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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「人間の価値の決め方って何?」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「人間の価値の決め方って何?」

2016-02-03 06:00

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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/02/03
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。

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    「人間の価値の決め方って何?」

     人間の価値は何で決まると思いますか?
     ぜひ岡田さんの意見を聞かせてください。
     
    ───────────────────────────────────

     これは大変難しい。
     ひょっとしたら意味がないかもしれない。
     なので考え方を話すね。
     
     まず両極端な考え方である「人間に価値はない」と「人にはそれぞれ価値がある」は外すね。
     今さらそんな事を言っても仕方がないし、意味がない。
     それにこの2つは人類の歴史上100万回ぐらい言われているので、考え方から外すよ。


    ■他人の価値と自分の価値

     1番目は主体を自分に置く考え方。
     自分にとって他人の価値は何で決まるかを考える。
     どうしても「人間の価値」を考えるときは、自分を評価される側で考えるけど、最初に逆張りしてみるんだ。

     「人は自分にとって、どれぐらい有難い存在なのか?」
     「人は自分にとって、どれぐらい意味がある存在なのか?」

     これは自分が勝手に決めるもの。
     世界は「私にとって、お前はこれぐらい役に立つ」というネットワークだけで出来ている。
     これが1つ目の「人間の価値」だ。

     2つ目は、周りにとっての自分の価値。
     これは1つ目の裏返し。
     どれぐらい周りの人の役に立ってるのかで考える。
     具体的にいうと、親や兄弟や友達、仕事関係の人の役にたっているのか。
     自分が奉仕側として、お役に立てる存在であるのかを決める。

     1番目は『おそ松さん』のカラ松的で「俺にとってリスペクトできるヤツ」で考えて、徹底的にワガママになる。
     2番目は一松的で、「私は周りにとってどれぐらい役に立っているんだろうか?」と考えて、ちょっとM的になってくる。

    「おそ松さんでの比喩は分かりにくい(笑)」(コメント)

     ごめんなさい(笑)


    ■3種類の考え方がないと人間の価値は判断できない

     3番目は「私にとって私はどうだったのか?」という過去形で聞くこと。
     まず1秒前までの自分を切り離して考えちゃう。
     基本的には自分はもう死んだとして考える。
     
     たとえば僕だったら、「岡田斗司夫とは結局なんだったんだろう?」と他人事みたいに考えてみる。
     これが3番目の考え方だと思う。

     周りにとっての自分の点数だけじゃ足りない。
     自分にとって都合がいい点数を周りの人間に付けるだけでも足りない。
     自分自身を振り返らないのも足りないと思う。

     この3種類の考え方が揃わないと、人間の価値は正しく判断できないと思うよ。

    ■岡田斗司夫にとっての、元キンコメの高橋容疑者を考える

     この3種類の考え方で、自分にとっての「人間の価値」は決められると思う。
     その方法で、僕にとって元キングオブコメディの高橋容疑者の価値を考えてみよう。
     
     ちなみに僕は被害者でもないし、女性でもない。
     僕にとって、高橋容疑者はこういう事を考えさせてくれるきっかけになった人であって、"面白い芸人"という部分からちょっと位置がズレて、社会的な現象になった人。

     彼が今、「周りにとってどれぐらいの役に立ってるのか?」で採点すると、最低の点数になるだろう。
     でも彼のこれまでの人生を自分自身で点数を付けるとどうなるか?
     そこそこテレビに出て、キングオブコントで優勝して、お笑い芸人としてもそこそこ行ったところで、20年間ずっと続けてきた犯罪行為がバレて逮捕された。

     言い方は悪いけど、「それなりに面白い人生だった」と考えてくれた方が、僕はありがたいな。
     「バレてしまった、もうダメだ!」と考えるのではなく、「芸人はストレスがあるから、これぐらい当たり前だ!」と開き直るのでもなく。

     自分にとっての他人と、他人にとっての自分、自分の人生を並べて考える。
     高橋容疑者に対して攻撃するのでなく、僕は考えることだと言っている。

     今は、僕ら男がモテない時代。
     もしくは、ひたすら若くて見た目がいい女の子を賞賛する時代。
     その時代にいたら、結局 大多数の男も女ももヤケに住みにくい社会が出来てしまった。
     そういう話にちょっと関係してくると思います。


    【まとめ】
     とても難しいですが、3つの視点から人間の価値を考えることができます。
     1番目は「自分にとって他人の価値」、2番目は「他人にとって自分の価値」、3番目は「自分にとって自分の価値」です。
     
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