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山口ステーブルさんの新人カリキュラムを見て、そういやウチはどうだったかな?と思い見返して見る
・春入社1日目男子編
引き手を渡して一緒にセリ馬曳き運動。オフシーズンまでその流れ。桶洗もあるがホークを握ることは少ない。
・1年目オフシーズン
ようやく馬房掃除をし始める
・2年目オフシーズン
人生で一度は繁殖の方も経験してもらいます。
順序がわりと他所の牧場と逆。馬にさわる時間は1年目から長く、訓練施設というより、いきなり機関銃を渡されて敵を撃ってこいと言われるゲリラにちかいです。
ひき馬は比較的誰でもできるので、無理そうなら引かせないけど未だかつて無理そうな人はいなかったので、みんなひいた。年齢的な事で、最初から下作業専門のように働いてもらった人は例外。
・春入社1日目女子編
繁殖、生産部門に配属。馬房掃除や繁殖牝馬の収放牧からスタート。当歳は馬に慣れ始めてから「もってみて」と指示します。それがいつなんだ?と言われると難しい。指揮官の気分やノリです。
・夏のセリ期間女子編
生産部門からコンサイナーの方へ手伝いに行きます。エバグリーンに勤める以上、必要なスキルです。生産のボスからゴーサインが出た子にやってもらう事が多いですが、大体はこちらから指示して来てもらってます。一年はコンサイナーやって貰って、適性をみて繁殖orYearlingに2年目以降分かれます。
女子は繁殖からスタートする人が多いです。簡単そうで意外と難しいのが「当歳の扱い」。かれらは全力なのですぐひっくり返ったりします。捕まえにいくとダッシュで逃げたり、馬との距離の詰めかた、力任せではなく力の抜き方などなど覚えることは多い。
男子は馬に対して力任せでアタリがキツい人が多いので、いきなり当歳はむかないかも🤔yearlingを経験してから当歳を扱う方が一皮剥けると思う。
女子は逆に、「力じゃなくてもいいんだ」と感じる事が大切。ちょっとした抜き加減で馬を抑えられると当歳を通して覚えて貰うのがいい。
男子も女子も目安としては
・トータル3000kmの曳き馬
が、初心者マークを取る目安にしてます。収放牧や曳運動で3000kmクリアを目指します。セリ場で馬を曳くならこれ位は最低条件。逆に3000kmひけた人はどこまでもひける体力の持ち主です。ずっとひけます。1日10kmで300日。20kmで150日。半年から一年ですね。
・トータル10000kmで一人前
です。一人で馬に何があっても対応できるクラスになります。動じないで持てるようになる目安。2年半から3年くらいです。
曳運動がしんどくて辞めた人は今までに一人しかいません。案外大丈夫なもんです。なんなら馬房掃除よりも楽な気がする。しかし、世の中には曳運動よりも馬房掃除の方が好きな人もいるのでその時は適材適所になります。一通り経験はして貰っているけど、その中で自分がやりたいものを選択すると良い。
若い子にはトラクターの運転も覚えてもらわないといけません。大型特殊免許とけん引免許をオフシーズンに取得。普段は堆肥の切返しや牧草ロールの運搬業務で操作に慣れます。馬運車用に中型免許も取得し、僕が不在時の種付けや馬移動に対応できるようにします。
馬房掃除、ひきうま、手入れ、草刈りなどある程度クリア
すると、概ね3年目からは削蹄の前持ちがはじまります。削蹄の前持ちの前に、馬洗で前持ちの練習をして本番に挑みます。削蹄は削蹄師さんに迷惑をかけられません。従って、ある程度上手くなるまでは前持ちをしません。
比較的、初年度からセリ場でも馬を持ちますし、来客時の前持ちや写真撮りの前持ちも積極的に参加します。男の子なんかは特にハンドラー業務に楽しみを見出してる気がしますね。一番目立つ機会が多いから余計かも。
前持ちもできるようになれば、今度は治療です。
バンテージや蹄を巻いたり、傷口の消毒、毛刈り、注射などです。
徐々に徐々にできることを増やしていってどれかが自信となり、武器となることに期待してます。
ちなみに上記の移動距離はあくまでも目安。藤沢が行けると判断した子は達していなくてもセリにも参加します。逆に距離はクリアしても、これはあかんやろという子には色々相談することもあります。この辺のイケルイケナイ判断は感覚なので難しいですね。だから3000kmという機会的な大まかな目安を自分の中で設けて配置しています。
