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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「人間の価値の決め方って何?」
人間の価値は何で決まると思いますか?
ぜひ岡田さんの意見を聞かせてください。
ひょっとしたら意味がないかもしれない。
なので考え方を話すね。
まず両極端な考え方である「人間に価値はない」と「人にはそれぞれ価値がある」は外すね。
それにこの2つは人類の歴史上100万回ぐらい言われているので、考え方から外すよ。
自分にとって他人の価値は何で決まるかを考える。
どうしても「人間の価値」を考えるときは、自分を評価される側で考えるけど、最初に逆張りしてみるんだ。
世界は「私にとって、お前はこれぐらい役に立つ」というネットワークだけで出来ている。
これが1つ目の「人間の価値」だ。
これは1つ目の裏返し。
どれぐらい周りの人の役に立ってるのかで考える。
具体的にいうと、親や兄弟や友達、仕事関係の人の役にたっているのか。
自分が奉仕側として、お役に立てる存在であるのかを決める。
2番目は一松的で、「私は周りにとってどれぐらい役に立っているんだろうか?」と考えて、ちょっとM的になってくる。
まず1秒前までの自分を切り離して考えちゃう。
基本的には自分はもう死んだとして考える。
たとえば僕だったら、「岡田斗司夫とは結局なんだったんだろう?」と他人事みたいに考えてみる。
これが3番目の考え方だと思う。
自分自身を振り返らないのも足りないと思う。
この3種類の考え方が揃わないと、人間の価値は正しく判断できないと思うよ。
ちなみに僕は被害者でもないし、女性でもない。
僕にとって、高橋容疑者はこういう事を考えさせてくれるきっかけになった人であって、"面白い芸人"という部分からちょっと位置がズレて、社会的な現象になった人。
でも彼のこれまでの人生を自分自身で点数を付けるとどうなるか?
そこそこテレビに出て、キングオブコントで優勝して、お笑い芸人としてもそこそこ行ったところで、20年間ずっと続けてきた犯罪行為がバレて逮捕された。
高橋容疑者に対して攻撃するのでなく、僕は考えることだと言っている。
もしくは、ひたすら若くて見た目がいい女の子を賞賛する時代。
その時代にいたら、結局 大多数の男も女ももヤケに住みにくい社会が出来てしまった。
そういう話にちょっと関係してくると思います。
1番目は「自分にとって他人の価値」、2番目は「他人にとって自分の価値」、3番目は「自分にとって自分の価値」です。