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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/09/28
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おはよう! 岡田斗司夫です。


今回はDMMオンラインサロンの9月の東京オフ会より、参加者の方から出された質問を紹介します。

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ネットフリックス版 『デス・ノート』 がダメなのはどうして?


質問者:
 ネットフリックスの『デス・ノート』が、お金かけてる割にダメダメなのはどうしてなんでしょうか?


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 色んなことが考えられると思うんですけど。

 一番のポイントは、僕らとアメリカ人の善悪の考え方が違うんです。


 「イーブル」という言葉があります。
 「あいつは悪魔だ」というニュアンスです。

 キリスト教圏では、「善と悪」という概念が強い。
 『デス・ノート』みたいなものを出してくると、善悪のことを語らざるを得ない。

 でも漫画の『デス・ノート』は主人公ライトが人を殺すことにあまり善悪がないんですね。


 主人公の父親が「悪いことだ」というように言ってるんですけど、見ている人はゲーム的に見ている。

 日本人にとって善悪はあまりなく、「人から見てどうか」くらいなんです。


 僕らは「自分の判断で名前を書いたら殺すことができる」という設定に読者が感情移入できる。
 でも、キリスト教圏の人たちにとっては感情移入しにくいと思うんです。

 それをネットフリックスで、誰でも見れる番組にしてオンエアすると、見ている人の感情的な反発がある。


 ネットフリックスはお金がかかっているぶん、沢山の人に見てもらわなきゃいけない。

 1億円のドラマは100万人に見てもらったらペイするけど、10億円のドラマは1000万人にみてもらわないとペイしない。

 だから、どんどん分かりやすくせざるをえない。

 デスノートは、そういう“分かりやすい”方向に向いてないんです。
 一般的な善悪の話になってしまう。


 なので、アメリカの“倫理観”とか“モラル”のためにうまくできなかったのだと思います。


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