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「なぜ生徒は先生の話を聞かないのか? 」
天才もいれば怪物みたいな不良もいるクラス全員に通じる話し方・伝え方をしなければならないからです。
お金を払ってまで聞きに来てくださっているので、すごく熱心に僕の話を聞いてくれます。
心の中で、「聞いてほしいんだろ? 聞いてやろうかな、どうしようかな」と、常に値踏みをする態度でのぞんでいたはずです。
だから、教室という空間は姿勢が乱れるんですね。
「足伸ばしてなら聞いてやってもいい」、もしくは「教室に行ってやってもいいけど、話は聞いてやらない」となってしまいます。
たとえば点数とか、ほかの人間と扱いを変えるとか、どれでもいいから、何か支払いをくれという要求になるんです。
余談ですが、その結果、彼らの頭の中に入るものの分量も差が出てきてしまいます。
聞きたくて聞いているんではなくて、「しょうがないな、親が契約しちゃったから聞いてやってもいいぜ」という態度の集団を前にして、「さて、こいつらにどう自分の話を聞かせようかな」と工夫しなければなりません。