少しずつ、日本馬のライバルを紹介していきます。
◆ドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル)
日本が送り込むクラシックホース2頭がどんな競馬を見せるのか。欧州、北米、香港と世界各地から集う強豪の戦いに注目したい。
◆主なライバル
◆フリントシャー(牡5、フランス、A・ファーブル)
父ダンシリ、母ダンスルーティン(サドラーズウェルズ)
13年のパリ大賞覇者だが、同年のニエル賞、凱旋門賞では同期の日本ダービー馬キズナに先着を許した。昨年は凱旋門賞2着、BCターフ2着と実力を発揮し、暮れの香港ヴァーズを快勝している。アブドゥラ殿下所有馬でエメラルドグリーンとピンクの勝負服。
◆ドルニヤ(牝4、フランス、ロワイエデュプレ)
父アザムール、母ダルタナ(インディアンリッジ)
昨年はヴェルメイユ賞3着から凱旋門賞はハープスターに先着した(5着)。アガカーン殿下の所有馬で緑の勝負服。デビューから7戦すべてでC・スミヨン騎手が手綱を握っている。今月3日、シャンティ競馬場の前哨戦ではフリントシャー相手に勝利している。
◆メインシークエンス(セン6、アメリカ、G・モーション)
父アルデバラン、母アイカット(ピヴォタル)
英国でデビューし、12年の英ダービーではキャメロットの2着に入った実績を持つ。その後は伸び悩み、昨年アメリカに移籍。移籍後に無傷のG1・4連勝でBCターフを制し、北米芝路線の最強馬となった。今年初戦の地元G2も快勝。豪快な追い込みが武器。
◆デザインズオンローム(セン5、香港、J・ムーア)
父ホーリーローマンエンペラー、母サマートライスティング(アレッジド)
アイルランドでデビューし、13年春に香港へ移籍した。昨年は4月のクイーンエリザベス2世Cでミリタリーアタック、エピファネイアを撃破。12月の香港カップも制し、香港中距離路線の最強馬として君臨した。地元の前哨戦を快勝し、初の中東へ乗り込む。
◆ジャストザジャッジ(牝5、英国、C・ヒルズ)
父ロウマン、母ファラデイライト(レインボウクエスト)
一昨年の英1000ギニーで2着に入り、愛1000ギニーを制しているクラシックホース。カタールレーシングが所有し、昨秋は北米の芝G1で活躍。カナダのEPテイラーSを制し、BCフィリー&メアターフで3着に入っている。2400メートルは未知数。
【木南友輔】
メイダン競馬場で調整するドルニヤ(ドバイシーマクラシックに出走予定)