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田原総一朗 オイシックスの社長の話から日本の「食の安全」について考える
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田原総一朗 オイシックスの社長の話から日本の「食の安全」について考える

2014-08-26 20:00
    中国の上海にある食品加工会社が使用期限の過ぎた鶏肉を出荷していたことが発覚した。その告発内容が、ビデオ映像として流れたのだ。

    期限が切れているのはあたり前、床に落ちてもそのまま使う、カビた鶏肉も平気で混ぜる・・・・・・。それだけでも十分に衝撃的なニュースだが、この会社が大手飲食チェーン店の仕入れ先であったことも、日本の消費者にとっていっそう衝撃的だった。

    「食の安全」の問題は、生産者と消費者との間に、「流通」「加工」という、いくつもの段階があることから、起きているといっていい。「食の安全」を真剣に考えるなら、なるべく加工品を食べないという努力も必要だろう。

    以前、食物の流れはもっと単純だった。近所の畑で採れた野菜や、近海で水揚げされた魚を食べていた。このようなサイクルでは、食の問題も起こりようがなかったわけだ。もちろん僕も傷んだものを食べて、腹をこわしたりしたこともあった。だが、それはあくまでも食べた側の責任だった。

    そして、流通技術が発達し、加工食品が次々と開発されている現在、日本の食卓には実に多様なものが並ぶようになったが、しかし、その多様さと「豊かさ」とは別物なのかもしれない。食品が「工業品」と化し、生産地から食卓までの距離が、離れすぎてしまったのだ。 
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