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格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回のテーマは「格闘技ド素人の母親と格闘技マニアの祖母が見たRIZIN」テレビ観戦レポートです!
RIZINの視聴率に見るテレビ格闘技
新年あけましておめでとうございます。今年も観客席から見た総合格闘技を背面、側面、裏面からゆる~く綴っていきたいと思いますので、2016年も引き続きよろしくお願い致します。
さて、そろそろおとそ気分も抜けてきた頃だと思いますが、皆さんはどんなお正月を過ごしたでしょうか。私はというと怒涛のテレビ三昧。「ガキの使い」では板尾の「お前も田中と同じ気持ちか」の連打にお腹がよじれ、「相棒」では水谷豊が演じる杉下右京の華麗なノースサウスチョークのとりこ。「芸人キャノンボール」のバカっぷりには家族一同で爆笑し、「大食い世界一決定戦」ではロシアン佐藤ともえあずの食いっぷりを堪能させてもらいました。休暇に入ったその日から自宅のテレビは休みなくフル稼働。録画も駆使してまさしくテレビ尽くしの日々を送りました。
その中でも血眼になって凝視した番組と言えば、久しぶりに地上波に帰ってきた総合格闘技「RIZIN」以外にはないでしょう。大晦日にフジテレビで総合格闘技がオンエアされるのは10年ぶりだそうな。あれからもうそんなに経ちますか。現在の小学生は生まれてないか、PRIDEの記憶すら残っていないくらいの昔話。そりゃ桜庭と曙が46歳になっているわけですよ。時が経つの早さと残酷さを改めて痛感させられました。
そんなRIZINの「格闘技」や「競技」としての評価はいろんな場所で語られていますが、今回は「テレビ番組」としてどうだったのか。テレビっ子としての視点から独断と偏見で振り返ってみたいと思います。まずはテレビ番組としての最大の評価ポイント・視聴率。大晦日の他局の番組と比較すると結果は次の通りです。
■第1位 NHK 「紅白歌合戦」:39.2%(第2部)
■第2位 日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけない名探偵24時!」:17.6%(第1部)
■第3位 テレビ朝日「くりぃむVS林修!年越しクイズサバイバー2015」:10.0%(第1部)
■第4位 TBS「KYOKUGEN」:9.0%(第3部)
■第5位 フジテレビ「RIZIN」:7.3%(第2部)
■第6位 テレビ東京「プロボクシング THE BEST OF BEST 大晦日2大世界戦SP」:3.7%
数字だけ見ると紅白の圧勝。民放ではガキの使いが安定感のある強さを見せつけ、RIZINは魔裟斗×KIDの再戦を擁したTBSの後塵を拝する第5位。「振り返ればテレ東」というありがたくない格言がいよいよオーバーラップしてきます。さらに比較の対象を過去に置き換えてみると、フジテレビが10年前の大晦日に放送した「PRIDE男祭り2005頂」は第2部で17.0%という高視聴率を叩き出している事もあって「敗戦」「惨敗」と感じる方も多いでしょう。
それでも最近のフジテレビの低迷ぶりを考えたらむしろ大健闘じゃないかなと。ノリにノッていた過去の栄華は今や昔。先日発表された2015年の年間高世帯視聴率番組トップ30には辛うじて29位に「全日本フィギュアスケート選手権2015女子フリー」が滑り込んだだけという厳しい状況。
特に大晦日は鬼門で2012年には2020年の東京オリンピック開催決定をテーマにした番組で2%台に落ち込むと、2013年にはあろうことか劇場版のワンピースを再放送して3.3%で撃沈。フジテレビの地盤沈下を象徴する結果に終わっています。そんな鬼門の大晦日で前年から4%も伸ばして7.3%はもう御の字でしょう。フジテレビが及第点と評したのも頷けます。
しかも「格闘技」というカテゴリーで見ると、フジのRIZIN、TBSのKYOKUGEN、テレ東のボクシングと3局が競合していたのも何気にポイント。ざっくり計算ですが、3局の視聴率を合算するとちょうど20%ですよ。PRIDEとDynamiteを合わせて40%近くを稼いでいた格闘技全盛期にはとても及びませんが、この数字を見る限り、まだまだ格闘技にはポテンシャルが残ってるのではないかなと。これからRIZINの認知度が増して、魅力的なカードを揃える事でさらなる上乗せを期待出来るのではないでしょうか。
そんな大晦日のRIZIN。今回は帰省のため、会場ではなく家族と一緒にスカパー&地上波で観戦したのですが、これがなかなかの妙味。普段格闘技を見ない人や高齢者がどんなところに食いつくのかを目の当たりにして本当によい勉強になりました。ここにRIZINの浮揚、視聴率向上のヒントがあるのかも!?せっかくなので、格闘技ド素人の母親と格闘技マニアの祖母(御年80歳・好きな格闘家は小比類巻貴之)のリアクションから「テレビ格闘技」への食いつきポイントを洗い出してみたいと思います。
