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「イワシになるか、カリスマのサポーターになるか」
カリスマ論
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/02/23
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「イワシになるか、カリスマのサポーターになるか」
こういう炎上は実はネット以前からありました。
例えば、第二次世界大戦中、新聞各社は戦意を高揚させる記事を争って掲載し、朝日新聞にいたっては終戦直前に本土決戦を主張していたほどです。
それが終戦した途端に「一億総懺悔」です。
それが終戦した途端に「一億総懺悔」です。
変わり身の速さには驚かされますが、新聞社も時代の空気に煽られて熱くなって社会正義に燃え、その報道がまた社会を煽るというサイクルになっていったのでしょう。
戦意高揚から一億総懺悔へと方針を大きく転換した朝日新聞は、1990年代になると従軍慰安婦問題について大きく紙面で報道するようになります。
これも社会正義に燃えた結果だったのかもしれませんが、2014年になると証人の証言が虚偽だったことなどを理由に慰安婦報道を取消します。
これに対するネットからのバッシングはすさまじいものでした。
これに対するネットからのバッシングはすさまじいものでした。
「朝日新聞は、社会正義にかられて国益を損ねた!」という意見も多かったですね。
かつては部数増を狙って戦意高揚記事や慰安婦報道を行ってきた新聞が、炎上でアクセス増を狙うまとめサイトの餌食になるのは皮肉なものです。
新聞に煽られて戦争に突き進んでいったのと、ネット民に煽られてネットテロに手を貸すイワシになるのも、結局 同じ構図ではないでしょうか。
私自身はイワシになるのはイヤなので、今のようにテロが頻発するネットはどうにかならないものかと思っています。
そのためのカギとなるのが、カリスマです。
ネットでは中心のない空虚な炎上事件が起こりますが、その一方で求心力を備えたカリスマも生まれやすくなっています。
第3章で述べたように、小さなカリスマが生まれれば、それを支える人が周辺に集まります。
第3章で述べたように、小さなカリスマが生まれれば、それを支える人が周辺に集まります。
中心のないイワシの盛り上がりは炎上事件を起こすだけですが、カリスマという中心があれば社会的に意味のあるムーブメントにつながる可能性だってあります。
これについてもう少し、次の章で考えてみましょう。
カリスマ論
――いまもっとも幸せな生き方は「小さなカリスマ」になること
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