文◎谷川貞治(巌流島・事務局/広報部長)
つい5年前まで、地上波テレビのゴールデンタイムで放送され、10,000人規模の会場をいつも満員にしていた「格闘技」。しかも、格闘技コンテンツは、古くは空手、柔道(柔術)などの武道から、現代のK-1、PRIDEに至るまで、日本人の手で作られ、世界中にブームを巻き起こしてきました。そんな日本発の格闘技ブームは去りましたが、作り手にもファンにもそれだけの潜在能力を秘めているのは、間違いありません。
「巌流島」プロジェクトはまさに、そんな「さまよえるファン」と共にもう一度日本発の全く新しい格闘技を創り上げることにあります。お茶の間で格闘技が見られなくなって寂しい思いをしている、さまよえるファン、一生懸命トレーニングしても輝ける舞台のない選手たちに、もう一度夢のある舞台を創ろうというのが、巌流島の悲願です。では、どんな格闘技イベントをやろうとしているのか?
それはK-1のようなキックボクシングでもなく、UFCのようなMMAでもありません。そもそも、これまでの格闘技イベントは、主催者が一方的にルールを決め、記者会見等でマッチメイクを発表し、「こんな面白いカードなんだから、見たい人はぜひ見てください」というスタイルでした。巌流島ではそもそも、その方法論さえも止めることからスタートすることにしたのです。つまり、
ルールも
マッチメイクも
演出も
ファンや関係者の議論で決めよう、と。つまり、巌流島は「格闘技の民主化」を前提に、みんなが見たいものを、みんなが闘いたいものを創り上げて、世界に発信しようと考えているのです。
しかし、いくらみんなで決めようと言っても、一つの方向性を決めなければまとまりません。そこで、巌流島では、ルールを決めていく上で以下のコンセプトを柱にしました。
●世界最高峰の打撃格闘技→これは世界的に見ても立ち技の打撃格闘技の方が競技人口が多いためです。
●公平な異種格闘技戦→これまでの格闘技はK-1はキックボクシング、MMAは柔術やレスリングが有利といったように、異種格闘技戦に見えて、ルールは公平ではなかったこと。
●武道性とエンターテイメント性の融合→格闘技として当然実戦性が高くなければ評価されません。一方で面白いものでなければ普及しません。
そして、オフィシャルサイトでファンとSNSで議論し、巌流島・実行委員会で決めたのが、今年2月28日、ディファ有明で行った巌流島初の実験イベントでした。この大会はおかげさまで多くの反響をいただきましたが、ルール面ではやはり課題も多く見えてきました。
そこで今回の『ザ・道場マッチ』なのです。ルールというのは、1試合とか、1イベントで分かるものではありません。
それが、格闘技として面白いものだったのか?
それが、本当に公平な異種格闘技戦だったのか?
それが、一般の人にとっても分かりやすいものだったのか?
そこに、世界最高峰の打撃が見られる土壌はあったのか?
そういったテーマを何度も実験試合をし、公開検証していくことで、全く新しく、面白い格闘技のルールは見えてくるのです。
そこで巌流島・実行委員会では今後、月一回の割合で『道場マッチ』を開き、そこでいろんなルールの実験試合を試すことで、理想の巌流島ルールを完成させていきたいと考えています。あくまでも『道場マッチ』なので、イベントとして何人もの観客を集めて行うつもりはありません。けれども「公開検証」なので、隠してやるつもりもありません。毎回、この『道場マッチ』をニコ生で配信し、ファンの方々に意見をいただきながらルールを検証していきたいのです。
また、公開検証なので、この『道場マッチ』で選手を発掘し、審判の技術を磨くなど、いろんなことにチャレンジしていこうと考えています。『道場マッチ』は公開検証の試合ですが、他にも討論会、選手育成プログラム等の配信など、様々なチャレンジもしていく予定なので、ぜひご期待ください!
よろしくお願いします!!
つい5年前まで、地上波テレビのゴールデンタイムで放送され、10,000人規模の会場をいつも満員にしていた「格闘技」。しかも、格闘技コンテンツは、古くは空手、柔道(柔術)などの武道から、現代のK-1、PRIDEに至るまで、日本人の手で作られ、世界中にブームを巻き起こしてきました。そんな日本発の格闘技ブームは去りましたが、作り手にもファンにもそれだけの潜在能力を秘めているのは、間違いありません。
「巌流島」プロジェクトはまさに、そんな「さまよえるファン」と共にもう一度日本発の全く新しい格闘技を創り上げることにあります。お茶の間で格闘技が見られなくなって寂しい思いをしている、さまよえるファン、一生懸命トレーニングしても輝ける舞台のない選手たちに、もう一度夢のある舞台を創ろうというのが、巌流島の悲願です。では、どんな格闘技イベントをやろうとしているのか?
それはK-1のようなキックボクシングでもなく、UFCのようなMMAでもありません。そもそも、これまでの格闘技イベントは、主催者が一方的にルールを決め、記者会見等でマッチメイクを発表し、「こんな面白いカードなんだから、見たい人はぜひ見てください」というスタイルでした。巌流島ではそもそも、その方法論さえも止めることからスタートすることにしたのです。つまり、
ルールも
マッチメイクも
演出も
ファンや関係者の議論で決めよう、と。つまり、巌流島は「格闘技の民主化」を前提に、みんなが見たいものを、みんなが闘いたいものを創り上げて、世界に発信しようと考えているのです。
しかし、いくらみんなで決めようと言っても、一つの方向性を決めなければまとまりません。そこで、巌流島では、ルールを決めていく上で以下のコンセプトを柱にしました。
●世界最高峰の打撃格闘技→これは世界的に見ても立ち技の打撃格闘技の方が競技人口が多いためです。
●公平な異種格闘技戦→これまでの格闘技はK-1はキックボクシング、MMAは柔術やレスリングが有利といったように、異種格闘技戦に見えて、ルールは公平ではなかったこと。
●武道性とエンターテイメント性の融合→格闘技として当然実戦性が高くなければ評価されません。一方で面白いものでなければ普及しません。
そして、オフィシャルサイトでファンとSNSで議論し、巌流島・実行委員会で決めたのが、今年2月28日、ディファ有明で行った巌流島初の実験イベントでした。この大会はおかげさまで多くの反響をいただきましたが、ルール面ではやはり課題も多く見えてきました。
そこで今回の『ザ・道場マッチ』なのです。ルールというのは、1試合とか、1イベントで分かるものではありません。
それが、格闘技として面白いものだったのか?
それが、本当に公平な異種格闘技戦だったのか?
それが、一般の人にとっても分かりやすいものだったのか?
そこに、世界最高峰の打撃が見られる土壌はあったのか?
そういったテーマを何度も実験試合をし、公開検証していくことで、全く新しく、面白い格闘技のルールは見えてくるのです。
そこで巌流島・実行委員会では今後、月一回の割合で『道場マッチ』を開き、そこでいろんなルールの実験試合を試すことで、理想の巌流島ルールを完成させていきたいと考えています。あくまでも『道場マッチ』なので、イベントとして何人もの観客を集めて行うつもりはありません。けれども「公開検証」なので、隠してやるつもりもありません。毎回、この『道場マッチ』をニコ生で配信し、ファンの方々に意見をいただきながらルールを検証していきたいのです。
また、公開検証なので、この『道場マッチ』で選手を発掘し、審判の技術を磨くなど、いろんなことにチャレンジしていこうと考えています。『道場マッチ』は公開検証の試合ですが、他にも討論会、選手育成プログラム等の配信など、様々なチャレンジもしていく予定なので、ぜひご期待ください!
よろしくお願いします!!