ニャンとも言えない一二三伝説 vol.17
                                       
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  目次           2013.4.16
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  ・囲碁棋士との駒落ち対局
  ・好評だった『等々力ベース』
  ・記者の方の姿勢に感心

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  囲碁棋士との駒落ち対局
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みなさん、こんにちは。加藤一二三です。
まずは駒落ち将棋における嬉しかったエピソードを紹介します。

以前に囲碁棋士の藤沢朋斎九段と
飛香落ちで指したことがありました。
スポーツ新聞の特別企画で、
その棋譜は新聞紙上にも掲載されました。

しばらくして日本棋院の棋士にお会いする機会があり、
藤沢九段が私に勝った棋譜を多くの囲碁棋士に並べて見せていたことを
愉快に話してくれたのです。

藤沢九段が将棋盤を持ち出して駒を動かすのを
囲碁の棋士たちはあたたかい眼差しで見守っていたとお聞きしました。
話してくれた囲碁棋士もとても楽しそうな様子で、
機微にも触れることができて私も大変快い気持ちになったものです。

飛香落ちででしっかり負かされたので、
藤沢九段は将棋のアマチュア四、五段の棋力をお持ちだったのでしょう。

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  好評だった『等々力ベース』
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時は変わって最近になり、
公の場で再び駒落ち将棋を指す機会がありました。