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その歯医者は
住宅地にほど近い薬局やクリニックが集合しているビルの2階にあった。
年季の入った狭い階段を登り、無愛想な白さの廊下を突き当たると、少し薄暗くなったところにその歯医者の受付が現れた。
引っ越しをする前は、近所に行きつけの歯医者があったのだが、引っ越ししてから初めて行く歯医者である。
歯の詰め物が取れてしまったので、急遽行くことになった。
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今月も次の展開を想像したり、情景を浮かべたりワクワクしながら拝読しました。
岡崎さんの文章は、小説のような感覚もあるのに絵本のような不思議や夢があり、日記のような親しみやすさもあって、どれだけ長くても読めそうなくらい引き込まれます。
親知らず、今まで(もう立派に成人ですが)なぜか1度も生えず抜いたことがないのですが、周囲から聞こえてくる腫れて痛い、もはや手術、やっかいな位置で大事になった等恐い話から考えても信頼できる歯科医院で抜歯したいですよね。良い歯科医院に出会えたようで良かったです。
その後、痛みや腫れはなかったのか気になります。処方箋が出ているから、無事と推察しますが…
ベートーベン楽しみにしていますね。