閉じる
閉じる
×
今週の日曜阪神メーンは2歳女王決定戦の阪神JF(G1、芝1600メートル=13日)が行われる。
2日、松岡騎手を背に馬場入りするウインファビラス
ウインファビラス(畠山)が、ホウオウになる-。2走前の新潟2歳Sでは“怪物”ロードクエストに続き、牝馬最先着の2着。それでも畠山師は「前走の負け(アルテミスS5着)もあるし、今回は2桁人気かな」と冗談交じりに明るく笑う。
重圧がない。それこそ、願ってもない条件だ。「人気薄は悪くない。何を考えても、なかなか思い通りにいかないのが競馬だからね。枠、展開に応じて、思い切った競馬をしてほしい。人気薄なら、それができる」と師は話す。新潟2歳Sは好位からしぶとく伸び、前走では好位で折り合い重視と自由自在。「勝負根性もあるし、いろんな形が取れる。ある意味、人気薄の立場が合うね」。期待に応えてくれる、との自信もうかがえる。
人気薄の激走となれば、重なるのは先輩の姿。厩舎に初G1をもたらしたマイネルホウオウだ。13年NHKマイルCは10番人気の低評価での偉業達成。「最後方に近い位置からで大丈夫かな…と思ってみていたくらい。結果的に前が激流で、最後勝つことができた。形はどうあれ、ホウオウのように自然とはまってくれれば」と師。勝算はある。【柏山自夢】
◆ウインファビラスの前2走 前走アルテミスS(5着)はスタートダッシュがつかずに中団からの競馬。直線でジワジワ伸びて掲示板は確保した。新潟2歳Sは先行集団を見る形で運び、後方から進出したロードクエストの強襲には屈したが、直線でふらつきながらも2着を死守した。