この続きと、WJ屋形船、中村祥之、RENAの大晦日、中邑WWE、プロレス点と線、金原弘光インタビュー、中井祐樹日記などが読めるお得な「13万字詰め合わせセット」はコチラ
RIZINの視聴率に見るテレビ格闘技
新年あけましておめでとうございます。今年も観客席から見た総合格闘技を背面、側面、裏面からゆる~く綴っていきたいと思いますので、2016年も引き続きよろしくお願い致します。
さて、そろそろおとそ気分も抜けてきた頃だと思いますが、皆さんはどんなお正月を過ごしたでしょうか。私はというと怒涛のテレビ三昧。「ガキの使い」では板尾の「お前も田中と同じ気持ちか」の連打にお腹がよじれ、「相棒」では水谷豊が演じる杉下右京の華麗なノースサウスチョークのとりこ。「芸人キャノンボール」のバカっぷりには家族一同で爆笑し、「大食い世界一決定戦」ではロシアン佐藤ともえあずの食いっぷりを堪能させてもらいました。休暇に入ったその日から自宅のテレビは休みなくフル稼働。録画も駆使してまさしくテレビ尽くしの日々を送りました。
その中でも血眼になって凝視した番組と言えば、久しぶりに地上波に帰ってきた総合格闘技「RIZIN」以外にはないでしょう。大晦日にフジテレビで総合格闘技がオンエアされるのは10年ぶりだそうな。あれからもうそんなに経ちますか。現在の小学生は生まれてないか、PRIDEの記憶すら残っていないくらいの昔話。そりゃ桜庭と曙が46歳になっているわけですよ。時が経つの早さと残酷さを改めて痛感させられました。
そんなRIZINの「格闘技」や「競技」としての評価はいろんな場所で語られていますが、今回は「テレビ番組」としてどうだったのか。テレビっ子としての視点から独断と偏見で振り返ってみたいと思います。まずはテレビ番組としての最大の評価ポイント・視聴率。大晦日の他局の番組と比較すると結果は次の通りです。
■第1位 NHK 「紅白歌合戦」:39.2%(第2部)
■第2位 日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけない名探偵24時!」:17.6%(第1部)
■第3位 テレビ朝日「くりぃむVS林修!年越しクイズサバイバー2015」:10.0%(第1部)
■第4位 TBS「KYOKUGEN」:9.0%(第3部)
■第5位 フジテレビ「RIZIN」:7.3%(第2部)
■第6位 テレビ東京「プロボクシング THE BEST OF BEST 大晦日2大世界戦SP」:3.7%
数字だけ見ると紅白の圧勝。民放ではガキの使いが安定感のある強さを見せつけ、RIZINは魔裟斗×KIDの再戦を擁したTBSの後塵を拝する第5位。「振り返ればテレ東」というありがたくない格言がいよいよオーバーラップしてきます。さらに比較の対象を過去に置き換えてみると、フジテレビが10年前の大晦日に放送した「PRIDE男祭り2005頂」は第2部で17.0%という高視聴率を叩き出している事もあって「敗戦」「惨敗」と感じる方も多いでしょう。
それでも最近のフジテレビの低迷ぶりを考えたらむしろ大健闘じゃないかなと。ノリにノッていた過去の栄華は今や昔。先日発表された2015年の年間高世帯視聴率番組トップ30には辛うじて29位に「全日本フィギュアスケート選手権2015女子フリー」が滑り込んだだけという厳しい状況。
特に大晦日は鬼門で2012年には2020年の東京オリンピック開催決定をテーマにした番組で2%台に落ち込むと、2013年にはあろうことか劇場版のワンピースを再放送して3.3%で撃沈。フジテレビの地盤沈下を象徴する結果に終わっています。そんな鬼門の大晦日で前年から4%も伸ばして7.3%はもう御の字でしょう。フジテレビが及第点と評したのも頷けます。
しかも「格闘技」というカテゴリーで見ると、フジのRIZIN、TBSのKYOKUGEN、テレ東のボクシングと3局が競合していたのも何気にポイント。ざっくり計算ですが、3局の視聴率を合算するとちょうど20%ですよ。PRIDEとDynamiteを合わせて40%近くを稼いでいた格闘技全盛期にはとても及びませんが、この数字を見る限り、まだまだ格闘技にはポテンシャルが残ってるのではないかなと。これからRIZINの認知度が増して、魅力的なカードを揃える事でさらなる上乗せを期待出来るのではないでしょうか。
そんな大晦日のRIZIN。今回は帰省のため、会場ではなく家族と一緒にスカパー&地上波で観戦したのですが、これがなかなかの妙味。普段格闘技を見ない人や高齢者がどんなところに食いつくのかを目の当たりにして本当によい勉強になりました。ここにRIZINの浮揚、視聴率向上のヒントがあるのかも!?せっかくなので、格闘技ド素人の母親と格闘技マニアの祖母(御年80歳・好きな格闘家は小比類巻貴之)のリアクションから「テレビ格闘技」への食いつきポイントを洗い出してみたいと思います。
この続きと、WJ屋形船、中村祥之、RENAの大晦日、中邑WWE、プロレス点と線、金原弘光インタビュー、中井祐樹日記などが読めるお得な「13万字詰め合わせセット」はコチラ
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