三点倒立するだけで楽しくてしょうがないですからね。あと最初に直面した「柔術着恥ずかしい問題」は、慣れでいつの間にか解決しました。
柔術は、か弱い女性の方が力に頼らず技術を磨くので上手くなるのが早いそうです。柔術やる女性、増えればいいなあ。(二階堂綾乃)


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