おわり
・春入社1日目男子編
引き手を渡して一緒にセリ馬曳き運動。オフシーズンまでその流れ。桶洗もあるがホークを握ることは少ない。
・1年目オフシーズン
ようやく馬房掃除をし始める
・2年目オフシーズン
人生で一度は繁殖の方も経験してもらいます。
順序がわりと他所の牧場と逆。馬にさわる時間は1年目から長く、訓練施設というより、いきなり機関銃を渡されて敵を撃ってこいと言われるゲリラにちかいです。
ひき馬は比較的誰でもできるので、無理そうなら引かせないけど未だかつて無理そうな人はいなかったので、みんなひいた。年齢的な事で、最初から下作業専門のように働いてもらった人は例外。
・春入社1日目女子編
繁殖、生産部門に配属。馬房掃除や繁殖牝馬の収放牧からスタート。当歳は馬に慣れ始めてから「もってみて」と指示します。それがいつなんだ?と言われると難しい。指揮官の気分やノリです。
・夏のセリ期間女子編
生産部門からコンサイナーの方へ手伝いに行きます。エバグリーンに勤める以上、必要なスキルです。生産のボスからゴーサインが出た子にやってもらう事が多いですが、大体はこちらから指示して来てもらってます。一年はコンサイナーやって貰って、適性をみて繁殖orYearlingに2年目以降分かれます。
女子は繁殖からスタートする人が多いです。簡単そうで意外と難しいのが「当歳の扱い」。かれらは全力なのですぐひっくり返ったりします。捕まえにいくとダッシュで逃げたり、馬との距離の詰めかた、力任せではなく力の抜き方などなど覚えることは多い。
男子は馬に対して力任せでアタリがキツい人が多いので、いきなり当歳はむかないかも🤔yearlingを経験してから当歳を扱う方が一皮剥けると思う。
女子は逆に、「力じゃなくてもいいんだ」と感じる事が大切。ちょっとした抜き加減で馬を抑えられると当歳を通して覚えて貰うのがいい。
男子も女子も目安としては
・トータル3000kmの曳き馬
が、初心者マークを取る目安にしてます。収放牧や曳運動で3000kmクリアを目指します。セリ場で馬を曳くならこれ位は最低条件。逆に3000kmひけた人はどこまでもひける体力の持ち主です。ずっとひけます。1日10kmで300日。20kmで150日。半年から一年ですね。
・トータル10000kmで一人前
です。一人で馬に何があっても対応できるクラスになります。動じないで持てるようになる目安。2年半から3年くらいです。
曳運動がしんどくて辞めた人は今までに一人しかいません。案外大丈夫なもんです。なんなら馬房掃除よりも楽な気がする。しかし、世の中には曳運動よりも馬房掃除の方が好きな人もいるのでその時は適材適所になります。一通り経験はして貰っているけど、その中で自分がやりたいものを選択すると良い。
若い子にはトラクターの運転も覚えてもらわないといけません。大型特殊免許とけん引免許をオフシーズンに取得。普段は堆肥の切返しや牧草ロールの運搬業務で操作に慣れます。馬運車用に中型免許も取得し、僕が不在時の種付けや馬移動に対応できるようにします。
馬房掃除、ひきうま、手入れ、草刈りなどある程度クリア
すると、概ね3年目からは削蹄の前持ちがはじまります。削蹄の前持ちの前に、馬洗で前持ちの練習をして本番に挑みます。削蹄は削蹄師さんに迷惑をかけられません。従って、ある程度上手くなるまでは前持ちをしません。
比較的、初年度からセリ場でも馬を持ちますし、来客時の前持ちや写真撮りの前持ちも積極的に参加します。男の子なんかは特にハンドラー業務に楽しみを見出してる気がしますね。一番目立つ機会が多いから余計かも。
前持ちもできるようになれば、今度は治療です。
バンテージや蹄を巻いたり、傷口の消毒、毛刈り、注射などです。
徐々に徐々にできることを増やしていってどれかが自信となり、武器となることに期待してます。
ちなみに上記の移動距離はあくまでも目安。藤沢が行けると判断した子は達していなくてもセリにも参加します。逆に距離はクリアしても、これはあかんやろという子には色々相談することもあります。この辺のイケルイケナイ判断は感覚なので難しいですね。だから3000kmという機会的な大まかな目安を自分の中で設けて配置しています。
おわり
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