今年の頭に引っ越しをした。
それ以来、前に住んでいた地域には全く行かなくなった。
ところが今、iPadを片手に年末の人並みに揉まれながら、暗い気持ちでその地域に向かっている。
その訳を聞いてほしい。

今から書く話は、本当はもっと手っ取り早い解決法があったと思うのだが、
僕の知識不足と確認不足と公演中で頭があんまり回ってない事で、事態が長引いた部分もあるんだと思う。登場する企業の関係者の方がいらっしゃったら、暖かく見守って頂けますと幸いです。

始まりは約１週間前のある朝。
iPhoneをカメラモードにすると、映る世界全てにもやがかかっていた。
よくみるとレンズの内部に結露が発生して曇っていた。
他の機能に問題はなかったが、時間が経つとともに画面がだんだんと暗くなり、不具合が発生し、とうとう真っ暗になった。
公演期間で忙しい時期にスマホを失うのはかなり痛い。
何か自分でできることはないかと色々調べてみた。
精密機材を扱う音響スタッフさんに解決法を尋ねたところ、湿気を取る乾燥剤と一緒に密閉袋などに入れておくと、復活することもあるらしい。
「どれくらい入れておくんですか？」と聞くと
「2、3日だね。」とのこと。
なげえ。
その間、電源を入れることは叶わない。
幸いにも家と劇場にはWi-Fiが飛んでいる為、iPadさえあれば困ることはないが、iPhoneの修理や交換のためにド◯モショップに行くまとまった時間が取りにくい。