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「天空の城ラピュタの大きさを測ってみよう!」
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じゃあ「ラピュタの大きさはどれだけあるのか、サイズを測ってみよう!」のコーナーになります。
パズーとシータが乗っているタコが不時着したテラスが、今回のラピュタのサイズ算出の全ての基礎になります。
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まず墜落したタコの翼の幅。
これは翼がひん曲がってるんですけども、実は折れてない。
というのも最後のシーンでパズーとシータが乗るときに、パズーが「ワイヤーを張りなおせば大丈夫だ!」と言っているので、曲がってるだけで折れてないんですね。
なので、タコのサイズが分かれば、テラスの直径がほぼ分かるようになります。
では、このタコのサイズはどれぐらいか?
タコのサイズが一番ハッキリ分かるのは、このカットなんですけども。
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これはタイガーモス号の上でドーラ家の三男のアンリがタコの中でしゃがんでいるシーンです。
アンリがしゃがんでいる所にパズーが梯子を上ってくるんですけども、このコックピットは後にパズーとシータが二人で乗るんです。
だいたい子供の二人が体をピッタリくっつけないと乗れないようなサイズですね。
なので、このタコのコックピットの幅を僕は100cm、1mだと考えました。
「ドーラ一家としては小柄なアンリが、しゃがんでこれぐらいの幅になる感じってどれぐらいかな?」と思って、1mだと考えました。
それでこのタコのコックピットの大きさが分かると、後にタコの翼を伸ばすシーンがあるので、これでこのコックピットと翼の比率から、タコのサイズが分かります。
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翼長が、なんと12mあります。
かなり大きいんですよ。
翼長12mというのは、日本海軍のゼロ式戦闘機とほぼ同じ大きさですね。
いわゆる零戦の翼長が11mだから、それよりちょっと大きいぐらいなんですよ。
それで二人乗りでパズーが操縦して、動力も無いタコを飛ばすには、確かに翼長12mぐらい必要なんですね。
これぐらいの翼の面積は必要。
「さすが宮崎駿!」と思いました(笑)。
僕はタコの翼長は7m~8mぐらいだと思っていたので、「でも二人乗りで最後はゴンドアの谷までシータを送っていくのとかを考えると、ちょっと苦しいな」と思ってたんですけど、12mならいいサイズだと思いました。
それをワイヤーで固定してるっていうのも憎いですね(笑)。
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それで、このタコの翼長12mが分かると、クラッシュして翼がやや畳まれている状態のタコと、テラスのサイズがほぼ特定できます。
クラッシュしているので翼の幅を8mと仮定して、僕はテラスの直径を30mと計算しました。
これでやっとラピュタ全体のサイズに取り掛かれるわけです。
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テラスが直径30mだとしたら、テラスとラピュタ本体を繋ぐ橋の長さが、おそらく44m。
意外な事に、テラスより ちょっと長いだけなんですね。
そうするとラピュタ全景が引きで見えるシーンがあってですね、ここで橋の長さが40mだとすると、ラピュタの中心部からの半径がほぼ335mというふうに分かりました。
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それで このラピュタの中心部の半径さえ分かれば、ラピュタの回廊まで、つまり一番外側までの半径は、テラスの通路のほぼ20倍っていうのが分かりました。
つまりラピュタの半径は880m。
ラピュタの直径は1760mっていうのが分かるわけですね。
直径1.7kmの構造物なんですよ。
思ったよりデカいんですね。
では東京上空にラピュタが現れると、どれぐらいのサイズになるのか?
けしからん事に皇居の真上に「日本人よ、降伏するのだ!」と言ってラピュタが現れてしまった場合、皇居がほぼすっぽり入る大きさなんですね。
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かなり大きいんですよ。
ちょうど皇居と同じぐらいのサイズ。
これは下手したらワザとかなと思ったんですけども、実はこれは大阪城の上に浮かべてもほぼ大阪城の本丸周辺と同じ大きさなんですね。
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つまり元々は皇居も江戸城ですから、でっかい城っていうのを作ったら、リアリティを持って考えると、だいたい直径1.7kmのラピュタぐらいのサイズになるっていうのが分かります。
一応、新宿上空にも浮かべてみました。
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アルタ前にラピュタが浮かんでいると、北の方は大久保・新大久保ぐらいになって、西の方は都庁までいって、南の方は代々木をこえて新宿御苑が半分ぐらい隠れる。
それで東の方は花園通りですから、吉本興業の本社がある辺りですね。
新宿三丁目へんまでを覆ってしまうぐらいの大きさ。
これがラピュタのサイズです。
それで「やっぱりラピュタはデカいよなぁ」と思うんですけども、映画に出ててきたラピュタは本来のサイズではないんです。
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まずラピュタの裏側は崩れている。
じゃあ、これが復元されたらラピュタ本来の大きさなのかというと、そうじゃない。
これよりも、もっと大きいんですね。
映画でパズーとシータがラピュタを散々歩いたんですけど、住人が生活していた感じが一ヶ所も無いんですよね。
花壇があったり、木が生えてたり、お墓はあったけど、そればっかりなんですよ。
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なんでかっていうと、ラピュタの一番上の部分っていうのは、神殿なんですね。
つまり神様を奉るための、いわゆるギリシャでいうアクアポリスみたいな神殿構造が上の方にちょこんと乗っかってるだけ。
その下の第一層と呼ばれる、緑がいっぱいある、芝生が生えている場所。
これって王様達が憩いの場とする王族の住処でしかないんですね。
なので、これだけだったら王族しか住めないんですよ。
では、実際のラピュタはどんなものだったのか?
700年前にシータたちのご先祖がラピュタを捨てた時には、このサイズまで縮まってたんですけども。
その下には第二層・騎士たち戦士たしの住む城下町があって、第三層にはエデンの園と呼ばれる巨大な湖と農園がある自給自足になる農園が広がっていた。
そして第四層には一般のラピュタの住人達が住んでいる、下の世界の人たちが訪れる事も出来るような巨大な構造物が付いていたわけですね。
この三層が、すでに失われているわけです。
それが、どれぐらい巨大だったか?
これが本来のラピュタです。
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つまり、この神殿構造と、第一層の王族が住んでいる所が上に乗っているだけ。
そこだけで1.7kmなんですよ。
この下には、これぐらいデカいものが空中に浮いていた。
それが元々のラピュタだったんですね。
・・・
じゃあ、本来のラピュタのサイズはどれぐらいか?
それを換算してみると、横幅が直径5.8km。
高さに至っては3.7km。
ほぼ富士山と同サイズです。
この巨大な世界をブラタモリしてみるっていうのを、後半の有料部分の考察でしてみようと思います(笑)。
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