明けましておめでとうございます。本年も『拷問塔は眠らない』プロジェクトをよろしくお願いいたします！本日は、本日より開催のフェア情報と、年末年始長期休暇中におすすめの『拷問塔は眠らない』関連作品をご紹介いたします。★フェア情報★本日より『拷問塔は眠らない ―拷問卿の三姉妹―』書泉ブックタワー（秋葉原）にてサイン本販売開始!!【ボーカロイド小説＆コミックスサイン本フェア】開催店舗：書泉ブックタワー8F※なくなり次第終了となります★書き下ろし小説＆お試し読み★・mothy_悪ノＰ書き下ろし　『拷問塔は眠らない』番外編mothy_悪ノＰによる、ここでしか読めない書き下ろし番外編。のちに拷問卿として恐れられる三姉妹の父――ハンク・フィエロン卿が、まだ『英雄』だった頃の物語。『拷問塔』世界の【悪】の深意とは……？　必読です。→『拷問塔は眠らない』番外編 ―第1話―→『拷問塔は眠らない』番外編 ―第2話

好評発売中！小説『拷問塔は眠らない ーエメラルドの少女ー』好評発売中の『拷問塔は眠らない ーエメラルドの少女ー』。今回は、作品冒頭のお試し読みを公開！ー序章ー
　彼女に意識はない。
　彼女は不完全な存在で、それ故に一個の生命として生まれ出ることができなかった。
　しかし、彼女には聞こえていた。
　耳もない。
　目もない。
　鼻も口もない。
　それでも聞こえていたし、見えていた。
　水槽の中の水が揺らぐ音。
　流れる空気の色。
　水槽の外から、彼女を覗き込む男の鼻息。
　見開かれた男の目。
　男は彼女に、意識を与えようとしていた。
　もう存在しなくなったはずの意識を、埋め込もうとしていたのである。
　――こんなことが、もう何十年も続いている。
　彼女はそれが嫌で嫌で、たまらなかった。
　そんなものはいらない。
　意識も記憶も、もう私には必要のないものなの。
　だからお願い。
　もう放っておい

いよいよ本日は、小説『拷問塔は眠らない ―拷問卿の三姉妹―』発売日です!!当ブロマガでは、物語の導入である序章を全文掲載！mothy_悪ノＰが奏でる新たな物語を、お楽しみください。*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*」そして…………トルチア塔――通称・拷問塔にほど近い、辺境の町リオンシティの下町にある酒場「Stella's Bar」を、とある旅人が訪れる。酒場の女主人・ステラは、旅人にトルチア塔に住んでいたかつての英雄ハンク・フィエロン卿の物語を語って聞かせた。「知ってるよ。通称『拷問卿』だろう？」「そうです、そうです。自らの所有する塔に敵国の捕虜を閉じ込め、凄惨な拷問を　行っていたという、あの、悪名高い」「だが同時に、幾多の戦果を挙げた、英雄でもある。彼をモチーフにした小説や舞台も