好評連載・大沢ケンジ師匠の格闘技談義。今回のテーマはUFCフライ級タイトルマッチのデメトリアス・ジョンソンvs堀口恭司。試合タイム5ラウンド4分59秒、残り1秒で堀口からタップアウトを奪ったジョンソンの強さが目立った試合となったが……。







大沢
 ジョン・ジョーンズ、大変なことになってますねぇ。

当て逃げ騒動ですね。UFCライトヘビー級王座は剥奪、無期限出場停止処分が下されましたが、先日はコカイン使用が発覚しましたし、お騒がせ男ですよね。

大沢 ホント目が離せないですよ。かつてのマイク・タイソンのトラブルメーカーぶりも凄かったですけど、歴史に残る瞬間を見てるんじゃないかなって(苦笑)。いまのジョン・ジョーンズには試合がどうのというより「コイツ、次は何をしでかすんだろう!?」という興味があって。試合に関して言うと、正直あまりにも強すぎちゃって、そこまで楽しめないんですよねぇ。

――予定されていたアンソニー・ジョンソンとの防衛戦も、今回のトラブルがなかったら簡単にクリアできていた可能性は高いと?

大沢 と思いますよ。気持ちとしてはアンソニー・ジョンソンとの試合も見たかったですよ。だけど終わったときに「やっぱりジョーンズが勝つよなあ……」ってなるのかなあ。最近のジョン・ジョーンズは練習に集中しきれていないから、弱くなり始めてもおかしくないですけど。

――だからこそアンソニー・ジョンソン戦は見たかったですよね。

大沢 アンソニー・ジョンソン、アレはガッツリ使ってますよね?(笑)。

――いきなり何を言い出すんですか(笑)。

大沢 うまいことガッツリやってないですか?(笑)。だって以前は2階級下ですよ? 77キロで闘ってて、いまは93キロ。もともと身体が大きくて減量に苦しんでいたとはいえ、16キロも上でやってるわけですからね。ちょっとどうなんだろうなとは思いますよ(笑)。

――真面目な話、いまのUFCは誰も信用できないブラックな世界にはなってますよねぇ。

大沢
 これも勝手な言い分ですけど、堀口(恭司)くんを倒したデメトリアス・ジョンソン(以下DJ)も、あそこまでスタミナが持つのかなって。「あのさ、そんなに持つ!?」ってビックリしましたよ(笑)。


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