Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回はアメリカら見たRIZIN!
「桜庭・青木」戦は犯罪ギリギリにも見えたし、「サップ・曙」戦も本当にひどかった。サップ戦はさすがに米スパイクTVでも放送されなかったよね。
大晦日の地上波テレビに10年ぶりに復活したニッポン製格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GP2015」。今回は、この大会を見たアメリカMMA記者が、著名ポッドキャスト番組で徒然に語ったRIZIN観戦記をお届けしよう。皆さん自身の感想と比べながら、この格闘祭典を味わい直して欲しい。
●Wrestling Observer Radio (デイブ・メルツァー、ブライアン・アルバレス)より
A RIZINの印象はどうでしたか。
M 29日のショーは楽しかったという人が多いね。演出といい、タカダのパフォーマンスといい、本当に日本的でノスタルジックで、UFCとの違いを感じた。試合は玉石混淆で、フリークショーもあったけれど、ファーストラウンドKOも多くて、面白い試合もあった。ただしメインイベントの「青木 vs. 桜庭」は悲しかったねえ。
A 桜庭はもう試合をすべきではないと思います。
M 70発近い打撃を受け続けていたね。日本的には、闘魂伝承の意味合いがあったのかも知れないし、桜庭がテレビ的にどうしても必要だったということだったのかもしれない。それでもやはり、長年のダメージを蓄積しすぎていると思う。
A 高阪の試合は素晴らしかったです。
M 高阪の試合は私もうれしかった。もっとひどい結果になってしまうのではないかと恐れていたんだ。ジェームス・トンプソンの準備不足も明らかだったけれどね。
A トンプソンは2か月前にヒザをケガしていませんでしたっけ?
M ボビー・ラシュリー戦でタックルを辛抱して負傷したんだね。
A ゴラン・レリッジも2か月前にノックアウトされていました。
M アメリカのコミッションの管轄下なら、こうした選手の出場には許可が出なかっただろう。今回見ていて感じたのは、こうした規制されていないからこその要素が、昔は楽しいものだと感じたのだが、いまはそうも思えなくなったということだ。「桜庭・青木」戦は犯罪ギリギリにも見えたし、「サップ・曙」戦も本当にひどかった。サップ戦はさすがに米スパイクTVでも放送されなかったよね。
A でもサップは、少なくとも努力をしていましたね。
M その点についてはたしかに驚いたねえ、勝つつもりでやっていたよね。こんな姿を見せてくれたのはいつ以来だろう。なぜやる気になったんだろうね。勝てば今後も稼げると皮算用したのだろうか。
この続きと、WJ屋形船、中村祥之、RENAの大晦日、中邑WWE、プロレス点と線、金原弘光インタビュー、中井祐樹日記などが読めるお得な「13万字詰め合わせセット」はコチラ