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andrasさん のコメント

今の書籍は、文学的な良し悪しと売上が直結していない。どころか、売れる要素さえ弁えていれば、正味へったくそな文章だろうが小説として構成が陳腐だろうが売れてしまう。一部ライトノベルなんかにはそういう傾向があるし、もしドラなんてものはその最たる物か。まあそれは記事にもある通りで、作者には売れる兆候が読めた事実もあったのかも知れないけれど。どうもこの作者は、売れたことによってそれ以外についても自信を持ってしまったように思える。
上手い文章が書ける力というのは、語彙や表現を如何に頭に蓄えているかで決まる。つまりある程度のレベルまでは努力で鍛えることができる。一方で、売れる物を作る力というのは一様ではないから、努力したから得られるとは限らない希少なものだ。それを持てる希有な人こそ奢らず謙虚に、努力を続けて欲しいものだけども。
No.29
135ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
「もしドラ」が刊行されてから、約3年が経った。おかげさまで、今でも売れ続け、なお多くの方々に読んで頂いている。ところで、なぜこういう状況が実現したのか、考えてみたい。 今、モノが売れない。売れないと言うよりも、これまでのやり方が通用しない。大きな潮目の変化、時代の変わり目に来ていることを実感する。 そういう変わり目に大きく売れたモノのことを考えると、これからの時代の潮目というものが見えてくるのではないだろうか? これからどうすれば人々が快適に生きていけるか、そのヒントをつかめるのではないか? そうしたコンセプトから、ここでは、「『もしドラ』はなぜ売れたのか」ということをテーマにし、これを多角的に検証していきたい。  
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。