いつも明るく元気で、ひたむきで、、そんなふうにいれたら理想的ですが、現実はそうも言っていられません。今の世の中、自分ひとりではどうにでもならないこともたくさん、だからこそあえて、“がんばらない”ほうが、自分のためにも周りのためにもいいということも。
イギリスの作家、オリバー・バークマンさんは、そんな“ネガティブシンキングのメリット”を提唱しています。人生の目標をしっかり定めてそれに邁進する 、目標を達成できてこそ幸せを得られる、という考えとは正反対、でもどこか説得力があるように思えます。。
安易な“ポジティブ思考”はかえって毒!シビアに“ポジティブシンキング”を身につけよう!
『最悪のシナリオ』を想定して、行動せよ。
よくライフ・コーチングなどでは、“成功体験を具体的にイメージせよ”と言われるようですが、これはかえって逆効果。なぜなら、イメージした“成功”にそぐわない結果はどんなことであれ、“失敗”と考えるように自己暗示にかかってしまいがちだからです。
“かくありたい姿”をイメージするよりも、つねに“最悪の結果”を意識してみて。たいていの場合、こうした“最悪”は杞憂に終わり、あなたは人生の出来事を謙虚な気持ちで、受け入られるようになります。平穏無事な毎日にも、感謝と幸せをより強く感じられるはずです。
目標を追求するあまり、自分を失うな。
これは心理学者たちによる数多くの調査でも指摘されていることですが、ある“目標”を定め、それに邁進していくうちに、その目標と自分のアイデンティティが一体化してしまい、それ以外のことに価値を見出せなくなってしまうパターンが多いとか。
そのいい例が、“燃え尽き症候群”といえます。ある目標を達してしまったとたん、人生の目標や喜びがほかに見出せなくなって抜け殻のようになってしまう、というのはよくある話。ひとつの目標(成功)だけにフォーカスせず、多様な価値観をもつことが、自分を見失わないためにも重要です。
“できない自分”、“なにもない自分”を責めないで。ありのままの自分のままでいい。
世の中いろんなメディアで、優秀な人や魅力的な人がたくさん紹介されています。それでついつい自分も頑張らなきゃ、追いつかなきゃ、という気持ちに駆り立てられる人も多いようです。でも、それってほんとうにお手本とする価値があるのでしょうか。一見輝いているように見える人も実は、多くのものを犠牲にしているのかもしれません。
人と比べて、自分が劣っているとか、もっとよくなるべきだとか考えるのは止しましょう。ありのままの自分であること自体が、じゅうぶん素晴らしいことなのですから。
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