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中井祐樹の「東奔西走日記」10月1日〜16日編
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中井祐樹の「東奔西走日記」10月1日〜16日編

2015-10-15 22:02
    日本格闘技界の礎を築いたレジェンド、中井祐樹先生 が日常を綴る新連載! 今回は10月1日から15日までの東奔西走ぶりをお届けします!  前回の日記はコチラ→http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883873







    10月1日 木曜日 雨 オマージュとオリジナリティー

     午前・夜とクラスをこなす。加えて午後には田中康弘先生のサンボクラスが開講されている。フル稼働に近い状態だ。
     自分がやっていることは大概「オマージュ」だ。一日中いつ行っても開いていて誰かがカチャカチャやってる、っていう新日本プロレスの道場みたいでありたい、というのがまずある。
     余分なものを排し、ひたすらたっぷりレスリングできる、というのはビリー・ライレー・ジムなんかのイメージだ。時間無制限で決めたらハイお次、というのもね。
     やりたい練習を随時できる、というのも甲野善紀さんだったかの練習会でやってると聞いてヒントを得た。
     しかし、最後は配合の部分。それは「オリジナリティー」ってやつだ。誰でも受け入れるとかプロアマとかのレベル差でクラスを分けないという発想は中井ならではのもの。正直他の人に真似はできないだろう。自慢なのではない。やりたいようにやり、それがひとつのやり方として説得力を持つ・持たせる、ということが大事なのだ。もちろん、たくさんの方々の支えに依っていることは言うまでもない。感謝、感謝。


    10月2日 金曜日 曇り リアリー?

     アサイーを摂りながらの朝のBGMは浜田省吾「君が人生の時」と「MIND SCREEN」。誰が何と言おうと俺はシティポップ期が好きなんよ。R&Rな感じのはピンと来ないんだな昔から(失礼)。特にこの2作は手放せない。

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     某大ベテランの試合復帰の件を会う人会う人から言われる。僕から何も言うことはない。ただ、自分自身試合から降りたことで見えてくるものと見えなくなっているものがあるな、とは感じている。出たいなと思う競技がないので今は考えていないが、プロ・アマだとか試合そのものを重大に考えずに出るのも決して悪くはないんだろう。本当に出たいのは…素手の格闘技かな。フォールも有って、シューズも有りで時間制限も無いような。…そんなんねえか普通。打撃をなくした普及版はいつかプロモートしてみたい。ささやかな夢だな。


    10月3日 土曜日 晴れ 繋がり

     “格闘技ドクター”“Dr.F”こと二重作拓也先生とは近年SNSをきっかけに親しくさせてもらっている。今日は今年2015年中に発表される予定の先生の新刊用のフォトセッションにナカイも参加することになったのである。

     Fight&Life誌に二号連続で対談が掲載されたおり明かされているがミュージシャンのプリンスの話がきっかけという間柄。一方的に互いは知っていたものの、まさにSNS時代、いろんなキッカケがあるものである。格闘技しかやってこなかったものの、格闘技よりもむしろ人間が好きなのだ。だから作家や映画監督、俳優やミュージシャンなどなど自分には代われない人々に関心がある。みんなが知ってることはほとんど知らない偏った男だけれど、「広く深く」いろんな作品を味わってきた。自分は決して文化人ではないけれどごくわずかの深いところで数多くの人と交わることができる。ありがたや。

     さて二重作先生の新作である。先生の主宰する「格闘技医学会」は医学的見地から格闘技の現場を分析し、知識を共有しレベルアップをはかろうとする、まことにガチで崇高な志をもった方々の集合体である。きっと今までになかった、新たなスタンダードになるものが市場にドロップされるに違いない。刮目せよ。

     追伸、築地でのお寿司、ご馳走さまでした。なまらうまかったっす。


    このインタビューの続きと、榊原信行、石川雄規、アニマル浜口物語、スコット・コーカー、プロレス点と線、金原弘光、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar901262
     
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